ダリルさんが、意外と知識を得とる理由が分かったわい。
しかし、深層狩人が、そがぁな施設をのぅ。
ん?
もしや、彼らが、深層へ赴くのは?
『深層の遺跡目当てですね。
まぁ、ダリル様は、純粋に狩りメインみたいですが』
ま、まぁ、ダリルさん、じゃから、のぅ。
で、ハゲルさんと、ダリルさんの話しじゃったか?
『そうですね。
映像を再生します』
うむ、映像は、動き、出す!じゃてな。
「ふむ。
その学者が、どの様にして、その知識を知ったかは知らんが。
前にも告げたが、俺達は飛んではおらん。
飛んでおるならば、失速して落ちるやもしれん。
だが俺達は、風道を駆けておるのでな。
止まろうと思えば、風道の途中へ止まれる。
ゆえに、失速にて落ちるコトなど無い訳だ」
「なるほどぬぇい。
ある意味では、鳥より自由に、宙を移動かのうなんだぬぇい」
ハゲルさんが、感心したように。
「まぁ、地を移動しとるのと、変わらんのでな。
それと、ゆるりと走っておるのは、行く先が定かでないタメだ。
行きは鉱山を目指せば良かった。
何せ目立つ山ゆえ、行き先がハッキリしておったでな。
だが、知らぬ町を探しつつの移動となれば、ゆるりと走らねば、見落としてしまうのでな。
街道も、森へ隠れてとるので、視認し難い。
高速で移動しておったら、見落としてしまうであろうよ。
ゆえに、ゆるりと進んでおる訳だ」
そうダリルさんが説明するとな。
「なるほどぬぇい。
納得したぜぇい」
そうハゲルさんが、の。
したらの。
「なに、訳分からんコトを話してんのさね?
全く分からないんだけど?」
少女も首を縦に。
いや、振り過ぎじゃね?
「何か難しかったかね?
風道を風繭に包まった俺達が移動しとるから、ゆるりと走っても大丈夫、っといっておるだけだが?」
そうダリルさんが、のぅ。
「おや?
今度は、ヤケに分かり易いねぇ。
そんな話しだったのかい?」
ハゲルさんが、苦笑いしちょるな。
まぁ、間違いではないの。
間違いでは。
そがぁな話しをしちょる間に、荷車は湖の近くへと。
その湖へ向かう途中に街道が見えちょるな。
で、湖の手前?
いや、上空からは手前に見えるんじゃがな。
結構な距離があるじゃろう。
「あっ!
あの町です!
泉が近くに見えます?
その近くに、ウチの店があるんですよ。
呉服屋なんですけど、茶店もしているんです。
結構、甘味が人気なんですけど・・・
あのお菓子には、勝てないなぁ。
美味しかったなぁ〜」
これこれ、ヨダレが、のぅ。
「ほぅ?
茶店かね?
茶葉なども?」
「はい!
扱っていますよ!
隣領だけでなく、他国の茶葉も有りますし。
侯爵領から買い付けに来られてもいますから」
をいをい。
つまり、侯爵家御用達?
いや、侯爵領、ちゅうとったか。
なれば、侯爵領の商家じゃろうて。
「なにせ、侯爵家の使用人様が、直々に買い付けに来られるていますから。
侯爵夫人様とご令嬢様が、お茶会に使用されているとか。
ウチの自慢なんです!」
御用達じゃったぁっ!?
はい?
そがぁな商家の娘さんを、拉致したんかぇ?
正気かぁっ!?
通りで、番頭さんが頭を抱える訳じゃてな。
そがぁな話しをしちょる間にも、ダリルさんはスピードを緩め。
って、へ?
い、いや、ダリルさん?
直接、店前へと乗り付けるんかい!
大騒ぎじゃぞい!
っか、店前には野次馬が。
なんやら役人が出張って騒ぎに、の。
っか、のぅ。
ダリルさんや?
確かに宙へ、止まれる、ちゅうとったわい。
じゃがのぅ。
野次馬連中の頭上へ止まるのは、如何なモンじゃろか?
「済まんが、ソコの商家へ用がある。
降りるので、道を空けて貰えぬか?
俺は、深層狩人のダリルと言うのだがね。
邪魔立てするなれば」
い、いや。
イキナリ殺気を放たんで貰えぬか、のぅ。
ほれ、野次馬さん達が、蜘蛛の子を散らすが如くの。
「ふん!
人の不幸を興味本意で見学に来るヤツは好かん!
斬れば良かったか!」
なんか怒っちょるんじゃが。
どがぁしたんなら。
まぁ、分かるがの。




