朝食が出来たようじゃな。ん?出来上がりを、嗅ぎ付けよったかっ!
どうやら今朝はシンプルに行くみたいじゃな。
ラグラクス薄切り肉ソテーエッグと野菜サラダ、パンにスープとミルクじゃ。
コレにフルーツがの。
ちゅうてもの、量は十分に、いや、多過ぎるくらいかや?
何せ、トカゲの卵は、ソフトボールを2個ほど、横に並べたよりもデカいでな。
ラグラクスの薄切り肉も、薄いステーキ肉じゃて。
パンは焼きたて。
バケットタイプをスライスしての。
それへ香味野菜を摩り下ろしたヤツを、バターみたいなんへ混ぜ合わせ塗り、更に焼き上げちょる。
こん香ばしい香りが、堪らんわい!
で、足りん輩用じゃろか?
芋を蒸してから潰し、乱切りにした野菜と、焼き上げてから適度に切ったソーセージを混ぜて、マヨネーズみたいなモンで和えておるな。
いやいや。
アレだけで、立派な一品料理なんじゃが?
「ふむ?
カリンとシムエルには、量が多いか?
まぁ、余ればハゲルが食うだろう。
しかしギーゼットとポックルもだが、ジェムも、俺らが食うのと同じ物で済むのは助かるな。
やはり、中層以降の生き物は、手間が掛からぬ。
確か、コチラ側の生き物には、人と同じ物を食べさせたらダメなのだったか?
先日にロゼッタから指摘されて、初めて知った訳だが。
逆に、中層以降の生き物が、人と変わらぬ物を食べても、問題ないと知って驚いておったな」
ふむふむ。
どうやらココら辺では地球の生き物と同様に、人と同じモンを動物へ与えてはならんみたいじゃな。
だが、森の奥ともなれば、毒を含むようなモンが食いモンになるでな。
そがぁな環境へ住み暮らす生きモンが、人が食す程度のモンを食って、身体に害が出るハズも、のぅ。
っと、食事の支度が終わったタイミングを、見計らった訳ではあるまいが、ちょうど皆が食堂へと。
ちゅうてもの。
朝六時前なんじゃが?
早過ぎぬかや?
『今日は特に早いみたいてすね。
プラティオン鉱石を取りに行くみたいですので』
結構な距離があるんじゃったかえ?
『本来ならば、何泊かしつつ往復する距離となります。
日帰り出来る距離ではありませんね』
ん?
確か、ダリルさんは、日帰りする、ちゅうとらんかったかや?
『そうですね。
荷車を牽く生き物を牧場で借り受け、それへ荷車を牽かせての移動だと、色々と時間が掛かります。
ですが、ギーゼットが牽くなれば、カナリの時短となるでしょうですから。
っと、マスター?
私が説明しているのに、勝手に食べないで貰えます?
沙織もですか?
はぁ〜』
溜め息吐くと、幸せが逃げるぞい?
『誰のせいですかぁっ!』
ん?
いやいや。
目の前での、あがぁに美味そうに食われたらのぅ。
しかもじゃ。
こん香りがなぁ。
これを目の前で見せられ、嗅がされちょるんじゃぞ。
我慢なんぞ、出来るかぁ!
『開き直らないでください!』
いやいや。
ジェミアさんは、香りを嗅げんし、料理を食えんけぇな。
儂らにとって、この状態での御預けは、拷問に等しいでな。
じゃがらの。
誰が悪いか?ちゅうたらの。
食テロなダリル飯じゃ!
むろん、異論は認めるぞえ。
『ソコは認めるんですね。
まぁ、ダリル飯は人どころか生き物でさえありませんが?』
ソコへ突っ込むかぁ!
一本取られたわい。
っと、カツンカツンな儀式が始まっておるな。
まぁ、あらかじめ察しておったメンバーは、芋サラダを自分の皿へ盛っておったで、余った料理はないみたいじゃ。
っか、皆、よう食べたのぅ。
「ほぅ?
カリンとシムエルも、完食したようだな。
しかし、カリンが成長して来たのは、分かるが、シムエルも成長しとらんか?
確か、成長期は過ぎたと、言っておったハズだが?」
ふむ?
ダリルさんの呟きにて、改めてシムエル嬢を見るとじゃ。
確かに背が伸びたような。
胸も前よりは。
ん?
そう言えば、ガンレート嬢もかぇ?
っか、なんか以前より、ふっくら、しちょらんか?
『筋肉量は変わっておりませんが、より女性的な肉体になったみたいですね。
コレもダリル様の料理が原因かと』
マジかぁっ!?




