鉱山に辿り着いたんじゃがな。うん、騒ぎになっちょるな。
それは、そうとしてじゃな。
空から突如、降りて来た存在に、辺りは騒然と。
まぁ、空飛ぶ乗り物なんぞは皆無な世界じゃてな。
そがぁな環境で、飛行物体が降りて来たんじゃ。
そりゃあ、驚くわなぁ。
っか、のぅ。
ありゃあ、地球でも騒ぎになるじゃろうて。
何せ木製の荷車牽いた男が、巨大な猛獣を伴って現れたんじゃからな。
しかも、空から。
あがな荷車が、空をじゃぞ。
頭がバグるわい。
中には当然じゃが。
「化け物かぁっ!?」
などと曰う輩も。
したらの。
「うっせぇっ!
鉱石を仕入れに来ただけでぇい!
誰がぁ、化け物ぬぁんずぇい!!」
ハゲルさんが一喝!
髭面禿頭な大男に一喝され、辺りは静まりかえる。
っか、そん独特な面構えからの。
「はい?
ハゲルの旦那ぁ?
へっ?
い、いや。
コレは?」
うむ。
なかなか混乱しちょる様じゃの。
「コレは?
ぬぁにぃ言ってんでぇい。
鍛治に使う鉱石を仕入れに来たに、決まってんじゃぬぇいけぇ。
それともなんけぇ?
鍛治師の俺が、鉱石仕入れに来ちゃ、ぬぁんぬぇえって、とでも、言うんけぇ?」
ズズいちゅう感じで迫っちょるな。
そんなハゲルさんを、後ろから叩く輩が。
まぁ、ロゼッタ嬢なんじゃがな。
「アンタは、何脅してんのさね。
っか、ココは?」
ふむ。
気が付いたバカリみたいじゃな。
「おおぅ。
気付いたんけぇ」
「ん?
ロゼッタは、どうかしてたのか?」
ハゲルさんの言葉にダリルさんがの。
「おめぇさんがよぉい。
イキナリ無茶しやがんから、気を失ってたんでぇい」
「ん?
無茶かね?
何かしたか?」
不思議そうに、首を捻っておるな。
じゃからの。
「イキナリ、バカみてぇな速度で移動したりよぅい。
さらぬぃ、宙を走ったりすりゃ、仰天するかんぬぇい」
そう指摘すると。
「ふむ?
そんなモノかね?
まぁ、早く着いたのだから、良いのではないか」
などとシレッとの。
そんなダリルさんへな。
「宙に退避でき無かったら、キャラバンに突っ込んでたんじゃないさね。
コッチもキャラバンも、無事じゃ済まないとこさね。
ちったぁ、考えとくれな」
ロゼッタ嬢が怒ったように。
したらの。
「ああ、ソレは大丈夫だ。
空気の塊を間に挟むゆえ、接触は避けれたからな。
ただ、要らぬ騒動には、なったであろうよ。
そうなれば、到着も遅れるのでな。
故に宙に逃げたら」
「宙を走れた、ってかぁ?
かぁー
コレだから、深層狩人てぇヤツはよぅい」
ハゲルさんが、頭を振りながら。
そん言葉を聞いた鉱夫達が。
「へ?
深層狩人?
それって、御伽話じゃ?」
また、その話しかと、ダリルさんがウンザリした顔に。
ゆえに、ハゲルさんとロゼッタ嬢が説明しちょるな。
そんなトコへの。
「何を集まっておる!
何の騒ぎだ、コレは!」
現場を任されておるらしき役人が。
「カッツオーラ。
久し振りじゃぬぇけぇい?
また仕入れに寄らせて貰ったずぇい」
ハゲルさんが、現れた男にの。
したらな。
「ん?
ハゲルの旦那かい?
いやいや、アンタが来るのは珍しくも無いだろうに、何の騒ぎなんだ、コレは?」
カッツオーラと呼ばれた男が、そがぁ感じでの。
それへロゼッタ嬢がな。
「最近、ウチで世話してるダリルのコトでねぇ」っと。
「ダリル?
なんか珍しいのかね?」
小首を傾げておるとの。
「ふむ。
珍しいかは知らんが、深層狩人ではあるな。
最近は放術と付与も覚えたゆえ、ソチラは珍しいやもしれんな」
軽い感じで、爆弾発言せんで貰えんかや?
「はい?
深層狩人?
何を言っておる?」
で、再びハゲルさんとロゼッタ嬢がの。
流石に二人ともウンザリしとるな。
で、騒ぎが収まると、ハゲルさんとロゼッタ嬢は鉱石を仕入れるため、目利きしちょる。
ダリルさんは、放られちょる、プラティオン鉱石を集めておるな。
ゴミ扱いゆえ、皆は奇異な目で見ちょるわい。
ま、ダリルさんは、気にもしちょらんがな!




