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ふむ、ダリルさんが瞬眠について明かしたかえ?

ダリルさんが、鍛錬をひと段落付けてから、のんびりしちょるとじゃ。

ハゲルさん達も型稽古まで終えたみたいじゃてな。


「太陽が上がって来てんだがよぉい。

 俺達も早起きしたハズなんだがなぁ。

 ダリルはよぉい、どんだけ早く起きてんでぇい?


 っか、寝てんのけぇい?

 俺達ゃあ、これ以上早く起きたらよぉい。

 寝る時間が無えんだがねぇい?」


まぁ、こがぁに朝早くから動いておれば、のぅ。

ちゅうか、睡眠時間は足りとるんかえ?


『三人とも人造種末裔です。

 そのため、十分に休息は取れているみたいですね。

 まぁ、カナリ眠そうですが』


そらぁ、そうじゃろな。

ダリルさんに合わせて、早起きしちょるみたいじゃし。


「俺に合わせて早起きせぬとも良いぞ。

 それは、以前にも言ったハズだが?


 それにだ。

 俺は瞬時瞬時に眠りを得て疲れを癒す術を持っておる。

 とは言え、コレは深層狩人になるための必須技能に過ぎん。


 深層と言うより中層深部から、ジックリ寝ておる暇など取れんのでな。

 刹那刹那に深い眠りを得て、肉体的にも精神的にも癒す術が要るのだ。


 とは言え、容易く身に付けれる技術ではないがな」


ん?

ちゅうコトは、ダリルさんでも身に付けるのは、苦労したんじゃろか?


『それは、そうでしょう。

 マスターは、他人の技量を模写して身に付けられますからねぇ。

 修行の厳しさなど、分からないのでは?』


いやいや、それは違うぞい。


『そうなのです?』


ダリルさんとカリンちゃんには気付かれるけぇ、記憶なんぞは覗いておらんでな。

瞬間睡眠も映像を観て感じるコトで得たんじゃが、あん時に気付かれ掛けたのは、良い思い出じゃて?


いや、良い、ちゅうかの。

えろぅ怖かったがのっ!


しかし、記録映像として録画されちょる人物が、儂に気付くんじゃぞ?

しかも映像が自我を得たように、記録から逸れて動き出す。

完全にホラーじゃけぇなっ!


まぁ、記録映像じゃけぇ、そん情報は実在のダリルさんへは共有されちょらんみたいじゃがの。


『そんなコトもありましたねぇ。

 ならば、瞬眠を得る方法については、マスターは知らない訳ですか?』


そうなるの。

じゃがな。

修行や実戦の厳しさは、一応は知っておるぞい。

なにせ、記憶を覗いて擬似体験しちょるでな。


つまり、記憶を覗いた相手の苦労も共有しちょる、ちゅう訳じゃな。

痛みや辛さ、苦しさもの。


当然じゃが、記録映像を観たシーンまでの記憶しか得ちょらん。

ほじゃけぇ、大半は死ぬような記憶は観ておらん。


おらんのじゃが、病で倒れて死んだ直後の武芸者や、強過ぎて毒を盛られ死んだ直後の武術家に、暗殺された剣豪の死んだ直後とかの。


最大限の記憶を覗くには、死んだ直後、ちゅう訳らしいわえ。

ほじゃけぇな。

儂ゃあ、死も追体験しちょるでな。


簡単に記憶覗いて追体験にて、技術を得られるなどと、甘く考えんコトじゃて。

アレ、儂じゃ無かったら、精神を病むドコロか、精神的に死ぬでな。


まぁ、お陰でさんでな。

精神的にも強うなれたでのぅ。


気分的には、アレじゃ、アレ。

葉隠れじゃろか?

まぁ、別に起きてから、想像上とは言え寝床で死ぬ、ちゅうヤツら程では、ないがの。


『な、なるほど。

 そのようなコトに、なっておられたのですね。

 知りませんでした』


うや?

ジェミアさんは、儂と思考リンクしちょるじゃろうに、知らんかったんかえ?


『ええ、マスターが映像や画像の人物から、記憶を得ている際にはリンクが切れております。

 いえ、正確には、記憶を追われている間は、思考加速が高速化し過ぎており、コチラの処理が追い付かないのですが』


なるほどのぅ。

そがぁなっちょったんかいな。


で、ダリルさんの方なんじゃがな。

ダリルさんが瞬眠について語るとの。


「かぁ〜っ!

 そいっあ、反則じゃねぇいけぇい?

 通りで何時も起きるのが、早いてぇ思ったずぇい」


ちゅう感じで、ハゲルさんが嘆いておるの。

まぁ、ダリルさんに合わせようちゅうのが、そもそも間違えじゃて。

気付けて良かったのぅ。

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