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剣魔の英雄 〜最強の僕は幼馴染に甘えたいです。そのためにいじめっ子勇者や邪神を倒します〜  作者: かず


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32話

あれから一年が経った。

季節は再び春になり早咲きの桜が新たな若者を応援するように咲いている。

ハーブが実り冒険者としてレーカイで今の僕らを知らない人はほとんどいなくなった。

そして今日は兄さんがレーカイの創世学園に入学ためレーカイにくる。

僕らは一年後だが。

ちなみに兄さんは学生寮に住むようだ。

「あっ!兄さん!こっちこっち!」

兄さんを門の前で待っているとウェント家の馬車が走ってきた。

馬車から扉を開けると兄さんが降りてきた。

「久しぶりだね!兄さん。元気だった?」 

「あぁ、久しぶりだな!シンヤ!お前こそ元気だったか?」

そういってニコッと笑った。

「兄さん、宿はとってるの?」

受験が終わり合格すると学生寮に住むことができる。

それまでは宿に泊まるのが一般的だ、

「俺はもう宿は取ってるよ。」

「そうなんだ!じゃあそれが終わったら一緒にお昼食べにいこう!」

僕がそういうと兄さんは嬉しそうに頷いた。

「とりあえず俺は宿にいってくる。」

そういって兄さんは母さんが心配して持たせたであろう大量の荷物を持っていってしまった。

「ねぇ、しんくん!カイルさんが荷物置きに行った間に街をうろうろしよう!」

さっきから兄弟水入らずで話させてくれたマナミか服の裾を持って話しかけてきた。

その瞳は寂しかったと訴えかけている。そんなに寂しかったなら断るわけにもいかない。

「うん!いいね!どこにいく?」

僕がそう聞き返すと彼女は僕の服の裾を引っ張って走り出した。

その時彼女はニコニコしていた。

初めてに行ったのはカフェだった。

「ねぇ、マナミ?釣り場で聞いたんだけどこのカフェって最近話題のとこらだよね?」

やはり海の近くのこの町で釣りをする人は多くいる。

だから釣り場は情報交換の場でもあるのだ。

つまりそれは流行の情報交換でもあるわけだ。

「うん!そうだよ!しんくんは嫌だった?」

もちろん嫌ではない。

マナミがそんな顔するくらいなら嫌と言えるわけもない。

「そんなことないよ。それで何食べる?僕はこの紅茶とフルーツのタルトにするよ。」

「わたしはこのコーヒーと焼き菓子のセットにするよ。」

どちらも釣り場で美味しいと聞いたこの店の看板メニューだ。

「あれ? シンヤ?」

ライドさんがいた。

ライドさんはあのドラゴン事件からさらに強くなっていた。

そしてさらに皆に慕われる冒険者になっていた。

「お久しぶりですね、ライドさん!」

「ああ、久しぶりだな!そういえば知ってるか?剣聖が今度レーカイに来るらしいぜ!」

剣聖は世界最高の剣士のことだ。

冒険者、平民、貴族問わず最強の剣士を人々は剣聖とよぶ。

王国最強のように魔法が使えなくても大丈夫な称号だ。

そしてその中でも最強と言われているのが誠也さんだ。  

「剣聖ですか?いついらっしゃるんですか?」

僕が興味を持ったことが嬉しかったのか、ライドさんは嬉しそうに笑いさらにテンションがあがった。

「1週間後に来るらしい!今度の武闘大会でエキシビジョンで優勝したやつと戦うらしいぞ!ちなみにその大会Sランクは出禁だから俺もお前も出れないぞ。お前の仲間なら出れるけどな!」

後半ライドさんは悲しそうだった。

だがすぐに勢いをとり戻し

「それじゃ!2人とも!デートの邪魔して悪かったな!」

といって嵐のように去って行った。

「、、、なんか嵐みたいな人だったね。」

僕がそういうとマナミはコクンと頷いて再びニコニコ笑ってケーキを食べはじめたのだった。

読んでいただきありがとうございます!


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