なんか、日本ちゅうか、世界中の政府が、エライことに、なっちょるようじゃてな。
国会が、そがぁなコトになっちょって、大丈夫なんかえ?
そう儂が考えちょるとの。
儂の思考を知ったアドバイザーさんがな。
『最早、行政は人の手からAIに移行済みとなります。
人が介入すると、碌なコトをしませんので。
まぁ、日本に限らず、全世界で行われておりますが。
移民と称して、他国へ不当に居座る者は、全て転移で送還すみとなります。
例え、ソレが政治家や官僚、役人であろうとも、マザーが不当と断じたら、即、送還です。
まぁ、不当に得た資産以外は、一緒に送還されておりますので、食べるのに苦労はしないでしょう。
逆に借金になるようなモノは、別次元世界へ転移させられておりますね。
まぁ、二重国籍で、他国の行政へ関わるなど論外ですので、当然の処置でしょう』
な、なかなか過激じゃのぅ。
人が介在しちょったら、デリケートな問題ちゅうコトで、遅々として進まん案件じゃったじゃろうて。
やはり、機械だけに考えがドライじゃわい。
じゃがのぅ。
与えた猶予内ではなかったかえ?
手を出すのが、早過ぎんかえ。
したらの。
『完了するまでの猶予です。
期間内に、明らかに間に合わない状態なれば、それは遂行されないと、断じます。
ゆえに、そう判断された時点で、人に国を維持管理する能力なし、と、判断されたみたいですよ』
なんか、世の中が変革する分岐点みたいじゃてな。
まぁ、引退ジジイな儂には、関係ないが、のぅ。
さて、型稽古も終えたでな、プールへでも行くかのぅ。
スタジオは、本来なれば内部が見えるようになっておる。
じゃが、今はブラインドが降りて、内部が伺えんようにの。
型稽古なんぞしちょったら、興味を持ったモンが集まるでな。
余計な騒ぎを、起こさなんための処置じゃて。
それでも、好奇心でスタジオを伺う輩もの。
まぁ、スタッフに、止められちょったがな。
儂がスタジオを出ると、数人ほどが。
若い娘さんバカリじゃが、はて?
学校とか仕事は、どがぁしたんかいな。
まぁ、関係ないでな、プールへ行くかのぅ。
そう思って、彼女達の横を。
したらの。
「あの〜」っと。
ん?
なんじゃろかい?
「なんですかな?」
そう返したらの。
「意外と古風な返し言葉ですね。
あ、失礼しました。
この間、トレーニング機器で凄い重量を使っていたのを見たんです」
「はぁ、それで、なにか?」
なんじゃろか?
「で、ですね。
凄いなぁ〜って、思いまして。
だから、お話しできたら、嬉しいなーって」
ん?
要するに、儂がトレーニングマシーンを使用しちょるのを見て、興味を持った、ちゅうことかいな?
「ふむ?
儂は、単に鍛錬しちょっただけじゃでな。
自慢にもならんわえ。
それに話しですかいの?
初めて、お会いすると、思っちょるんですがな。
どがぁなコトを、聞きたいんですかいのぅ?」
儂が告げると、娘さん方がの。
「ヤダァー
なんだか、お爺ちゃんみたいな話し方ですぅ」とかの。
「わー
話し方とビジュアルの乖離が、ヤバっ!
でも、そのギャップが良いかも」
「なんか、なんかぁ、味あるよねぇー」
などと。
うぅむぅ。
女三人寄れば姦しいとは言うがの。
こりゃ、賑やかじゃわい。
で、儂が女子達に話し掛けられちょるとの。
スタッフさんが慌ててヤッて来たわい。
「コノ方へ何をされております?
グループ会社のVIPですよ。
粗相を起こしたら、色々と問題となりますが?」
そう告げて、彼女達との間へとの。
まるで、儂を隔離ガードしちょるみたいなんじゃが。
『逆ですね』
ん?
『前回、マスターへ悪意を持って行動しようとした物がですね。
その物らは、様々な制裁を受けております。
スタッフは、そんなコトにならないように、彼女達を引き剥がしに来たのかと』
なるほどのぅ。
じゃが、この娘さん達は、学校か会社なんぞへは、行かんで良いんけぇ?
『マスター
既に放課後ですが?
親が、我がグループ会社関連ならば、格安で施設が使用できます。
なので通っているのでしょう』
なるほどのぅ。
少々大人びておるで、大学生か高校生かの。
好奇心旺盛な年頃じゃろうからのぅ。
仕方あるまいてな。




