熊さんを解体じゃな。うむ。実に美味いわい!
で、早速ダリルさんが解体を。
しかし、デカいのぅ。
地球のグリズリーを直接見たこたぁ無いんじゃが、多分じゃが倍以上はあるじゃろうて。
そんフォアハンド・レッドグリズリーを風にて宙へ浮かせての。
首やら関節部なんぞに斬り込みを。
そこから水を送り込んで、血なんぞを排出しちょる。
っか、水ちゅうか、ありゃ海水じゃな。
口からも海水を流し込み、ケツから汚物が。
汚いんじゃが?
っか、風繭で隔離しちょるな。
後で捨てるんじゃろか?
!?
ファイヤー!!
イキナリすんじゃねぇっ!
ピックリこいたじゃろうがっ!
っか、風繭が火炎繭になっちょるんじゃが?
しかもオレンジや赤ちゅうか、白い、いや青白く輝いておる。
確か、白よりも青い炎の方が、高温じゃったハズじゃてな。
ふむ、汚物は消毒かえ?
遣り過ぎな様な気もするがのぅ。
まぁ、燃え尽きたゆえ、良いんじゃろう。
いや、良いのか?
毛皮も高温の熱湯と風にて洗浄を。
ダニなんぞの寄生虫は除去されちょる。
ふむ。
見事な下処理じゃて。
で、関節部や柔らかいかしょから、丁寧な解体が。
毛皮を剥がしたら、ハゲルさんとロゼッタ嬢が鞣しを。
完全に鞣すには、時間が掛かるでな。
鞣す前の下準備じゃな。
これせんと、毛皮が劣化するでな。
買取額が激減するんじゃよ。
内臓を取り出し、肉を骨から剥ぐ。
部位毎に纏めるが、適度な薄切りへと。
ほんでな、切り分けた肉と内臓、骨もかえ?
それをマル芋粉を混ぜた湯に潜らせちょるな。
軽く湯掻くだけで、灰汁が凄いコトに。
じゃが、内臓や肉から余分な成分が抜け、食えるようにの。
こん工程は、重要じゃぞい。
しかもじゃ。
一緒に煮た骨から出たエキスちゅうんじゃろか?
それが、肉や内臓へとの。
微電流を流しちょるけぇか、なんとなく分かるんじゃが。
ありゃあ、素材の味が向上しちょらんけぇ?
骨ん方もの、余分な部位が湯へ溶け出し、純粋な骨へと。
んでな。
どう作用しちょるか分からんが、骨が収縮しちょるんじゃが?
これんより、骨密度が向上しちょるけぇな。
素材としてのランクが上がっちょるわい。
で、下処理した肉なんじゃがの。
役人達へ指示し、燻製タレへ漬けてから燻しちょるな。
保存性を高めちょる訳じゃのぅ。
普通なれば、売るまでに腐るでな。
じゃが、燻製タレへ漬けてから燻したコトで、売るまで十分に持つじゃろて。
で、内臓の内、小腸と大腸へは、肉やレバーなんぞを詰めちょるわい。
コチラは、再度、マル芋粉を溶かした湯で、ボイルしちょる。
さらに、それを燻しちょるな。
っか、脳みそ、や、タンを詰めたヤツ。
どがぁな味なんじゃ?
ちと臭みが有りそうなヤツは、ハーブや香辛料を混ぜちょる。
コレが混ざるけぇ、益々、味の予測がの。
ちゅう訳でじゃ。
予測が出来んのじゃったら、食うたらよいじゃろ?
じゃから、食ってみた。
『まーたぁ、マスターはっ!』
「ですが、ジェミア様。
非常に美味しいですよ?」
『沙織?
アナタは、マスターに染まり過ぎです!
自重なさい!!』
おおぅ。
儂色に染まるかえ?
なんや、良いのぅ。
トント縁の無い言葉じゃでな。
しかし、このソーセージは美味い!
ちゅうか、ハムは厚切りにして、再度焼く。
ハムステーキじゃな。
熊肉の臭みは、全くないの。
独特の癖は有るんじゃが、逆にアクセントになっとるわい。
灰汁が全て取り去られちょるけぇか?
普通の熊肉なれば、こがぁに美味くは無いんやもしれんなぁ。
しかし、このハツちゅうか、心臓も美味い。
コリコリした食感が堪らんわい!
『それですが、マル芋湯にて湯掻いたため、カナリ柔らかくなっているかと。
本来は臭みもですが、固くて食べれない物です。
まぁ、それ以上に、雑菌で病気になる可能性があり、食べるべきではありません。
マル芋湯マジック、っと言うコトでしょうか』
ふむ。
ビバ、マル芋粉、じゃな。
ま、雷晶石から微電流流さんと、ダメじゃがのっ!




