22話
僕らが冒険者になるためにやらなければいけないことが沢山あった。
まず僕らはアースドに帰らなければない。
母さんや兄さんに報告するためだ。
だから一時的とはいえお別れだ。
「では、また数日後に会いましょう。」
数日後
「それじゃあ、バイバイ ユタカくん、シンシア。 また数日後。」
そういってマナミは見送りにきてくれた2人に挨拶をして馬車に入った。
「じゃあ、ユタカ、シンシア。 また今度、会おう。」
そういってマナミに続いて僕も馬車に入って僕らの初めてのセイルド訪問は終わったのだった。
馬車の中で僕らは魔王ラウレスについて話していた。
「ねぇ しんくんはわたしに魔王は倒せると思う?」
マナミの魔力は強大だ。
かつて賢者と呼ばれた者を上回るほどに。
「確かに君の魔法は強力だけど、ユニーク魔法『魔法不可領域』を使われると困るからそこは課題だね。」
「それに、もしそれがなくてもどちらが勝つかわからない。 遠距離、近距離などによるかなぁ。 それに君は魔法使いなんだから相手と距離をとる練習もしないとね。」
つまり離れていれば勝てる可能性があるということだ。
だがそれは近距離に入れば負ける可能性が高いということだ。
「確かにあの魔神殺という技はしんくんの奥義・裁きと紙一重だったもんね。」
彼女はそう言って苦笑いしていた。
「魔物だあぁぁ」
御者の声だ。
馬車に乗っているとそう聞こえた。
オークだ。
オークは二足歩行の棍棒などを持っている豚だ。
そんなに強くない。
だがパッとみただけでも200は居る。
「とりあえず馬車を降りようか」
そういって僕はフェンに魔力を込めながら優しく語りかけるようにいった。
僕らが馬車を降りると父さん達も同じことを思ったのか馬車を降りていた。
「誰がやりますか? 父さん?」
父さんなら僕らにやらせようとしてくるだろうと思っていた。
「今回は久しぶりに俺がやろう。」
今日は久しぶりに父さんがやるようだ。
父さんが前に出た。
オーク達が怯えている。
「何体いようが所詮はオーク。一匹残らず叩き伏せる!」
その言葉と父さん自身の覇気でオーク達は逃げてしまった。だが逃すわけがない。
「千月流 月鬼」
月鬼は対大人数用の技だ。
これで終わってしまった。
その時間わずか30秒。
「どうだ? 俺もまだ父親としての威厳を保たないといけないからな。」
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