20話
セイルドの夜の下でマナミと話した翌日、僕らはとある聖都のカフェでお茶会をしていた。
「あぁ もう最悪! なんで婚約パーティに魔王がくるのよ!!」
そういってシンシアはテーブルにドン!と叩くように手を乗せて続けて落ち着いて紅茶を飲んでいるユタカに
「ねぇ ユタカ、あんたもそう思うでしょ?」
まさかユタカは自身に矛が向くと思わなかったのか、びくっと肩を動かして
「あ、ああ そうだな。 まさか魔王がくるなんてな。」
、、、確かにあの場に魔王が来るなんて思ってもいなかった。
シンシアは真面目な顔で
「ねぇ シンヤ、魔王ラウレスは剣を交えた貴方から見てどうだったら」
と聞いてきた。
「彼は、ラウレスは確かに強者だったよ。 次に戦えばどちらが勝つかわからない。」
そんな話をしていると、アースド国王ガルムと創世教の教皇が護衛を引き連れて入ってきた。
その姿を見た民衆は驚き頭を下げた。
無論シンシアを除く僕らも該当する。
するとガルムが
「久しぶりだな。 ウェントの小僧。」
といってきた。
「えぇ お久しぶりですね。 陛下。」
陛下の目は僕らを制御し管理しようとしているようだ。
「なんのようでしょうか?」
「なに、魔王を倒した者がいると聞いたから見にきただけだ。」
陛下はそういっているが彼は忘れているようだ。
「あの夜のことをお忘れですか? 僕に嘘は通用しませんよ? 」
そういうと陛下は思い出したのか顔を顰めて
「そうだったな。 なら単刀直入に言おう、お主ら4人に我が国とセイルド神皇国の遊撃部隊になって欲しい。」
と言った。
つまり僕らを、自分達の管理
下におきたいということだ。
「陛下、失礼ですが魔王と同等の力を持つ者を敵に回すおつもりですか?」
その言葉と同時に殺気を放つと周りの衛兵達はいとも簡単に怯えて使えなくなっていた。
「『敵に回す』ですか。ずいぶん血の気が多い言い方ですね。シンヤ殿?」
今まで一言も発さなかった教皇だ。
「いえいえ そのようなつもりは滅相もございませんよ。」
そう言ってあえて肩の力を抜いていうと
少し衛兵達も落ち着いたようだ。
「では陛下 僕らが冒険者になるというのはどうでしょうか?」
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