悪人には人権なし、とは言うがの、中々にエグくないかえ?
キャラバンが着き、馬鹿なボンクラがの。
「おぅ。
出迎えたぁ、ちいと気が利いてきたか?
でぇ、バーザラタは何処だ?
頼まれたモン仕入れて来たかんよ」
そがぁなコトを告げつつ、自分の腰巾着に葛篭を運ばせる。
「坊ちゃん?
その葛篭は?
聞いておりませんが」
番頭が戸惑ったように。
「あ゛?
言ってねえかんな。
当たり前だろ?」
そんなん告げる彼の前に、ダリルさんが歩み寄る。
「なんでぇ、貴様はぁ!」
相手にせず、剣鉈を抜くと葛篭を一刀両断。
葛篭は真っ二つに。
で、中からは、手足を縛られ猿轡を噛まされた、少女の姿が。
「俺の記憶では、人身売買は許されておらんハズ。
明確に関わった者は死罪だったか?
どうだ、ハゲル」
「そん通りだぬぇい。
ついでに言やぁよぅい。
執行許可は、深層狩人にもあるぜぇい。
斬り棄て御免の、範疇だぬぁ」
ハゲルが、胸糞悪い輩を見る感じで。
ソレを聞いたダリルさんがの。
「そうか」っと、短くな。
その間、クダンの馬鹿は、ちゅうとな。
「バーザラタぁ!
んでぇ、コイツぁ!
手下ぁ、管理もでき
ギャァァァッ!」
ふむ。
一刀両断、ちゅうヤツじゃな。
胴一文字。
腹にて上下へと。
下半身から、血が噴水のように。
上半身は近くへ飛ばされており、切断面が地へと。
激痛が走っておるようじゃな。
ワザと荒い切断にて、敢えて痛みを与えたとみえる。
「坊ちゃん!」
番頭さんが慌てておるが、なんか嬉しそうでないかえ?
『ソレは、そうでしょう。
立場的に、身分的に逆らえず。
身内を人質に取られてましたから。
尻拭いさせられるだけでなく、手柄を奪われております。
給金を減らされ、暴力を振るわれるコトも。
まぁ、彼の手下が勘違いして手を出し、次の日に川に浮かんだコトもありますが。
彼を慕い警護している者は多く、その逆鱗に触れれば当然でしょう』
なかなかに殺伐としちょるのぅ。
「キサマぁ!
なにしゃーがるぅ!」
取り巻きが騒ぐが。
「ん?
人攫い、および、人身売買の咎にて、死刑を実施したまで。
俺はな、女子供を嬲るヤツぁ嫌いでな。
狩人の里でも、その手の刑の執行は請け負っておった。
直ぐには殺さん。
下半身は死んだが、上半身は数分は生き続けるからな。
犯した罪を後悔でもするがよい。
まぁ、痛みで考えられもせんか。
コレだから、コチラの民は脆い」
淡々とと告げる。
「いでぇ、いでぇよぉ〜
だるがぁ。
じにだぐぅ、ぬぅぇえぇぇ」
「ふむ?
思ったより、弱るのが早いな。
加減が難しい」
いや、ダリルさん?
サイコパス、入っちょらんかい?
ハゲルさんとロゼッタ嬢も、ドン引きしちょるんじゃが?
『森里特有の刑罰ですね。
あのコミュニティでの暮らしは過酷です。
そんな中、罪を平然と犯す者は排除されます。
されますが、その刑罰は見せしめの意味合いも兼ねており、厳しいモノとなります。
まさに、ダリル様が行ったコトですね』
トコロ変われば、ちゅうが、地球でヤッたら大騒ぎじゃぞい。
「コヤツ、お貴族様にぃ!」
「心配せんでも大丈夫だ。
俺は深層狩人なのでな。
罪を犯し見逃せぬなれば、王族であれど斬る。
まぁ、師匠が国を滅ぼしとるみたいだがな。
今のトコロ、王族は斬らんが、貴族は既に斬っておる。
ちなみに、この国の軍程度なれば、一日もせずに殲滅できるのでな。
そうそう。
キサマとキサマは、ソコの死に損ないと関連しておろう?
名乗り出てくれ、手間が省けたぞ」
告げると同時に、腹から下と上が泣き別れへと。
下半身からは、血が噴水の如く?
先程より勢いが少ないかえ?
上半身は、さっきのクズより元気かえ?
『内臓を、さっきより多く残したみたいですね。
そのため死に難くなったのかと。
先程の男性は、既に死亡しましたが、コチラは更に苦しんでから死にそうです。
かなりエグい刑罰ですね』
ほうじゃの。
じゃが、日本の昔に行われた、ノコギリ裂きの刑よりはマシやもの。
「ノコギリ裂き、ですか?」
ほうじゃ。
首をノコギリで、徐々に切り裂いて殺す刑でな。
下手したら数日掛けての執行にの。
地面に体を埋め、頭だけ出してな。
通行人にノコを引かせる訳じゃな。
アレに比べたら、マシやもしれんぞい。




