表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
346/347

佐伯さんの癖ちゅうか、課題は姿勢じゃったでな。それも骨格の歪みじゃて。さて治したけぇな、どがぁなじゃろか?

ジェミアさんの指摘通りじゃてな。

許可なしにて行うのは、不味かったわぇ。


「佐伯さんや」

「はい!」

「無断で矯正して悪かったのぅ」


とりあえず謝ったんじゃがな。


「とんでもないです!

 なんか、身体が楽になったんですが!


 前から有った気怠さや、軽い頭痛が消えましたし。

 それに、何だか身体がスムーズに。

 そう、油が切れた感じから滑らかに動く様になった。

 そんな感じでしょうか?


 病院へ行っても原因不明で、何年も前から諦めていたんです。

 ありがとうございます!」


なんや知らんが、深々と頭を下げられてしもうたわい。


「多羅様は、接骨などの知識も?」


ぞがぁ風に沙織さんがの。

ほじゃけぇな。


「儂、ちゅうより、記憶を覗いた達人達から得た技量じゃてな。


 武術ちゅうのは、効率的に身体を壊すワザじゃて。

 つまりはじゃ。

 身体の構造に精通しちょらにゃならん訳じゃて。


 逆に壊すために精通した知識は、治すにも使えてのぅ。

 達人達が、たつきを得る手段として活用されちょったでな。


 逆に、このレベルの歪みになると、医者では判断できまいて。

 一見すると、異常ないように見えるでなぁ。


 儂も達人達の知識と技量、それに経験を得ちょらんかったら、分からんかったでなぁ」


ぞがな感じで告げるとな。


「ふぅ。

 コレで一般人と言われるんですから」

ちゅうて呆れられたわい。


解せん!


「そがぁなコトよりじゃ。

 ギターを弾いてみなされ。

 違うハズじゃでな」


儂が、そう促すとの。

佐伯さんが半信半疑でギターを。


弾き始めるとの、花咲さんだけじゃのうて、受講者さん方々も驚いちょるでなぁ。

まぁ、あれじゃ、アレ。

ビフォア・アフターちゅうヤツじゃてなぁ。


まさに劇的じゃて、そりゃ驚くて。

っか、儂も驚いちょったがな。

姿勢一つで、ココまで変わるとは、流石に思うておらなんだで。


で、な。

弾き終えたで、佐伯さんにの。


「どうじゃな?」っと。

したらの。


「凄く弾き易くなりました。

 私生活に影響は無かったんですけど、倦怠感と頭痛に悩まされてたんです。

 ソレが無くなったんですが、それだけでなくて、ですね。


 なんか、本当に身体がスムーズに動くし、指も思うようにですね。

 身体の可動域も広がった感じなんですよ。

 音の聞き分けも、違った感じですし。


 ホント、ありがとうございます!」


なんか、凄い感謝されちょるんじゃがな。

まぁ、問題無いなら良いわい。


「ただのぅ。

 骨の位置を矯正したでな。

 ちと身体には負担が出るじゃろうて。


 ほじゃけえな。

 施設の医者に診察させるけぇ、受診して帰って貰えますかいのぅ。

 お代は儂が持ちますけぇ、絶対ですぞい。


 多分じゃが、矯正箇所に負担が出るハズじゃて。

 湿布が必要じゃ。


 あと、熱が出るじゃろうから、解熱剤もじゃな。

 これらは、流石に儂は手が出せんでな。


 先ほどの矯正は、本格的な感じじゃないけぇ、まだ医師免許なんぞは必要ないじゃろう。

 ほんじゃが、明確な治療じゃと勝手できんでなぁ。

 ほじゃけぇ、医師に掛かって下されや」


そがぁに告げるとの。


「は、はぁ」

ちゅうて、戸惑っておったわい。


そんな儂らへ、別の受講者さんがの。


「佐伯さん?

 本当に、前からの治ったのかしら?」

ちゅうてな。


それへ佐伯さんがの。


「はい。

 全く違和感がないんですよ。

 長年苦しんでいたのが、嘘みたいです」


ちゅうて、ニコヤカにのぅ。

それは、まぁ、晴々とした感じじゃわい。


したらの。


「タラ様」


ちゅうて、受講者さんがの。


「ワタクシ、歳のセイか、膝や腰が痛くてですね。

 お医者様に診ていただいても、全く治らないので御座います。

 もし宜しければ、ワタクシも診て頂けないでしょうか?」


そがぁなん言うんじゃがな。


「ソレは、なりません。

 マスターは医師免許を持っておらず、医療行為は違法となります。

 先ほどの行為は、音以外は軽いマッサージにしか見えておりません。

 故にグレーゾーンと言えるでしょう。


 ですが、明確に治療行為として動くなれば、違法となりますので」


まぁ、のぅ。

ほじゃけぇ、佐伯さんに確認せんで、マッサージみたいな感じで骨の位置を矯正したんじゃ。

明らかに治療行為として動くと、儂が捕まるけぇなぁ。

まぁ、出来んわい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ