まぁ、気にせんでエエで、招かれちょきんさいや。
儂がジェミアさんに尋ねるとの、花咲さんが慌てた様にな。
「えっ!?
今からですかぁ!?」
ちゅう感じで慌てちょるんじゃが。
はて?
「なんか不味かったかえ?
用事とか、有ったんかい。
それじゃと、悪いコトした感じじゃが」
しもうたわい。
相手の都合を聞いちょらんかった。
じゃがのぅ。
映像世界有きの話しじゃでな。
先ずは、映像世界へ招けるかを確認せにゃならんでのぅ。
じゃから、先にジェミアさんに尋ねるのは、悪い話しでは無かろうて。
そがぁなコト考えちょるとな。
「いえ、用事は無いですが、今からですと夕食時になりませんか?
出直して参りますと、カナリ遅くなるかと」
ほうか、確かにのぅ。
昼食後にジムで汗を流した後、こんギター講習を受講しちょるでな。
しかもギター講習は延長しちょる訳で、結構な時間が経っちょるんじゃよ。
そう言うコトで、確かに飯時と言えるじゃろうて。
ならじゃ。
「ジェミアさんの返答次第じゃが、可能なればウチで食べて行けば良かろうて。
今からなれば、一人分くらいなら追加できるじゃろ?」
儂が告げたタイミングで、ジェミアさんがの。
「本国からの許可が降りました。
屋敷に招くコトも可能です。
ポッドは、沙織が使っていたポッドが在る部屋のを、使用して頂きます。
その為、沙織には花咲様を部屋へ案内して貰います。
ですので、沙織も食事へ同席しなさい。
花咲様とは知古の仲みたいですし、花咲様的にも沙織が同席した方が良いでしょう」
ふむ。
それは良いやもな。
儂ゃあ、一人で食うよりは同席者が居った方が良いでな。
じゃが、使用人が主人と同席なんぞ、恐れ多いちゅうてのぅ。
ちなみに、映像世界の場合と外出中は除外らしいわい。
ほじゃけぇ。
屋敷で人と食卓を共にするのは初めてじゃで、ちと楽しみじゃてな。
「ふぅ。
後で両親から叱られなければ良いのですが」
沙織さんが、困った様に微笑みながらの。
「業務の一貫です。
叱るようならば、逆に私が二人を叱るコトになるでしょう。
それはそうと、そろそろ移動しては?」
ふむ、そうじゃな。
で、席を立つとの。
「結構な距離が在るのでしょうか?
帰りの電車に間に合いますかね?」
花咲さんが、沙織さんに尋ねておるな。
「電車は不用よ。
歩いて帰れますから」
そがぁなん言っちょるんじゃがな。
いや、電車で帰らにゃならん距離を、歩かせるつもりかえ?
『沙織が通っていた高校は、屋敷から歩いて10分程度です。
恐らくは、彼女の実家も、その圏内でしょう。
まぁ、彼女が実家通いならば、ですが』
ふむ?
時間を気にしちょらんちゅうコァ、恐らくは実家通いではあるまいてな。
「沙織さんや」
「はい。
なんでしょう?」
「恐らくじゃが、花咲さんは一人暮らしで、実家に住んでおらんと、思うんじゃが?」
そがぁ風に告げるとな。
「あら?
美咲、そうなのです?」っと。
したらな。
「はい。
両親から一人暮らしは経験した方が良いと言われまして。
今住んでいるのは、沙織先輩が住まわれている屋敷近くのアパートなんです。
実家へ帰るのは、一駅先になるから電車を使いますけどね。
ココの講習会スタジオは、実家の向こうですから、一駅以上離れています。
まぁ、歩けはしますけど、流石に夜中を一人で歩くのは」
まぁ、そうじゃろな。
で、そがぁなん話しつつ、スタッフルームなんぞを経由しての。
まぁ、花咲さんもスタッフみたいなモンじゃてな。
あまり気にしちょらんかったんじゃが。
「えーっと。
この先は、関係者以外は、立ち入り禁止ですが?」
困ったようにの。
っか、のぅ。
「ふむ?
関係者じゃけぇ、立ち入っても良いんじゃが?
なんか、不味いかのぅ」
そう告げたらの。
「ああ、タラ様は、祖衛垣グループの名誉会長でしたか。
それなら、確かに関係者ですね。
」
ん?
花咲さんが小声で、なんか言った様な。
実は聞こえとるんじゃが、ま、良かろうて。




