ギーゼットさん、驚愕!ロゼッタ嬢、愕然!
ロゼッタ嬢の言葉を、フフーンちゅう顔で聞いておったギーゼットが、ん?ちゅう感じでの。
で、驚愕顔でカリンちゃんを。
マジマジと見られるカリンちゃんがさ。
「そんなに見詰められると、テレるんだけど?」ちゅうて、モジモジしちょるな。
いや、そう言う問題か?
しかし、ホンマに微電流探索が封じられたようじゃな。
最初ビックリしちょったが、ギーゼットはニヤリっと。
「どうなってんでぇい?
さっきより、動きが良くぬぇいけぇい?」
「微電流探索は封じたんだよねぇ?」
ハゲルさんとロゼッタ嬢が、困惑顔で。
「多分だけどさ。
気配や空気の流れに、匂いなんかも察して動いてるかな?
微電流探索は、察知能力の一つかもね」
カリンちゃんが、のほほーん、っとの。
「これ、さっきよりキツくないです?
明らかに手加減してくれてましたよね。
っか、微電流探索を止めたから、精度が落ちて、ギリギリになった感じ?」
ファマル嬢が必死で避けつつ、そがぁなコトをの。
「つまり、なんけぇ?
手加減するために、微電流探索してた、て、かぁ?」
「カリン!
妨害止め!
キツ過ぎるよ、コレっ!」
とうとうロゼッタ嬢が、根を上げたわい。
「うん、分かったよ〜」
ポックルを撫でながら、カリンちゃんが応える。
したらギーゼットの動きが滑らかに。
適切な手加減が、行えるようになったようじゃな。
さて、模擬戦ちゅう戯れをしちょる間に、ダリルさんは厨房じゃな。
何時ものように、マル芋粉を溶かし入れた湯にて、食材を湯掻いたり、湯へ潜らせたりしとる。
コレだけで、食材から余分な灰汁が抜けるでな。
じゃが、茹で過ぎると、食材によっては旨味まで抜けるようでの。
ほじゃけぇ、ダリルさんは食材に応じて、茹で時間を変えちょるようじゃ。
『何度かマル芋湯を使って、食材に適した茹で時間を知ったみたいですね。
湯に潜らせている食材は、あらかじめ薄切りにしてますし』
なるほどのぅ。
色々と考えるもんじゃてな。
で、今朝はパンに目玉焼き、いや、肉ソテーエッグかや?
ベーコンなれば、ベーコンエッグじゃが、なんじゃろ、あん肉は?
『ラグラクスの肉ですね。
冷凍保存していた物を薄切りにし、軽く湯へ潜らせた後に焼いたみたいです。
卵はトカゲの卵となります。
近辺に生息する大人し目な生き物で、人に害を及ぼしません。
ただ、繁殖力は高めなので、放置すると増え過ぎるキライがあります。
そのため、食用に狩られるコトが多い生き物と言えるでしょう。
卵も日々に数個ほどを、アチコチへ産み付けておりますが、産んだ後は放置ですね。
っと言うか、産んだコトを忘れてしまうようです』
んじゃ、そん生き物は?
しかも、毎日数個って、増え過ぎんかえ?
『無精卵も混ざっておりますが、大半は森の生き物に捕食されています。
ダリル様も、軽く森から得て来たみたいですね』
はー
卵が気楽に手に入るのかや?
便利じゃのぅ。
『まぁ、鶏の卵よりは、味が落ちるみたいですが。
単独の卵焼きだと味が薄くて物足りないかと』
ふむ。
一長一短じゃな。
じゃが、そがぁな卵を、わざわざ?
『ラグラクスの肉と合わせるためかと。
ラグラクスの肉をソテーした物は、味が濃厚です。
コレと通常の卵を合わせると、少々クドクなるかと。
そう考えるなれば、この組み合わせは最適だと思われます』
そがぁなモンかえ?
ふむ。
なれば、試してみるかや。
『マスター?』
うむ。
確かに、鶏卵とラグラクス薄切り肉のソテーエッグは、ちと、クドイかのぅ。
濃厚とも言えるが、ムツコイわい。
じゃが、トカゲ卵と合わせると、程良い感じじゃて。
うーむぅ。
美味いモン同士を合わせれば良い、ちゅう訳でも、ないんじゃなぁ。
『っと言うか、シレっと食べないでください!
て言うか、なんで沙織も食べているんですか!』
「美味しゅうございました」
『そう言う問題では、ありません!』
まぁま、ジェミアさんや。
続きを観ようでは、ないかえ。
『もぅ!』




