うーん。思えば人外になったもんじゃなぁ。
なんや知らんが、えろう高負荷が掛かっちょるみたいなんじゃがな。
まったく感じんのじゃが?
っか、ジョギング感覚で走っちょるが、儂的には軽く早歩き、ちゅうか、のんびり歩いちょる気分じゃな。
全く息も上がらんし、汗も掻かんのじゃが?
メーターで、軽く百キロを超えたでな。
三十分で百キロかえ?
平均時速二百キロ程度で走っておった感じかえ?
新幹線に近い速さじゃのぅ。
あれ?
儂、マジで、人間止めちょらんかえ?
トレーナーの方が、魂が抜けたように、の。
大丈夫かえ?
軽く走ったゆえ、トレーニングマシーンを。
余り負荷を掛けると目立つでな、ほどほどのをじゃ。
う〜むぅ。
『どうなされました?』
全く負荷に、なっちょらんのぅ。
錘は金属でのうて、発泡スチロールか、なんか、かえ?
『マスター』
なんじゃい?
『益々、人造種化が進んでおります。
それも、ダリル様レベルに、なっておられますが?』
はい?
何を根拠に言っておるのじゃ?
『その器具ですが、特注品であり、一部の者しか使用許可されておりません』
はい?
なして、そがぁなモンを。
『ある意味、マスター専用マシーンなのですよ』
はぁ?
わざわざ、誂えたんけぇ?
そがな必要、あったんかいな。
『その錘は、本国で仕入れられる金属で、一番重い金属で出来ております。
地球人では、一番軽い設定でも持ち上がらないかと』
マジかぁ!
じゃが、儂には軽過ぎるわい。
ほじゃけぇ、錘を増やしたいトコじゃが、悪目立ちするでなぁ。
我慢するかえ。
『いえ、その侭で重量を変えれます。
正直不用と思っておりましたが、マスターですからねぇ』
ん?
なんか有るのかえ?
『錘へ重力を加えます。
端見では普通に見えますが、かなり重量を増加できますので』
ほぅ?
ソレは楽しめそうじゃな。
で、徐々に負荷を上げて行く感じでの。
ちょうど良い感じで止めて貰うたわい。
うむ。
鍛えちょる!ちゅう感じで良いのぅ。
まぁ、全く疲れんし、汗も掻かんのじゃがな。
『ふぅ。
もはや地球人とは言えませんね』
なんじゃい、藪から棒に。
『マスターが設定した重力ですが、地球の十倍ですが?
しかも、その錘自体が、非常に重いのです。
それで丁度よい、とは?』
あー、その、なんじゃあ。
周りに知られんかったら、良いんじゃね?
『少なくとも、スタッフは気付いておりますが?』
あー
関係者じゃけぇ、ノーカンで。
『まぁ、良いですが』
そん後は、別のマシーンをのぅ。
で、ソレを終えたでな、空きスタジオを借りて、武道の型稽古を。
古今東西の様々な武術を身に付けたけぇの。
そん武術を儂ん中で統合したモンじゃてな。
映像世界で試行錯誤して統合させた型なんじゃが、現実では試しちょらんかったんじゃわ。
ほじゃけぇ、ちとリアルにて型の確認をのぅ。
まぁ、映像世界ん中でも、リアルと変わらん感じじゃけぇ、実にスムーズな感じで確認できたわえ。
模擬刀などの、様々な練習用武具も借りて、ソチラの型も確認をの。
うむ。
全て、問題なしに扱えるの。
まぁ、銃火器なんぞの扱いは知らん。
っても、今は銃火器は使えんらしいがの。
火薬もじゃが、マザーに有害指摘された品は、全て稼働不能となっちょる。
そんため、あらゆる兵器は正直不能じゃてな。
まぁ、儂が型稽古しちょった武具も、相手に当たる前に不可視の壁ちゅうか、結界に阻まれて、相手に届かんみたいじゃ。
むろん、殴る蹴るなんぞの徒手空拳でも、人へ危害を加えるコトは無理じゃてな。
人によっては、人権阻害なんぞと言う輩もおるじゃろう。
じゃが、人に人が危害を加えれんなれば、ソレが一番じゃてな。
っか、そろそろ騒ぎになっちょらんか?
『ネットなどでは、情報が拡散しておりますね。
テレビやラジオなどは、情報規制されておりますが、意味がないかと。
ネットも規制しようとしましたが、マザーが阻止したみたいです』
いやいや。
なんちゅうか、呑気じゃな。
政府は、どがぁすんじゃろか?
『政治家や官僚、財政界にて、マザーに不正を行っていたと判断された者は、全員が制裁されております。
そのため、国会が機能不全になっておりますね』
いや、大丈夫なんかえ!?




