ダリルさんが、ギーゼットとのダンスを終えましたよっと!
ギーゼットとダリルさんとのダンスが終わったの。
『マスター?
模擬戦ですが?』
「さて、軽く体も動かせたし、俺は朝食の準備だな。
ハゲル。
ウォーゲルグとやらが、どのような獣かは知らん。
だが、ギーゼットに稽古を付けて貰えば、多少は安心ではないか?」
そのように。
告げられたハゲルさんは、ちと悩む感じの後。
「そりゃあよぉい。
鍛錬付けて貰えりゃあ、助かるぜぇい。
だがよぉい。
実力差がぬぇい」
そがぁ告げて困っちょるわい。
そがなハゲルさんへダリルさんがの。
「流石にギーゼットも加減するだろう。
まぁ、俺と戯れていた感じまでは、するまいて」
いや、戯れてたって、アータ。
ギーゼットは完全に本気じゃったが?
それにギーゼットも、のぅ。
『アンタみたいな輩を相手するようなコトを、するかぁ!』
ちゅう目じゃな。
うむ。
目は口ほどに物を言い、ちゅうヤツじゃ。
で、仕方ないちゅう感じで、ハゲルさん達の方へ。
「ふぅ。
ギーゼットは、鍛錬付けてくれるみたいだわさ。
まぁ、加減してくれるみたいだしねぇ」
「仕方ぬぇいぬぇい。
ほんなら、軽くヤるかぬぇい」
ロゼッタ嬢とハゲルさんが、のそり、っと立ち上がる。
「え?
マジですか?」
ファマル嬢が、戸惑ったように。
そんな彼女へロゼッタ嬢が。
「はいはい。
アンタも参加だよ。
っか、アタイらと違って、アンタは狩人専任だろうさね。
こんな鍛錬機会は、滅多にないんだかんねぇ。
ほら、キリキリ動く!」
「い、いや。
その、さっきの疲れが。
ふぅ。
分かりました」
渋々立ち上がり、トボトボと参加じゃのぅ。
『仕方ないかと』
ほうなんけぇ?
『人造種の血は、ハゲル様やロゼッタ嬢には及びません。
とは言え、ダリル様の造る料理の影響にて、能力は以前より引き出されておりますが』
ん?
ほじゃったら、前より強うなっちょるんじゃろ?
なら、二人にも追付い出来ように?
『お二人の能力も引き出されております』
あー
つまり、なんじゃ。
二人の力量も、同じく上がちょるけぇ、差は縮まっちょらんと?
『人造種としての適正に差がありますので、縮まるドコロか、差が開いておりますね』
なるほどのぅ。
ん?
そんコトに、本人達は?
『当然、全く気付いておりません。
ですので、ファマル嬢にはツライ感じになっていますね』
ほらぁ、ほうじゃろなぁ。
以前と同様に扱われちょるが、相手との力量が、地味に開いておれば、のぅ。
で、ギーゼットと三人との模擬戦なんじゃがな。
うん。
ギーゼットが、ダリルさんに弄ばれた鬱憤を晴らすようにの。
完全に、猫がネズミを弄ぶように。
まぁ、加減はしちょるみたいじゃが、完全に遊ばれておるわい。
で、そんなトコにの。
起きて来たカリンちゃん達がな。
「うわぁ〜
ギーゼットって強いんだぁ。
完全に手加減してるのに、ハゲルのおっちゃんと、ロゼッタ姉ぇーちゃんが、相手になってないよ。
ファマル姉ぇは、半泣きだし」
「半泣きちゃうわっ!」
ふむ。
苦情を告げる元気があるなれば、大丈夫であろうな。
「けどさぁ」
ん?
「雷晶石で微電流流して、相手の動きを読むのは、卑怯じゃない?
模擬戦なんだよね?」
なんでも無いように、サラリと暴露しよったぞ、この子。
「ちょ!
流石にウォーゲルグは晶石を操らないわよ!
それ、卑怯だかんねぇ」
思わず、ロゼッタ嬢から苦情が。
ギーゼットは、知らん顔で猫パンチ。
「チッ!
そっちが、その気ならさぁ」
「ん?
どうすんでぇい?」
「カリン!
微電流妨害、やってしまいなさい!」
はい?
微電流探索の妨害?
そがぁなコト、出来るんかえ?
「ええーっ!
コレ、模擬戦だよね?
そこまでするのぉ?」
「模擬戦だから、微電流探索は禁止!
逆に鍛錬にならないからっ!」
うーん。
よほど気に入らなかったんじゃな。
凄い剣幕じゃて。
「ふぅ。
分かったよ〜」
カリンちゃんが、何やら始めよったわい。
お手並み拝見じゃな。




