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剣魔の英雄 〜最強の僕は幼馴染に甘えたいです。そのためにいじめっ子勇者や邪神を倒します〜  作者: かず


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36話

「ユタカ殿はいらっしゃるか?」

そういって訪ねてきたのは剣聖ガロルさんだった。

「はい?なんでしょう?」

ユタカが僕の後ろから顔を出すとガロルさんは

「俺と手合わせ願えませんか?」  

そう聞いていた。

おそらくユタカの剣戟に興味を持ったというところだろう。

「いいですよ。」

そうユタカが楽しそうに返すとガロルさんは嬉しそうに頷いた。

「ではギルドの訓練所に案内します。」

と僕がいうと一瞬僕を見て目を見開いたがすぐにいつもの表情に戻って嬉しそうに訓練所にむかった。

おそらく軽蔑の目だった。

ギルドの訓練所に到着すると周囲の冒険者はガロルの姿を見てどよめいた。

しかし僕らを見るとあぁという顔で納得した様子だった。

そしてユタカとガロルさんが剣を向けた。

「行きます!」

ユタカはそういうと剣を振り始めた。

ユタカが僕より勝っているところは筋力だ。

逆に僕は素早さが勝っている。

どんな強い攻撃でも当たらなければ意味がない。

そこがユタカより僕が強い理由だ。

「炎剣」

剣に火がついた。

それが当たればユタカの勝ちだ。

しかしユタカは手元を攻撃され武器を落としてしまった。

「清雷流・月 天闘」

まさかの素手で殴り飛ばした。

おそらく超神速の二連撃を入れて一撃目で通常攻撃を入れ二撃目でさらに攻撃範囲を少なくしもう一度殴ることによって威力を倍増させる技だろう。

だが耐えられてしまう。

さすが剣聖だ。

だが2人ともおそらく限界、そろそろ終わる。

「清雷流・月 奥義天地雷鳴!」

「奥義、剣騎!」

剣騎という技は突進の威力に重点をおいた奥義だろう。

その突進からの刺突で相手を突き殺す技。

対してユタカの天地雷鳴は全身の筋肉を最大限にフル活用した技だろう。

その二つがぶつかった瞬間火花が散って入る。

「引き分け、ですね。」

僕がいうとユタカは悔しそうに頷いた。

しかしガロルさんは違った。

「なんで貴様のような弱者が仕切っている?俺に対する挑発か?」

僕のことを見下しているようだ。

「何言ってんだ?ガロルさん?俺らの中で最強はあいつだぜ?」

ユタカがフォローするとガロルさんは鼻で笑った。

「なんだと?あんなに弱そうな奴がか?俺を舐めているのか?」

「ガロル殿?では僕と手合わせしてみますか?」

僕がおっとりとした声で聞くとガロルさんは

「ふん、いいだろう。ではまいる!」 

そういい再び剣騎を使ってきた。

「遅い。彼の足元にも及ばない。」

あいつというのはラウレスのことだ。

だがその物言いが気に入らなかったのかそのまま横凪の第二攻撃を放ってきた。

だがそれすらも遅い。

僕が右手で首に峰を当てた。

そして左手で刃折をした。

「ふふ、ふはははは!俺の負けだ!認めよう!」

そういって僕に頭を下げた。

すると同時にさっきまで険しい顔だったマナミたちがこちらにきた。

「しんくん!すごかったよ!」

マナミがそう言いながら一番にむかってきた。

「ありがとう。君とまた手合わせしたいよ。」

ガロルさんはそういうと僕らに手を振って訓練所を出て行ってしまった。

「さてと僕らも帰ろうか。」

僕がそういうとみんな頷いて家に帰るのだった。

読んでくれてありがとうございます!

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