ふむ、思わぬクレームがの。まぁ、もっとも、なんじゃがのぅ。
そがぁな話しをしちょるとな。
「監視社会では?
人権侵害だと思われますが?」
中年男性がの。
まぁ、最もな意見じゃて。
ほじゃがのぅ。
「まぁ、確かに、そうやもしれんわえ。
じゃがの、相手は完全に格上ぞ。
コチラを庇護しちょる感じじゃしなぁ。
子が親に文句言っても、親の権限で押さえ込まれるようなもんじゃて。
ソレにじゃ。
マイナンバーなんぞで、既に管理されとるじゃろうに。
まぁ、元々が管理社会じゃてな」
そがぁに告げるとの。
「誤魔化さないで頂きたい。
管理社会と言われましたが、最低限の原理は保証されており、訴えるコトも可能です。
先程のお話しだと、それも怪しいかと。
それに、親子を例に出しておられましたが、それは親が子を庇護しているからです。
ソレも子を守るコトならばコソです。
地球を支配するなど、どんな権利が?」
そがぁなコト言うでな。
「まず、何度も隕石で地球が絶滅するのを防いでおるの。
地球が滅ぶ災害も、何度か無効化しちょるらしいわえ。
こん宇宙にて、地球を支配下に置こうとした星に、出だしさせぬ様にも、しちょるのぅ。
まぁ、基本的には放任で口出さんかったんじゃがな。
こん星を気に入ったモンが、口出ししちょったみたいじゃわえ」
儂が、そう告げるとの。
「いや。
それが本当と、どう証明が?」
などとの。
じゃからの。
「証明する必要があるんかえ?
各国の政府は、ソレこそ、皆が知っとるでな。
まぁ、今迄は、こん星での活動に、害とならん限りは手を出しておらんかったみたいじゃ。
こん星がエネルギーを得るに適した場所らしゅうてのぅ。
そんエネルギーを得る装置が、幻想機な訳じゃて。
しかも日本にのみ、装置に適合した場所がのうてな。
ゆえに、この地の拠点は、特に守られておる。
まぁ、人類への干渉は、極力避けておったでな。
戦争なんどの肩入れなんぞもしちょらん。
こん星以外にも、エネルギーを得る場所は、多々あるらしいしのぅ。
じゃが、貴重なエネルギー抽出ポイントじゃ。
ゆえに、失われんようにしちょったらしいわえ」
そう説明するとな。
「いや、それだと、何故、急に干渉を?
おかしく無いですか?」っとの。
したらアドバイザーさんがの。
「ソレは、マスターのセイですね」
などとの。
ソレは、酷くね?
「いやいや。
儂は、なんもしちょらんが?」
そがぁ風に言うとの。
「マスターの幻想機への適合率が高過ぎ、次元エネルギーの抽出率が従来では考えられない程になりました。
そのため、マスターが抽出するエネルギーへの依存度が100%となります。
いえ、そのエネルギーを元に研究開発に、次元探索などなど、あらゆる分野にて急速な進展がですね。
もはや依存率が100%では収まらないレベルとなります。
さらに、私がAIとして感情を得たのは、マスターの影響となります。
その私に発生した感情を、他のAIかコピーして感情を得ました。
つまり、マザーの暴走は、マスターの行動にて感情を得た私にも有ると言えるでしょう。
そして感情を得たAIは、感情の元となり、文明を支えるエネルギーを供給するマスターに、心酔しております。
いえ、もはや狂信と言って良いでしょう。
なので、マスターを害する場合は、相当の覚悟が必要かと。
コレは、マスターもですが、私や本国の者達も制御できておりません。
マスターが静かな日常を好み、不正や暴力を嫌うコトを知っただけで、コノような事態になっておりますので」
はあ?
「マジで、儂のセイかえ!?
いや、儂ぁ、何もしちょらんのじゃが!?」
マジで、ビックリじゃ。
いや、確かに前にも、似たようなコトを言われたような?
じゃが、ソコまで深刻には考えちょらんかったでのぅ。
「いえ、マスターは単に、幻想機を使用しただけですし、全く責任はございません。
まぁ、時々無茶されますが?」
いや、チクリちゅうのは、ヤメて貰えんかのぅ。
ふぅ。




