ハゲルさんに宝飾品かえ?男が宝石を、のぅ?どうなんじゃろか?
ダリルさんに宝石が欲しいのか?ちゅわれての。
ハゲルさんが、困ったように。
「いやよぉい。
別に宝飾品は要らぬぇいかぬぇい。
ただよぉい。
皆が貰えてっからぬぇい。
ちと気になっただけでぇい」
ふむ。
耳たぶを、真っ赤にして言われてものぅ。
まぁ、皆が貰えて、自分だけ無しではな。
ハブられちょるようにもの。
「いや。
別に深い意味は無かったのだがな。
宝石が手に入ったゆえ、女性達なれば、喜びそうだから土産に。
だが、ロゼッタだけ渡さないのもな。
ただ、それだけなんだが?
ハゲルが気にするなら、このブラックオニキスを額に来る様にした、サークレットでも作るか?
この手の宝飾なら、男性でもおかしくはあるまい」
そう宥めちょるな。
「はい?
俺が宝飾かえ?
似合うかぬぇい?」
懐疑的に。
それへロゼッタ嬢がの。
「試してみりゃ良いわさ。
商人みたいに、指へゴテゴテ着けるヤツも居るけど、シンプルなのは、悪くない、っておもうかんねぇ」
ロゼッタ嬢に勧められ、顎へ手を。
「ふ〜むぅ?
そがぁなモンけぇ?
なら頼むかぬぇい」
どうやら、ハゲルさんも宝石をいただく様じゃな。
そしたらの。
「ダリルは、どうすんのさね?」っと、ロゼッタ嬢がの。
したら、ダリルさんが首を傾げてな。
「どうする?とは?」っとな。
「いや、アタイらは全員が宝飾品を纏うさね。
で、アンタは纏わないのか?ってねぇ」
そのように言われ、キョトンとした顔に。
「俺が宝飾品をかね?
何のためにに?
ぬっ!?
まて!
晶石は割れ難いが、硬度が低い。
宝石は硬度が高いが、割れ易い。
もしコレを合わせれば、懐に仕舞わず身に付けて狩りが可能やも。
実現すれば、狩りの質が上がる!
さらに、ギーゼットに装備させれば、ギーゼットも外部晶石が使用可能になるやも。
コレは、試してみるべきか!」
「ふぅ。
この子は、本当に狩りバカだわさ。
なんでも狩りに結び付けるんだねぇ」
「ハッ!
ダリルらしいやぬぇい」
ハゲルさんとロゼッタ嬢が苦笑い。
っか、役人のコトは、完全に忘れさられちょるな。
実は補佐の役人も、鉱夫と他の役人に。
腰巾着で、お溢れとして色々との。
まぁ、平民出で、さほど能力も高くはない。
虎の威を借る狐じゃが、虎が消えては、のぅ。
この虎さんは、給金や鉱山の運用費に資産を着服し、気に入らんヤツに暴行し殺しておる。
女房や娘を差し出せなどとも。
で、帰って来た女子は居らん。
まぁ、死んでおるでな。
そがなコトに加担しておったんじゃ。
当然じゃはな。
そんで密かに摘み取りなんぞが行われちょったが、後始末はい訳でのぅ。
ほんじゃが、報告は楽じゃて。
深層狩人との契約を、一方的に破棄しようとして、斬り棄てられた。
それだけじゃて。
これが近場の街へ届けられ、それが騒動に。
そして王とへと届くと、王が倒れる騒ぎへとの。
今代の王はのぅ。
深層狩人のコトを御伽話としちょるでな。
ほんで、存在を無かったコトにしようとした人物なんじゃよ。
周りが止めるのも聞かんで、そんな存在が実在するハズがない、っと。
まぁ、彼が生まれて物心が付くようになる頃からなんじゃが。
ガウランドさんは、里から出ちょらんのじゃ。
まぁ、ダリルさんを育てたりしちょったでな。
ゆえに、自分が知る限り実在を確認できない存在。
そがぁな深層狩人に、忖度する必要なんぞ、感じちょらんかったんじゃろて。
じゃがのぅ。
実際に深層狩人が役人を斬り棄てる事件が。
しかも小さな村どころか、下手したら町を壊滅させる危険がある、フォアハンド・レッドグリズリーを、瞬殺したと。
話には、コレを熊あつかいしていたらしい。
っと言うか、雑魚らしい。
そのような存在が実在し、実際に役人を斬り棄てている。
で、王は、その様な存在に対する反逆行為とも取れる行動を。
王と言えど、別に武力的に強い訳ではないでな。
統治能力が高ければ良いのじゃから、当然じゃて。
身は武官に守らせれば良いんじゃでな。
じゃが、そんな武官が止められない者がの。
そう、深層狩人じゃ。
まぁ、倒れるわなぁ。
とは言え、ダリルさんに、王を弑逆するつもりはないでのぅ。
師の話を無かったコトにしようと、しちょるんは、正直気に入らんじゃろうて。
じゃが、狩りには関わりがないでな。
ゆえに、王を害する程には、思うちょらんみたいじゃて。




