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ありゃりゃ、花咲さんが、受講者さん方々へギターを教えれんかったと、落ち込んだわい。ん?沙織さん?

そんな落ち込む花咲さんへ沙織さんがの。


「美咲、何を馬鹿なコトを言っているのですか?」っと。


え?

馬鹿なコトかいな?

なんじゃろか?


それは、花咲さんも思ったようでな。


「バカなコトですか?」

不思議そうにに。


「そうです。

 何を落ち込む必要があるのです。

 ソレは、多羅様と自分を比較したからでしょ?」


まぁ、ソレ以外はないわな。


「そうですよ。

 だって、タラ様は習い始められたばかりですのに。

 なのに、学生とは言えキャリアの有る私には、皆さんを導けなかったんですから」


シュンちゅう感じでな。


「だから!

 ソコが、大間違いなんです!」


「はい?」

「はあ?」


いや、思わず、花咲さんと儂から声がの。

どがぁな意味じゃろか?


したら、ジェミアさんが横からの。


「沙織の言う通りです。

 人の身で、人外たるマスターを己と比較するなど、論外!

 身の程を、わきまえなさい」


い、いや、人外ちゅうて、アータさぁ、酷くね?


「ハッ!」

ん?

花咲さん?


なんか悟ったようなんじゃが、どがぁした?


「そうか!

 そうなんですね!

 納得しました」


納得すなっ!

っか、アッサリ同意しよってからに。

ソレじゃとな。


「まるで、儂が人外みたいじゃないかえ?」

儂ゃあ、地球の一庶民じゃけぇのっ!


「そう告げておりますが?」

「多羅様。

 まさか、この後に及んで、一般庶民だとか、仰っらないですよね?」


ジェミアさんと、沙織さんからの追撃!


「まさか、そんなコトはないですよね?

 流石に御自覚されておられるのでは?」


ぐぅはぁ!

花咲さんからの追撃!

思わぬトコに伏兵がががっ!


したらジェミアさんがの。


「ご自覚は、されておられるでしょう。

 ですが、頑なに認められないのです。

 本当に、頑固なんですから」


頑固ちゃうわっ!

自分を人外じゃと認めるヤツなんざぁ、碌なモンじゃないてな。

誰でも己は人間じぁ、思いたいわい!


容認要求ちゅう感じで、自分を人外として認める?

逆じゃ逆!


人は自分と明らかに違う存在を、警戒し嫌悪するけぇな。

そがな存在じゃと、自分から認めんわい!


容認要求は、同一存在内にて、初めて成り立つでのぅ。

人、虎、ゴリラ、熊にて、同一基準が成り立つかえ?


違うカテゴリゆえ、同一種での容認要求しか成り立つまいて。

つまり、人外認定を受け入れた時点で、自分を地球人としての異物と認めるコトになるんじゃよ。


そがぁなん、認める訳があるまいがぁっ!


「ま、まさか・・・」


ん?


「そんな深い、お考えを!?」


それ、どう言う意味なんなら?


「いえ、反射的に反論されているのかと」


儂ゃあ、脊髄反射的に行動する脳筋猿かぁっ!!


「儂かて、考え無しに言うとらんでな。

 しかし、確かに花咲さんが、儂の行動にて落ち込むのは違うの。

 幻想機にて肉体改変が成され、映像にて現在過去に於ける武術達人方々の人生を追体験したでなぁ。


 武術に限らず様々な経験を、映像とは言え経ちょる。

 ギターなんぞは、流石に経験に無いがの。

 三味線や和歌や茶道さんぞは、武家の嗜みじゃったみたいで、追体験しちょるでな。


 そのような芸事は、多少は分かるんじゃよ。

 まぁ、そがぁな意味では、確かに儂と比較するのは無しじゃろて」


そがぁな感じで話すとの。


「あの〜」っと、花咲さんがの。


どがぁしたんじゃろ?


「それって、十分に人外かと?」

「その認識で、合っていますよ」

「その通りですね。

 マスターは、認めませんが」


ふっ。

認めたく無いモノじゃな。

自分が人外なんぞとはっ!


「そがぁなコトよりじゃ」


「マスターが、それで良いのであれば」


ウッサイわい!


「花咲さんが、自分を未熟ちゅう思うんなら、ちとギターや楽器を習って行くかえ?

 儂が落ち込ませたんじゃけぇ、ちとバカリ、フォローしたいんじゃがの。

 ジェミアさんや、どうじゃろか?」


「私へ聞かれると言うコトは、映像世界ですか?」


「ほうじゃな。

 出来るじゃろうか?」


「どうでしょ?

 確認しますね」


さてはて、どがぁなるじゃろか?

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