25話
道の途中でマナミと合流して数日。
僕らはレーカイについていた。
「あの、シンヤ殿とマナミ殿で間違いないでしょうか?」
と声が聞こえたので
「はい、そうですが、貴方は?」
と返すと
「私はガルム陛下から家に案内しろと申しつけられた者です。」
と彼は答えた。
嘘ではないだろう。
彼の目が泳いでいるわけでもない。
不自然な動作もしていない。
家は10分くらい歩いたところにあった。
庭も家もとても広い。
「ここでございます。では私はこれで。」
家の中にはいるとリビングにユタカとシンシアがいた。
「ユタカくん シンシア!」
マナミがそう叫ぶと2人は驚いたようのこっちを見た。
「シンヤにマナミじゃねえか。」
「久しぶりだね。2人ともついてたんだ。」
僕がそう返すと彼らは嬉しそうに笑い
「あぁ、でも今日はもう遅いから明日な」
「そうだね。また明日話そうか。ところでどこで寝ればいい?」
僕がそう聞くと
「あの廊下の奥がトイレでその手前が風呂、そしてそっちがキッチンだ。地下室もあるが実験室になっている。2階は主に生活空間だ。2階の一番奥の部屋とその一つ前の部屋でお前らは寝ろ。」
ユタカはそう言って上に言ってしまった。
「じゃあおやすみ。みんな」
ちなみにベッドはふかふかだった。
翌日、僕は釣りをしていた。
「おや?見ない顔だね?」
朝一番に朝ごはんを釣りに川に来ていた僕はそう声をかけられた。
川にはたくさんの人がいた。
「はい。昨日、引っ越して来ました。今は友人と4人でそこの突き当たりの家に住んでいます。」
僕がそう答えると「へえ、そうなのかい」や「この辺りでは横のつながりが深いんだ。」
と言った声が聞こえて来た。
どうやらこの辺りの人は皆で助けあって生活している様だ。
「そうなんですね。僕はシンヤと言います。よろしくお願いしますね。」
そういってニコッと笑うと「おう!よろしくな!」や「何かあったら頼ってくれよ。」といってくれた。
そうこうしている間に大きな鮭が釣れたので
「では僕は鮭が釣れたので、失礼します。」
そういって僕は暖かい人たちに礼を言って家に帰ったのだった。
そして僕は朝食を作っていた。
ちなみにこの家で料理ができるのは僕とシンシアだ。
シンシアの料理は美味しい。
どちらかというとお店の味だ。
一方僕が得意なのは肉じゃがなどの家庭の味と呼ばれるものだ。
だから僕が作った方がコスパがいいのだ。
「おはよう。朝が早いのね。シンヤ。」
「おはよう、シンシア。」
最初に起きたのはシンシアだった。
次に降りて来たのはマナミだった。
「おはよう、しんくん。朝ごはん何?」
「おはよう、マナミ。今日は鮭が釣れたから炊き込みご飯だよ。」
マナミが起きて来て数分すると炊き込みご飯ができた。
「ユタカはまだみたいだけど先にご飯食べようか。」
「わかった。」
「「「いただきます」」」
そういって炊き込みご飯を食べる。
マナミが一口食べると
「んっおいし」
と寝ぼけていった。
「良かった。美味しくて。」
そのタイミングで
「いい匂いだな!今日は炊き込みご飯か?」
「遅いわよ、ユタカ。どうせ昨日夜更かししたんでしょ?」
シンシアが呆れた声でお母さんの様なことを言っている。が、それを無視してユタカは階段から降りると箸を持ってご飯を食べ始めた。
「まったく、もう。それにしても美味しいわね。鮭なんて買ってなかったはずだけど?」
とシンシアが聞いて来た。
「さっきそこで釣って来たんだ。ついでに近くの人と話したんだけどみんないい人だったよ。」
と僕がいうと皆知らなかった様で驚いていた。マナミだけは「さすがわたしのしんくん!」と喜んでいた。
「さて、ご飯も食べ終わったし冒険者ギルドにいこうか。」
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