21話
「冒険者だと?」
陛下の声がカフェに響く。
教皇閣下も困惑の色が取れる。
「えぇ。そうです、それならギルドを通して国から正式な依頼を出せば魔王だろうと動けます。そして二年後五大国家が合同で作った、学園都市『創世学院』に入学し監視をしながら学生として生活するというのはどうでしょう。」
僕の提案に陛下は少し悩んでいるようだった。
「それでいいよね? みんな? あとそこに隠れているジークさんと父さんもいいですよね?」
そういうと皆がそちらを見た。
「俺は完璧に気配を消したつもりだったがまさか見破られるとは、俺もまだ未熟だな。」 ^_^
とカザルはいっているが、僕らがイレギュラーなだけで普通の人間は気付けない精度だった。
現に陛下達の近衛騎士達も驚いてる。
僕ら気持ちを代弁したのがジークさんだった。
「カザル殿、僕は戦士ではないので気配を消すのは苦手ですが、貴殿は我が国の王国最強なんです。普通は気付けないんですよ。というか気付かれたら困るんですよ。」
、、、その通りだろう。父さんは王国最強だ。気づける方がおかしい。
そんなことを思っているとマナミが
「あの 話を戻していいですか?」
と聞いてきた。
「あぁ、すまない。 それで君たち三人はいいのか?」
と閣下が聞くとユタカが
「えぇ 俺たちは問題ないですよ。ねぇアースドの宰相殿?」
とジークさんと父さんに聞いた。
「うん。僕たちは君たちがいいなら構わないよ。」
ジークさんも父さんも構わないようだ。
「決まりですね。ちなみにどこのギルドに登録しましょう?」
そういうと陛下達は頷いて
「登録するギルドは創世学院がある街『レーカイ』で頼む。それと家の手配はしておく。そこを冒険者の拠点とすればいい。そして入学後もそこに住んでくれ。」
レーカイの方が陛下達も監視しやすいのだろう。
それに学院の生徒は冒険者となり誰かと住んでいることも珍しくない。 その方が研究も夜遅くまでできるし都合がいいのだ。
特に問題はない。
「はい、わかりました。」
こうして少し早めの独り立ちが決定したのだった。
読んでくれてありがとうございます!




