いやいや、ダリルさんの年齢?何歳に見えるんじゃろかい?
ダリルさんの話を聞いたメッサーム殿がの。
「旅立ち、ですかな?
確か森人には、16にて森から旅立ち、コチラを知る儀式があると、聞き及んでおります」
「うむ。
それだな」
するとの、首を傾げてな。
「はて?
それは、若者が、世を知るために森から出る儀式のハズ。
なにゆえ、ダリル様が?」
周りも同じように首を傾げておるの。
それを、ハゲルさんとロゼッタ嬢が、笑いを堪えるように。
チトばかり、ダリルさんが、ムッとしとるわい。
「それは、どう言う意味かね?」
静かに告げておるが、明らかに怒っちょるでな。
まぁ、表に出しておらんで、ハゲルさん達以外は気付いちょらんが。
「はぁ。
いや、ダリル様の歳で、旅立ちの儀は遅過ぎませぬか?
ハッ!
深層狩人の試練を優先され、旅立ちが遅れたのですな!」
手をポンっと。
「ガハハハハッ!
そ、そう来たけぇ!!」
「こ、これ、流石にぃ!」
ハゲルさんとロゼッタ嬢が、大爆笑しちょるわい。
「?
変なコトを申しましたかな?」
メッサーム殿が戸惑っちょるわい。
まぁ、揶揄いなんぞの、変な意味で告げちょる訳ではないでなぁ。
本人は、何が不味かったんか、まったく分かっちょらんで。
「ふぅ。
ちなみにだが、俺を何歳だと思っておるのだね?」
そがぁ風に聞かれたゆえ、メッサーム殿がの。
(少々、若く告げた方が、良かろうか?)
ちゅう風にでも考えちょる感じか?
ちと戸惑っちょるわい。
でな。
「三十五、いや、三十二、ですかな?」っと。
したらの。
「いやいや。
流石に忖度が過ぎるだろ?
四十代より下はないだろうよ」
ラーナ子爵が、そがぁなコトを。
「兄さん、流石に四十代は失礼だよ。
三十後半だって!」
いやいや、ナック男爵?
アンタも、大概だが。
「え?
二十代前半だと、リコは思うなぁ。
どう見ても、そんなに歳とってるように見えないよ?」
ちゅうて、首を傾げておる。
まぁ、一番正解に近いわなぁ。
「これこれ。
だが、外見だけなら、確かに。
けれども、その落ち着いた佇まい。
強者の風格に、言動を鑑みるに、二十歳代とは」
「んー?
確かにカナリ若造りしてんな。
だが、歴戦の覇者たる貫禄と風格。
とてもでは無いが、二十歳代や三十路代のモンが出せるモンじゃねぇだろ、それ」
子爵が、リコの言動を否定。
それにへ。
「う〜ん。
そう言われると、三十後半は若く言い過ぎ?
えーっと。
本当に四十代?」
ダリルさんのコメカミがピクピクしちょんじゃが?
っか、ハゲルさん達ぃ、笑い過ぎぃっ!
「大概にしろっ!
俺は十八だぁ!
誰がぁ、四十代だぁっ!!」
まぁ、十八歳の若モン捕まえて、四十代じゃね?ちゅうたら、のぅ。
そらぁ、怒るわなぁ。
じゃがの。
「「「はぁぁぁっ!?
マジでぇ!?」」」
見事にハモっちょるのぅ。
「あれ?
十代だったんだぁ。
けど、十代にしたら落ち着いた感じだし、鍛え上げられた肉体と風貌からしたら、未熟な人には見えないからなぁ。
やっぱり、狩人の人は、年齢を当てるのが難しいや」
リコちゃんが、そがぁなコトを言っちょるわい。
『彼女は、商家隣接の茶店にて、接客なども行っております。
その関係で、人と関わるコトも多く、経験上分かるのかと』
なるほどのぅ。
そう言うコトじゃったら、店主さんも分かりそうなモンじゃが?
『逆に商談などで、相手の醸し出す雰囲気を察する必要があります。
ダリル様の深層狩人たる風格や雰囲気に惑わされたのでは?』
まぁ、狩りにて鍛えられた肉体と風貌からしたら、とてもでは無いが、十代には、のぅ。
っか、ん?
おや?
以前は、その厳しい環境を生き抜いたちゅう風貌へは、数多の傷が有ったような?
細かい傷じゃったが、それが、さらに年齢不詳にしちょったハズなんじゃが。
あん傷が消えちょらんかえ?
『ああ、雷晶石から発する微電流にて、細胞が活性化したため、傷が癒えているようですね。
大きな古傷も、徐々にですが癒えてきているみたいですよ』
マジかぁ!?
さらに、ニンゲン離れして来ちょらんかえ!




