しかし、あがぁに苦しむ程に悪いコト・・・しとったわい!
それを見たロゼッタ嬢がの。
「アソコまでする必要が、あったんさね?」っと。
いやの。
一瞬にて息絶えるなれば、まだしも。
あがぁに苦しみ抜いちょればのぅ。
「うむ。
鉱山で少女の身柄を押さえておったバカとは違い、罪が目に見えんからな。
だが、カリン直伝の微電流探索でな。
強い意志を発しておれば、概要を読み取れるのだよ。
コヤツ、何人も拐い、弄び、戯れに殺しておる。
隠れ家にて、拐った娘や幼児を監禁しとるしな。
戯れにて、嬲り半殺し状態の者もの。
コヤツの意識より場所が知れたで、微電流にて索敵して分かったコトだ。
さらに、コヤツは、相当なバカみたいでな。
自分の犯行を、面白おかしく書き連ねておる。
隠れ家へ行けば、証拠となろうて」
ダリルさんが、唾棄するかの如くの。
「そ、それは真で?」
メッサーム役人が、青い顔での。
そんな彼へ。
「コヤツ、ソナタの娘を拐う算段も付けておったようだな。
最近、役人へ対する規律引き締めをしておろう?
ソレが気に入らぬらしい。
まぁ、人間のクズだ。
生かしておいても、害にしかなるまい」
あー
ダリルさんが、そがいなコト言うけぇな。
儂も斬られた役人を、微電流で探ってみたんじゃがの。
うん、斬られて当然じゃな。
っか、生温くないかえ?
貧困層の子供や娘を拐い、拷問紛いにて甚振っておる。
コヤツが感じとる痛みなんぞ、生温いレベルじゃて。
そん甚振るのを趣味に。
で、その光景を、ゴロツキ連中が、ゲラゲラ笑いながら見物かえ?
っか、大店の店主や若旦那も、見物に、かえ?
胸糞悪いわっ!
過去映像にて、成敗に参加できんのが悔しくなるレベルじゃて。
まぁ、微電流にて、映像へは干渉できるでなぁ。
神経を過敏にしてみたんじゃが。
なんか映像のバカ役人とゴロツキが、さらに苦しみ始めたのぅ。
どがぁしたんじゃろうか?
『マスター?』
?
どがぁしたんなら?
『分かってヤッてますよね?』
なーんがじゃろ?
そがぁなコトよりも、じゃな。
「しかし、この領は子爵領だったか?
伯爵家に喧嘩を売った感じみたいなのだがな。
大丈夫なのかね?」
ダリルさんが呆れたように。
「伯爵家?
どう言う意味で?」
メッサーム役人が、困惑顔で。
「あのバカ役人が、したり顔で脅しておった商人。
燐領の当主の弟の一人みたいなのだが?
妾腹らしいが、兄弟仲は良いみたいだな。
コチラ側との販路を得るため、領主依頼にて出張っておるみたいだぞ。
理不尽な脅しと、娘を拐われた怒りで、思念が漏れおるのでな。
本人は隠しておるみたいだが、コトの次第では、燐領との争いになるやもな」
周りの役人達が、ギョッとした顔に。
「おやおや。
困りますなぁ。
しかし、深層狩人様は、実に多才とお見受けいたします。
して、私目に、何やらご用件がおありかと?」
店主がバラされ、困ったようにの。
それへダリルさんがの。
「おお、そうであったわ!
実は鉱山にて、ソナタの娘を保護してな。
帰る序でに、送りに来たのだ」
うん、ここでブッ込むかぁ。
っか、クダンの少女って、ココに来てから大人しくないかえ?
『お腹すいたぁー、とか言ってまして』
はぁ?
菓子食っておったじゃろうが!
『いや、三日振りの食事が菓子だったため、落ち着いてきたら、空腹に耐えられなくなったらしいのです』
いやいや。
鉱山の時に言えば良くないかえ?
『いえ。
あの時は、拐われた状態から、イキナリ犯人の身体が真っ二つ、ですからね。
逆に吐き気がしていたハズです』
あー
箱の中に押し込められちょって、解放されたら、人が胴体から真っ二つ、じゃてなぁ。
ありゃあ、衝撃的じゃろうて。
『その後、絶品菓子を食べたら、イキナリ崖へダイブです。
さらに宙を走ると言う、訳の分からない状態に。
空腹も頭から消える衝撃だったみたいですよ。
コチラへ着いて自宅が見えた途端に落ち着いたのでしょう。
お腹空いたと、座り込んでしまったようですね。
なので、干し肉とパンを、ロゼッタ様から与えられ、食べている最中のなります』
まぁ、仕方あるまいの。




