あー、なんじゃ、ジェミアさん?そろそろ認めろと?認めたく無いものじゃの、人外などとは。
色々とあった鉱山から帰るコトに。
荷車へは、インゴットが満載じゃな。
まぁ、ハゲルさんとロゼッタ嬢が乗るスペースは、確保しちょるがの。
で、そんスペースを確保したけぇ、乗り切らんインゴットがなぁ。
それをギーゼットとダリルさんで、分担して持つコトに。
ギーゼットへは、荷を納める装備がの。
ダリルさんと、ハゲルさんの、合作じゃてな。
荷を満載しても、ギーゼットの動きを阻害しちょらん。
荷は重いが、負荷を分散しちょるけぇか、さほど苦にはなっちょらんみたいじゃな。
ダリルさんは、何時もの背嚢じゃ。
コチラは、ロゼッタ嬢が手を入れちょるわい。
以前よりも頑丈かつ、負荷分散にて背負い易うなっちょるでな。
っても、人であるダリルさんの方が、ギーゼットより多くの荷を。
ホンマに人間かや?
『マスターにも、可能かと』
!?
人外認定、じゃ、とぉ!!
バカな!
儂ぁ、レッキとした地球人。
日本男児じゃてな。
撤回を申し入れるぅ!
『却下ですね』
なん、じゃ、とぉ!?
『何度も言わせないで下さい。
何度目ですか?
既にマスターは、地球人としては人外枠です。
ダリル様の世界における人造種枠の方が、一般の地球人であるハズがないですから。
この会話、いい加減に飽きません?』
厳しいのぅ。
「ご主人様?」
ん?
沙織さんかえ。
なんじゃろかい?
「私も、少しシツコいかと」
!?
なん、じゃ、とぉ!?
沙織さんに、ダメ出しくらってしもうたわい。
グスン。
ええも〜ん。
儂ぁ人外じゃも〜ん。
『その歳で拗ねないでください。
面倒臭いですねっ!』
辛辣じゃっ!?
「でも、そんな、ご主人様も可愛いかも」
なんか、舌舐めずりしちょらん?
沙織さんって、Sっケが、あったんかいの?
「私はノーマルです!
Sな気など、ございません。
まぁ、ちょっと弄ったり、虐めたりしたくは、ありますが」
『それ、私が知る情報では、十分Sかと?』
「そうなのです?」
『はい』
この話題は危険じゃ!
で、ダリルさんは、どがぁなったかいのぅ。
『唐突に話題を変えましたね』
「そうですね」
おや?
荷造りを終えて、役人達へ別れを告げて・・・ん?
出立間際に、キャラバンが現れよったわい。
結構な大所帯じゃのぅ。
ソレを見たダリルさんがの。
「ふむ?
あの規模なれば、熊素材も買うやもな。
どうだ、ハゲル。
ココまで付き合ったのだ、取り引きも見ていかぬかね?」
ダリルさんが、そのようなコトを。
「ふぅ。
アタイは、アンタが良いなら良いわさ。
今朝の感じだと、帰宅まで時間掛かんないわよね?」
そうロゼッタ嬢が告げ、ハゲルさんも。
「だぬぇい。
俺達が居りゃあよぉうぃ、買い叩くコトも無理だかんなぁ。
クズはクズ過ぎたがよぅい。
残った連中は気持ち良い奴らだかんぬぇい。
多少の手助けは、良いんじゃぬぇいけぇい?」
ココで自分さえ良いと考える輩ならば、放って帰るであろう。
まぁ、ダリルさん一人なれば、帰っていたが。
だが、情に熱いハゲルさんなれば、手助けをしたいだろう。
最近の付き合いではあるが、それを感じていたダリルさんが提案した訳だ。
っと言うのも、移動がダリルさん頼りであり、そんな彼に遠慮するコトも、彼は感じていたようだ。
で、帰宅を中断し、交渉へ立ち会うコトを役人へと。
「ソレは有難いですな。
あのキャラバンは、ダリル様に処されたバカとズブズブでして。
我々が交渉すれば、足元を見そうなのです。
まぁ、ボンクラ息子が率いていますが、番頭がキャラバンを仕切っておりましてな。
アチラとは、マトモに交渉できるのですが。
金で貴族位を買った成り上がりではありますが、貴族は貴族。
先代が身罷ってからは、表向きは継いだコトになっておりますが、番頭が居ないと潰れるでしょうなぁ」
はい?
この国の貴族には、碌なヤツは、居らんのかい!




