なんか、のぅ。完コピしちょったら弾けるようになったぞい?
いやいや。
「真似ておるのは、弾き方を学ぶためじゃでな。
それぞれの癖とか、皆と違うトコなんぞも、浮き彫りになるでなぁ。
ほしたら、良さげな弾き方なんぞが分かる訳じゃで。
そうじゃのぅ。
簡単な曲を弾いてみるでな」
そう告げて、ブラッシュアップした弾き方でギターをの。
なんか、ちと違和感があるんじゃがなぁ。
さっき習ったバカリで、ココまで弾ければ良いんじゃね?
儂は、そう思っちょったんじゃがな。
「タラ様」っと、花咲さんがの。
「どがぁしましたかいのぅ?」
なんじゃろな?
「本当に、今日が初めてなのです?」
そがぁなん言ってくるんじゃが、はて?
「先程も告げましたがの。
生徒じゃった頃以外に、楽器へ触れるコトは有りませんでしたわい。
ほじゃけぇ、数十年振りに楽器自体に触れましたのぅ」
まぁ、楽器ちゅうてもリコーダーじゃでな。
ギターをマトモに弾いたコトなんぞ無いでなぁ。
「それだけ弾けるのにですか?
明らかに、私より上手いのですが」
そがぁに疑いの目で見んでものぅ。
「美咲。
多羅様は、いわゆるチートと呼ばれる存在です。
楽器へ触れられておられないと、申されていますが、現実では無いですがバイオリンを弾かれております」
ん?
そがぁなコト・・・
思わず、ポンちゅう感じで、手を叩いてしもうたわえ。
「ああ、映像世界でじゃがな。
ヨーロッパのバイオリニストが写った古い写真を見せられてのぅ。
そん男の人生を追体験したんじゃったか。
アヤツ、楽譜を余り読まんでな。
フィーリングで弾いておったわい。
まぁ、楽譜自体がなんか違うんじゃが?」
「アチラは中世の古い楽譜ですから、現代とは全く違いますね。
あの方は、そんな古い楽譜を好んでいたみたいですし」
「ほうなんか?
じゃが、ギターとは全く違うように感じるんじゃが」
「まぁ、楽器が違いますし?
私はAIにて実体が有りませんので、分かりかねます」
ジェミアさんが、ぞがぁ風にの。
それを聞いた花咲さんがな。
「あの〜」っと。
どがぁしたんじゃろか?
「ソレなら、その映像世界でギター演奏を視聴されたら、良かったのでは?」っとの。
まぁ、そうなんじゃがの。
「儂ものぅ。
ぞがぁに思ったんじゃがな。
楽器を習うちゅう経験がのぅ。
いや、小中は別じゃぞい。
ただ、高校以来は全くじゃて。
ほじゃけぇ、ギター講習を受けたら、っと、ジェミアさんがの」
うむ、慣れんわい。
思わず、アドバイザーさんちゅうて、呼びそうになるでな。
「システムから現状を聞いておりますが、習うならば普通に習って頂いた方が良いのでは?
見取り稽古と称されて、演奏をコピーされたとか。
ソレでは、映像世界で演奏者の過去を追体験するのと、変わりが無いかと」
おおぅ。
確かに、言われてみたら、のぅ。
じゃがのぅ。
「いやいや。
確かに言われる通り、ごもっともじゃて。
じゃがのぅ。
意識せんでも、見ただけで見取り稽古になるけぇなぁ。
そう成らんようにするのが、無理じゃてな」
クッ。
こがぁなトコに、落とし穴が有るとは、のぅ。
ん?
なんか、皆が呆れちょるようなんじゃが、はて?
「マスター」
「なんじゃい?」
「皆さんが呆れるのも、当然かと」
はぁ?
「なんでじゃ?」
「余りにも規格外過ぎて、呆れるしかありませんので」
いやいや。
「ぞがぁなん言われても、儂のセイでは無かろうに」
困るぞい。
「マスターが悪い訳では有りません」
「ほうじゃろ?」
「ですが、マスターが原因です」
「なん、じゃ、とぉ!」
なんでじゃぁ〜!
思わず愕然との。
したらの。
「マスターの幻想機適合率が高いコトが原因です。
まぁ、そのため次元エネルギーの抽出率も高いのですが。
ただ、その副作用と申しますか。
正直、なぜマスターが映像や画像へ関与可能なのかは、分かっておりません。
ですが、その才能が、全ての起因となっております。
まぁ、異世界の料理を勝手に食べるのは、完全にマスターのセイですが」
クッ!
ダリル飯が美味いのが、悪いんじゃっ!




