うむうむ、分かるぞい。ダリル飯はぁ、美味いからのっ!
汁物はなしで、茶が配られちょるな。
まぁ、ドンブリにて完結しちょる感じじゃけぇ、味の付いた汁物は邪魔かものぅ。
茶で口をサッパリさせつつ、じゃな。
ってもな。
皆、ドンブリに夢中で、茶が配られたん気付いておらんわい。
まぁ、美味いんは分かるんじゃがのぅ。
無心で食うておるわい。
アレで味が分かるんかのぅ?
しかしのぅ。
吉○家の特盛牛丼の倍はある量なんじゃが。
絶対に残るちゅう風に思っちょたんじゃがな。
見事に完食しちょるわい。
つうか、何時もの儀式が始まっておるでな。
これは、ハゲルさんやロゼッタ嬢だけでのぅて、沙織さんもじゃ。
完食した丼を、カツンカツンしちょるわい。
まぁ、沙織さんのドンブリは、吉○家の小盛りより、やや少なめじゃがの。
で、やはりロゼッタ嬢が、一番早く覚醒するかや。
おそらく彼女には、晶石を扱う素養があるんじゃろうて。
で、覚醒したらの、即座にハゲルさんの面倒を。
おおぅ。
なかなかに甲斐甲斐しいわい。
ロゼッタ嬢の方が歳下なんじゃがの。
完全に姉さん女房ちゅう感じじゃてな。
で、覚醒したハゲルさんは、ちとバツが悪そうにの。
「いつも済まぬぇいぬぇい。
ダリルの飯はよぉい、美味ぇんだがなぁ。
どうも美味過ぎてよぅい。
つい、意識が飛ぶんさね」
そう告げるとな。
「そりゃ仕方ないわさ。
アタイも意識飛んでるしねぇ」っとの。
「そうなんけぇ?
何時も起こしてくれてっからよぉい。
てっきり、ロゼッタは意識が飛んでぬぇい、っと、思ってたぜぇい」
驚いたように、告げておるわい。
したらの。
「そんな訳ないわさ。
ただ、一番最初に覚醒できてるだけさね」
そうロゼッタ嬢が告げるとの。
「おそらくだが、ロゼッタには放術師、いや、付与師の才覚があるのではなかろうか」
ダリルさんが、そがぁなことをの。
それへロゼッタ嬢が呆れた感じでな。
「なんで、そうなるんさね?
だいたい、カリンが意識飛んでる時点で、それは無いさねぇ」
まぁ、ほうじゃろうな。
じゃがの。
「カリンのは、また別だ。
アレは肉体の成長を促されており、その感覚に支配されておるだけだ。
旨味も、肉体の成長に合わせ、過剰に感じておるのだろうよ。
まぁ、発育不全な身体に十分な栄養が行き渡り、成長が促されておる。
ゆえに、アノ反応となっておる訳だな」
そう告げるとの。
「つまり、なんでぇい。
カリンが普通に成長してたらよぅい。
ダリルん料理で、惚けるコタぁないちゅうコトけぇ?」
「うむ、そうなるだろうな。
事実、以前よりは惚ける時間が短くなっておる。
皆は気付いておらぬ様だが、カリンの身体は急激に育っておるのでな」
そう告げるとじゃ。
「いやいや。
流石に気付いてるわさ。
気付いてないのは、ガンレートくらいじゃないかねぇ」ったらの。
「ぬぅ?
いや、俺は気付かなかったがぬぇい」
ハゲルさんが、困ったように。
したらの。
「アンタは仕方ないわさ。
アンタと言うより、男衆は、そこら辺が鈍いからねぇ」
苦笑しながらの。
「俺はカリンの成長を確かめつつ、最適な料理を作っておる。
ゆえにカリンの成長具合を把握しとる訳だな。
でなければ、俺も気付いておらんやもしれん」
そがぁなコト言っておるが、ダリルさんじゃてなぁ。
普通に気付いておったと思うぞい。
ついでにじゃがな。
ご相伴に預かったギーゼットは、惚けるコトはノウて、シッカリと味わって食べておったぞい。
まぁ、中層獣たる彼女は、普通に人が食べる飯を食えるでな。
っか、中層深部では、毒持ちが多い。
じゃから、大概の毒にも耐性がのぅ。
しかも毒食材を含み食うせいか、妙に味覚も鋭い。
下手な輩よりは、味覚がシッカリしとる。
意外にグルメさんじゃったりするんじゃぞ。
特に、昔は人里へもパートナーの狩人と赴いておったでな。
人が作る料理も食うておる。
そんなギーゼットは、ダリルさんの料理を食べて、ご満悦そうじゃてな。




