治療行為は出来んですけぇ、代わりにギターの弾き方を指摘しますわい。ありゃ、遣り過ぎたかえ!?
医療行為になるけぇ、出来んちゅうと、残念そうにのぅ。
まぁ、本国関係がバックに居るけぇ、治療しても捕まらんじゃろう。
じゃが、頼まれる侭に治療なんぞしたら、診て貰いたいモンが押し掛けて来るじゃろうな。
そがぁな輩は相手にはせんが、まぁ、面倒事になるじゃろうて。
現に、その老齢な女性受講者さん以外にも、儂に頼みたくしちょるでなぁ。
っか、明らかに加齢による疾患は、全国規模で似たようなモンが居るじゃろうて。
そがなん治したら、次から次へと患者が押し寄せるでな。
老齢な方々以外にも、身体の不調があるモンものぅ。
ちゅうても軽微じゃし、過労や肩凝りなんぞが悪化したヤツじゃ。
そがなんは、世の中に幾らでも居るでな。
相手にしちょったら、キリがないでのぅ。
で、厄介なのが、じゃ。
微電流を使用しつつ、細胞単位にて解しつつ施術すればじゃな。
全て何とか治療できてしまう、ちゅうことじゃな。
しかも、次元エネルギーにて細胞を補うけぇな。
現代医療では不可能な治癒が可能じゃったりする。
まぁ、知られたら騒ぎになるけぇ、せんがの。
っても、騒ぎになってもじゃ。
儂に悪さ出来るモンなんぞ、地球には居らんのじゃが。
そげな素振り見せたら、指示したモンを含めた全員が、別次元惑星へ連れ去られるじゃろうて。
ジェミアさんによるとじゃ。
その場合は、マザーに限らず本国の政府を含む様々な機関が、報復に動くじゃろうとのコト。
いや、過激すぎんかえ?
『マスターは、ご自分の価値を、ホントーにぃ、理解願います。
既にマスター無しでは、文明が立ち行かなくなっておりますので』
いやいや。
それはソレで不味かろうに。
儂へ依存し過ぎじゃぞい。
儂が身罷ったりしたら、どがぁすんなら?
『マスターが、ですか?
テロメア劣化されず、さらに活性化しているコトから、不老と思われる、マスターが、です?
ダリルさんの世界における、人造種に相当する肉体を、さらに次元エネルギーで補強されておられる、マスターが?
地球では、あらゆる暴力や危険を本国が除去しております。
この環境にて、マスターへ害悪を与える存在は、御座いません。
また、肉体強度的にミサイルの直撃、戦車砲やレールガンで撃たれても耐えるでしょう。
そんなマスターが身罷るコトなど、あるのでしょうか?』
はい?
既に、人間を止めちょらんかえ?
『いまさらですね』
マジかぁ!
あ、いや、そんなコトよりじゃ。
『誤魔化しましたね?』
ウッサイわい!
「まぁ、治療行為は、医者じゃないけぇ出来んのじゃよ。
それより、美川さんは、じゃ。
ココんコードを弾く際にじゃな」
ちゅう感じで、直した方が良いトコロを指摘する。
そがぁな感じで、受講者さん達の悪いトコをの。
まぁ、目の前で弾き方をコピーして、更に直した際の遣り方で弾いて見せるけぇな。
見本的には、コレ以上は無かったじゃろうて。
で、ギター講習が終わった訳なんじゃがな。
なんや知らんが、花咲さんが自信をなくした感じにの。
どがぁしたんじゃろか?
『それは、そうでしょう』
ジェミアさんが、そがぁなコトをの。
え?
どう言うコトじゃ?
ジェミアさんには、原因が分かると?
したら、ジェミアさんが、呆れたようにの。
『後半は、マスターが受講者さん達へ指導していたではないですか。
アレでは、花咲さんの立場がないかと』
あっ!
治療行為せん様に、誤魔化すのに気を取られちょったわい!
しもうたのぅ。
で、な。
講習会が終わって、受講者さん達は帰ったけぇ、花咲さんと儂に沙織さんの三人にの。
ほじゃけぇ、花咲さんへ。
「講習会にて受講者さんへ、余計な口出ししてしまい、申し訳ない!」
そのように謝罪をの。
したら花咲さんが、困ったように。
「いえ。
私の実力不足ですので」って、力無く笑ってな。
こりゃ、しまったわい!




