ようやく、プラティオン鉱石を取りに行くみたいじゃぞ。
「そんな話し、よりもだ」
唐突にダリルさんが。
なんじゃろか?
「そろそろ、出掛けないかね?
プラティオン鉱石を得に行くのだろ?」
そがぁ風にの。
そうじゃったな。
今日は、プラティオン鉱石を得に赴くんじゃったか。
「分かったわさ。
用意するか、ねぇ」
ロゼッタ嬢が、そのように。
そんな彼女へな。
「ねぇ、オイラは?」っと、カリンちゃんが。
ソレへダリルさんがの。
「ハゲルとロゼッタにのみ、同行願おう。
プラティオンを取って来るだけだ。
単なる往復に過ぎんのでな。
そのため、人数は絞りたいのだ。
移動に影響が出るゆえ。
当然だが、ポックルも留守だからな」
告げられたポックルが、唖然と。
それをジェムが、ニシシッとな。
だが、のぅ。
「当たり前だが、ジェムも連れて行かぬからな。
ポックルと待っておれ」
ぞがに言われて、愕然との。
いや、なんで一緒に行けると?
「まぁ、私達が着いて行っても何も出来ないだろう。
鍛治に必要か鉱石を得に行くのに、狩りの知識しかない私、騎士としての知識が大半なガンレート、商人のシムエル。
カリンちゃんが、付与師として役立つかもしれないけど、体力的に同行は厳しいんじゃないかな?
そうなると、ハゲルな旦那とロゼッタの姐さんしか、同行は無理だね」
ファマル嬢が、そのようにの。
まぁ、確かに、そうなるわなぁ。
「ぶぅー
オイラだって、役に立つのにさ!」
カリンちゃんは、不満気じゃな。
そんなカリンちゃんへ、ファマル嬢がの。
「なら、私達で狩りへ行く?
近場なら危なくも無いし、私達だけでも行けるわよ」
ぞがぁな提案をの。
したらハゲルさんが。
「ふむ。
ファマルが付いてんならよぉい、でぇじょうぶじゃぬぅえいけぇ?」っと。
そう問われたロゼッタ嬢がの。
「そうさねぇ。
ガンレートも狩りに慣れて来てるし、シムエルも危な気ないわさ。
カリンの索敵能力を考慮に入れると、近場なら大丈夫じゃないかねぇ」
そのように賛同を。
「んん?
近場かね?
皆の実力なれば、多少は森奥へ進んでも構わんと思うが?」
慎重な皆に、ダリルさんが不思議そうに。
それへロゼッタ嬢がの。
「アタイもハゲルも居ないからねぇ。
不測の事態が起こる可能性は、低い方が良いんだよ」っと。
それへダリルさんが呆れたように。
「随分と過保護なんだな?」
ぞがぁに言うとるな。
「いやいや。
ファイルは別として、俺たちゃあ狩人専任じゃぬぇいかんよぉい。
生きる糧てぇいので狩りはすんが、あくまでも生活の補助程度だぜぇい。
ガッツリ狩ってぬぇいから、無理はぬぇい」
「なるほどな。
俺達のような狩人とは、基準が違うと?」
「まぁ、そうなるぬぇい」
そんな話しの後、支度を終えた三人とギーゼットが荷車へと。
その荷車の前でハゲルさんが不安そうにな。
「なぁ、なんだぁ。
本当にぃ、コレに乗んのけぇ?」っと。
それへダリルさんがの。
「ハゲルとロゼッタの足に合わせたら遅くなるのでな。
最初は俺が荷車を牽いて、ギーゼットへ遣り方を教える。
だから問題あるまい」
そがぁなコトをの。
まぁ、里に近いザケゾン村からトゥルツゥーナ町まで、狩人連中が賊に攫われた女性を乗せ移動しちょるでな。
あの時は、道の状態を把握し、最適なルートを走っておった。
彼らが出来るコトが、ダリルさんに出来んハズがないでな。
とは言え、今から荷車へ乗せられる二人には、不安しか無いでなぁ。
いや、ゆるりっとした移動なれば、別じゃ。
じゃが、高速移動すると宣言しちょるでな。
そりゃ、不安にもなろうてな。
で、結局は乗せられ、出発するコトに。
まぁ、イキナリ加速はせぬようじゃな。
徐々に速度は上がっておるが、乗っている二人は気付いておらん。
揺れが酷くなるのに備え、体勢を整えちょるみたいじゃな。
んでな。
何時迄も揺れが酷くならんで、困惑しちょるわい。
いや、周りを見いやっ!




