ハゲルさんが、なんか気付いたようじゃな。
空を駆けるダリルさんなのじゃがな、そんなダリルさんへハゲルさんがの。
「ふぅ〜むぅ?
ダリルよぉうい」っと。
ソレを聞きダリルさんがの。
「どうかしたかね?」
首を軽く傾げながらの。
「いや、よぅい。
鉱山へ向かう時とよぅい。
かなりスピードが違わぬぇけぇい?」
そがぁなコトをの。
したらの。
「それって、前より速いってコトかねぇ?」
ロゼッタ嬢が確認を。
それへじゃな。
「違ぇぬぇい。
逆だ、逆。
エレぇ遅く感じんだがよぅい。
こんスピードで落ちたりしぬぇいだろーぬぁ?」
心配そうに。
「ほぅ?
ハゲルは飛ぶのに速度が必要と、知っとるのかね?」
感心したようにの。
それへの。
「聞き齧りだがぬぇい。
確か偉い学者様がよぅい。
昔の文明が残した記録から、そがな情報を得た、って聞いたぜぇい」
いや、研究実験して得た知識じゃ無いんけえつ!
『あの世界には、数多の滅んだ文明が存在します。
そんな遺跡から、過去文明の情報を得るのは、常識となっておりますね。
っと言うか、己の文明が滅んだ後を考え、過去文明から得た知識を含め、アーカイブ保存するコトが推奨として伝承されています。
そのため、アーカイブルームを発掘できれば、文明が一気に進む傾向もあるみたいですよ。
ただ、アーカイブルームを発掘した学者が、文明の進化が滅びへと繋がると判断し、情報統制しているみたいですが』
ん?
一学者が、そがぁなコト可能なんけぇ?
『普通ならば無理でしょう』
ほうじゃろ?
『ですが、学者が王族であり前王の弟であるため、そのような施策が可能となっているみたいです。
国としての発掘プロジェクトであり、言い伝えに於いても、得た情報の扱いに対する警告がなされています。
そのため、王族としての判断となりますね』
まぁ、過ぎたる力は、のぅ。
『ですが、文明を豊かにするコトにイヤは無いみたいです。
そのため、問題ない情報から開示しているみたいですよ。
ハゲル様は、その情報を知ったのでは?』
ほうかえ。
まぁ、鍛治師は、ある意味では学者みたいなモンじゃてな。
鍛治をするのには、冶金技術もじゃが、薬品類の知識なんぞも必要じゃ。
焼き入れするのは、単なる水じゃダメじゃてな。
油を使ったり、薬水を使用したりのぅ。
結構な知識が要るんじゃぞい。
そんな鍛治師であるハゲルさんが、知識を求めんハズがないでな。
それより、ダリルさんの方が、普通に知っちょる方が、ビックリじゃてな。
『マスター』
なんじゃい?
『深層狩人は地域毎にですが、遺跡で得た資料を管理する施設を持っていますが?』
はい?
初耳なんじゃが?
『必要とは思いませんでしたから、告げておりません。
それに、深層浅部一区とはいえ、深層狩人にしか行けない施設となります。
ダリル様が旅を終えない限り、行くコトがない施設ですので』
はい?
そがぁな施設、どがぁして維持しとんなら?
『狩人達は、維持していませんよ』
はい?
益々、訳分からんのじゃが?
『過去文明の遺跡ですね。
しかも人造種が残した遺跡であり、子孫たる人造種へ情報を継承するために造られた施設となります。
そのため、施設の維持管理を、ドロイドみたいな機器と、有機アンドロイドが行なっております』
ハイテク過ぎんかえ?
っか、そがぁな施設があるんなら、狩人の里をモチと発展させれるんちゃうんかい?
『ソレは不可能ですね』
なんでじゃ?
『基礎知識しか存在しないためですね。
当時、戦争中に秘匿しつつ設けられた施設となります。
そのため、最低限の情報しか保持できなかったみたいなのです。
そんな欠けた情報を、深部で発掘した遺跡から情報を持ち帰り、情報を補完し発展させているみたいですね。
ちなみに、先ほどの王家が保有しているライブラリーですが、深層狩人達の施設より劣りますから』
なんとのぅ。
そがぁ、なっちょったんかいな!




