娘さん達と少々話した後は、プールじゃてな。っか、水着、変じゃね?
たわいない話しでお茶を濁す感じにの。
まぁ、それで十分じゃったみたいじゃがな。
知り合った、ちゅうか、声を掛けて来た娘さん達は高校二年らしいわえ。
放課後は、ココへ通っちょるんじゃと。
高校からも近く、家からも近いらしゅうてな。
しかも、親の伝手が無いと入れんけぇ、変に絡む相手も居らんでな。
まぁ、儂らの会社関係者以外は入れんけぇなぁ。
変な輩が来るコトは、あるまいて。
っても、会社にも色んなモンが居るで、絶対とは言えんがの。
しかし、はて?
こん近くへ高校なんぞ在ったかいな?
『少々離れたトコに在りますね』
ん?
近所、ちゅうとらんかったかえ?
『ああ、それはエレベーターで高速移動しているため、ジムの正確な位置を知らないのかと。
ジムの入り口は、地上に複数あります。
エレベーター自体が、地下へ降りてから横へ移動しておりますが、慣性が中和されており、体感では分からないのでしょう』
はい?
ほんじゃあ、実際には、えろう遠い場所から来ちょんかいな?
『そうですね。
電車で言うと、三駅分、程度でしょうか』
いやいや。
歩いて来れる範囲では無いでな。
本来なれば、学校帰りに気楽に通えんじゃろて。
まぁ、娘さん達は気付いておらんようじゃ。
要らんコトは、告げん方が良かろうてな。
で、雑談みたいなんした後、娘さん達と別れてプールへとの。
しかし、キャピキャピした感じで姦しいで、変な子達かと思っちょったが、思うちょったよりシッカリした娘さん達じゃったわい。
礼儀もキチンとしちょったでな。
先入観はイカンのぅ。
ほんでプールへ着いたんじゃがの。
更衣室で、用意されちょった水着へとの。
いやの。
用意してくれちょるんは、確かに有難い。
有難いんじゃがの。
儂は水泳をしようか、っと、思うておるんじゃ。
スキューバじゃ無いんじゃが?
何故にダイビングスーツなんじゃろか?
『そちらは、先程のトレーニングウェアと同等の物となります』
はい?
重量負荷を掛けるんじゃったか?
アホかぁっ!
重うして、どがぁすんなら!
沈んでまうわっ!!
『いえ、内部に対してのみ影響しますので、大丈夫です。
ですので、体重計に乗っても、マスターの体重しか計測されないでしょう』
いや、ダイビングスーツの重量は、加算されるじゃろうが。
『それはアリません。
ダイビングスーツ分の重量は、外部へ影響しないように相殺されております。
むろん、重量制御装置にて、ですが。
装置自体は施設に設置され、スーツには付いておりません。
ですが、重力制御を受ける側も、実は結構な重さとなるのです。
そのため、スーツ自体の重量を相殺しないと、ジム施設へ影響しますので』
なるほどのぅ。
しかし、見た目では、そがぁに重ぅないように見えちょるが、そんなに重いんじゃのぅ。
『まぁ、マスターなら、重量相殺せずとも、問題ないでしょうが』
はぁ?
そがぁなハズがないじゃろが。
施設を壊す程の重さなんじゃろ?
流石に儂でものいぅ。
『その重量を遥かに凌ぐ重力を、スーツ内にて受けているにも関わらず、良く、そんなコトが言えますね』
ひょっ!?
そがぁなっちょんかいな。
っか、マジで?
かついで、おらんかえ?
いやの。
そがなスーツを纏って、普通に泳いじゅるんじゃがな。
最初は、普通のレーンじゃったんじゃが、今は流れるプールちゅうヤツじゃな。
っても、縦方向だけでの。
水流に逆らいながら泳ぐ感じじゃて。
いやの。
最初は緩やかな流れじゃったんじゃが。
なんか、徐々に流れが速ようなっちょらんかえ?
普通なれば、クロールやバタフライなんじゃろう。
儂も記憶観たせいで、一応はできるぞい。
古式泳法なんぞもの。
じゃがの。
儂自体は、元々が平泳しかできんでな。
ゆえに、なんか平泳がシックリくるのじゃよ。
ほじゃけぇ、平泳での。
ん?
普通に泳げちょるんじゃが、周りが驚愕顔で。
なんじゃろか?




