あー、ダリルさんや。森人の常識で、告げるのは、のぅ。ふぅ。
ハゲルさんが告げるとの。
「はぁっ!?
何故に、侯爵家御用達の鍛治師様が!」
などとのぅ。
ほじゃけぇな。
「だぁ〜らぁ、御用達じゃぬぇい!
まぁ、頻繁に卸してんだがぬぁっ」
いや、それを御用達と言うのでは?
「そ、そうで御座いましたか。
それで、何故、ココへ?」
まぁ、己が治安維持しちょる場へ来ちょるでな。
しかも、部下を幼児誘拐の一味と。
由々しき事態である。
「ん?
いやぁ、よぅい。
あん鉱山へ、鉱石仕入れに行ったんでぇい。
したら、訳分からん役人が、貴族面して絡んで来るわ。
フォアハンド・レッドグリズリーなんてぇのが、現れやらがるわ、でなぁ。
まぁ、ダリルが両方とも殺ったがぬぇい」
ハゲルさんが、シレッとな。
「いやいや。
えっ!?
あの悪徳役人を、ですかな?
貴族の末席にて、誰も取り締まれなかったヤツですが?
っと言うか、フォアハンド・レッドグリズリー?
いやいや。
厄災級ではないですか!
鉱山は、無事なので?」
慌てておるな。
したらの。
「?
あの熊が、厄災級?
単なる熊であろうに。
大袈裟な」
呆れたように、の。
それへハゲルさんがな。
「いやいや。
オメェさんなら、そうだろうよぉい。
実際に両目をから脳まで射抜いて、瞬殺してっし」
呆れたように告げるとの。
「当然だ。
せめて鎧熊クラスでないとな。
まぁ、相手として物足りぬが、手応えあり、っとするなれば、アーマードベアのクラスはないと。
あの程度なれば、見習いでも徒党を組めば倒せる。
厄災級などと、トンデモない」
そがぁなコトを、のぅ。
「カァァッ!
コレだから、深層狩人、って、ヤツぁよぅい。
良いけぇ、ダリルさんよぅい。
コッチのモンは、森人と違って貧相なんでぇい。
こがな俺やロゼッタでも、強者の部類だかんぬぇい」
そうハゲルさんが告げるとの。
「ん?
ハゲルなれば、浅層にて活動できよう?
別に弱いとは思わんが??」
ダリルさんに、そがぁなん言われて、二人が照れちょるな。
「って、違ぇっ!
そうじゃ、ぬぅぇいよぅい!
だぁーらぁ、オメェさんが熊扱いしてっよぅい、あんフォアハンド・レッドグリズリー。
あんでもなぁ、コッチじゃよぉい。
十分に脅威ぬぁんでぇい。
森人と同じに、すんじゃぬぇい」
ハゲルさんが、困ったようにの。
したらな。
「ふむ?
そんな物かね?
あの様な弱き生き物が、なぁ」
二人の話しを聞いていた役人、メッサームが戦慄しちょるわい。
明らかに、厄災級と伝え聞くフォアハンド・レッドグリズリーを雑魚あつかいしちょるでなぁ。
それに実際、ソヤツを瞬殺しちょるんじゃしなぁ。
「そ、それで、アヤツとゴロツキ連中を斬る、っと、申されておりましたが。
本当に斬りなさるので?」
そがぁなコト聞くでな。
「ん?
斬るか?かな?
意なことを。
既に斬り棄てておるが?」
ダリルさんが、不思議そうに。
したらハゲルさんがの。
「いやいや。
俺ん目にも止まらぬ速さで斬り棄てんからよぅい。
周りは斬り棄てたんを知らぬぇいぜぇい。
通り過ぎた、ってぇ、思ってんじゃぬぇいけぇ?」
そう告げられ。
「なるほどなぁ。
身体を雷撃にて麻痺させておるから、身動き出来ず切り口もズレておらぬか。
あれは、本人達も、斬られたコトに気付いておらぬな」
そう告げると、雷撃による拘束を解いたのぅ。
とは言え、身体が麻痺しちょるけぇ、即座に動く、ちゅうコトは、できんようじゃがな。
じゃが、身動きくらいは、のぅ。
「キサマぁ!
役人たる我にぃ!
っ!
あだっ!
なっ!
は、腹が!?
な、なんだぁ!
いだだっぁ、いぎぃ!
がぁぁっ!
いでぇ!
いでぇえ、よぉー」
うみ、役人だけでなく、ゴロツキ達も。
まだ麻痺しちょるけぇ、盛大に動くコトは、のぅ。
じゃが、身動ぎしたコトで、切り口の接地面がズレたみたいじゃ。
そらぁ、のぅ。
胴体が、真一文字に切断されちょるんじゃけぇ、痛かろぅて。




