EP95 マテリアル
「まずは高分子から、、、うむ、ここまでは順調、次は分子、余りにも緻密、ここから更に原子!?っぐ!多い!多いよ!っっっ徐々に慣れてきた、ふ〜脳味噌がバグる、頭が!」
彼は脳味噌の許容量は非常に大きい、何せシャラカルで脳トレしてるんだから、だがしかしそれでも到達出来ても。
「亜原子系にしか、辿り着けない、僕の制御範囲はだかがこの次元!」
編み物好きのお婆ちゃん(例外)すら素粒子系、そんな話を聞いてしまったから彼は努力が実らないなんて考えているが全くそんなことはない。
「ははは!まだ肉体に拘るか!」
奴は電脳者、つまり脳味噌を電脳にしている、電脳には無限の記憶容量が有りその他も非常に高度なネットワークを保持して居る。
その電脳が保持する意識が機械之肉体を形作っており、機械之肉体は金属素材だの肉体を稼働させる擬似神経系の配線だの、複雑な設計の基に生産される物理的なものや構造から自然形成したものではない。
情報の層に干渉することで実体を投影しているようなものであり、簡単に言えばこれはゲームアバターみたいなもので有る。
「こいつには数学的構造を入れ込んだ、こいつはこの物理世界で指数関数成長する、もはや生物だとか非生物だとか、自然とか人工だとか、なんでも無い、こいつはこいつだ」
「うるせぇな」
ピチュン!
「な!」
ボロボロ、、、なんと睡眠不足で思考力が低下しているにも関わらず微数式単位で解体、上書きしやがった。
「量子とは概念・状態として有り、量子情報は情報処理、ピクセルの集合とビット、俺のステージは現段階でこのステージには到底及ばない、くそったれ」
そんな彼ですら、視界、居、空間認識さえ確保可能であり、つまり視認、認知が出来るならば、可能範囲内の対象、あらゆる物体の生死を問わずに操作や制御、そんで編集、再構築や破壊や1からではなく0から再創造すら可能で有る。
「数学的領域にまで連なる物質、点の零次元たるものそのものが扱う為のものや、バナッハ=タルスキーのパラドックスも非物理的な層の粒子系の制御なら現実化するのも難しい話しちゃう」
回避する必要性のない特異点じゃない必然たる無限、零次元とはそれだ、点粒子そのものだ!ホログラフィック原理ハッキング!そして時間と空間の編集。
「俺以上の人はみんな出来てる、なのに俺はどうしてこんな才能が無いんだ」
、、、。
万物の始まり、究極的根源を探して表社会でも裏社会でも、様々なものを口々に挙げた、水、火、土(地)風、空、識それらを単独を纏めた六大元素、また五行なら木と金、表面的に星図された星系に准えて、月(闇)と日(光)の二元や、存在論でなく無論に立つ絶対的虚無、また無属性、それぞれが究極的根源には至らなかった。
物理法則全体に対して、より普遍的な形而上の理、限定的な部分が徐々に抽象化して削ぎ落とされ洗練されて有限ではなくなり、時期被造物ではなくなり、時間や空間に限定されなくなり、変化しない、形を持たない、、、と。
その大いなる理法は光ですらなく、まばゆすぎるがゆえに見えない神聖なる闇であり、善や存在という言葉ですら捉えきれない、それらを超越した無である、否、もはや無にすら捉えられはしない、、、究極的根源の候補に挙げられるすべての”想像可能な属性”を超越して人間が理解できる概念や言葉で定義できない法へと至る。
人類の文明は素材次元により決まっていく、マテリアルステージ定理とは、つまり扱える世界の広さとより小さく普遍的な側面にある小さな物質を操作することが出来る技術、力量と技量が比例関係に在ると言う定理でありこれは証明されている。
永遠のマテリアル(アルティメット・エッセンス)はどこへ、それを求めてこのマテリアルスケールは起動する、我々は霊気を操法し、物情を制御し、今までやって来た。
ハイデガーの存在と時間、それだけじゃない、形而上学的に哲学に於いてなぜ何もないのではなく、何かがあるのか問われて来た、すべての問いの答え(真実)に至るまで真理(偽物の光)をすべての知的生命体、否、永遠に知的運動するもの達は否定と新たなステージの肯定を繰り返す、、、。
「ふん、それで?この場所はなんなんだ一体」
「地球って世界の木、世界樹って奴に当たるのかな?いや多分そのはず」
それの名前は知識の樹、これは地球内に我々の論理そして想像から折り畳まれた宇宙と次元全体に根が張って居るもの、膜越しに平行した地球にも根や枝が見えずとも存在して居る。
これは霊気を集積する現実の背後に実在する知識体系の構造で有り、知識全体を根・幹・枝葉でつながる一本の樹木です。
「我々の無意識に接続している、それがこれですか」
「お、君もきたか、そうだね、個人、集団、主観と客観を超えたものにまで版図を広げているね」
それは無制限に霊気を吸収・進化する特徴を持ち比例して、長い時間の間、人間の自由意志や理解能力、すべての知識は日常的に無限に向上していく。
我々が信仰し、現れた知識の樹からの恩恵はそんな感じ、樹自体は地球上に展開される平行宇宙、異なる物理法則の宇宙、無限の時間軸に無限分岐する宇宙、論理的に可能なあらゆる可能性世界、それを網羅する過去・現在・未来の宇宙、無限次元、無限の多元宇宙集合などに全体に跨り包括しながら、さらに可能性、概念的に内部だけじゃなく、外部の二項対立(二元性自体)に侵蝕、それらを根を無限に分岐させ複雑にし続け網羅していく、それが知識の樹で有る。
「あ、実が落ちた、あれって?」
「無駄を剪定して削ぐ存在や特異な事象など纏めて内包しているんだよ、共生とでも言うべきだね、今のあれもそうさ」
知識の樹の体系から力を拝借すると甚大なパワーアップが期待出来る、過去に借力した者は、一時的とは言え非常に強力な力を手にしている。
時間や空間や運命を操る力、術をすべて無効化する、影響力を零にした、逆に自身はそれらを扱えた、そしてビッグバンを引き起こして滅びている宇宙を凝縮したりした、これから後述する内容は可能だが未実践、やってはいけないのだが、この地球上の無限の平行世界及び多元宇宙を崩壊と創造、次元の消滅と修復、殆どのことが容易く可能と成るだろうと言われている。
「善悪の二元たる倫理を投影する知恵と命を象徴するこの樹は一つだろうか?」
「否、これ自体も無限に有り、種を吐いて自己増殖を無限にするぞ、指数関数的な鼠算式とでも形容するべきだろうか?とにかく短時間で爆破的に増加する、永続的にね」
3人の英傑が知識の樹に建てられているツリーハウスでお茶をしていた、、、。
、、、それは遥かに古来の話、まだ時間軸上では文明がやっと発展し始めたかそのくらいの時代で有る。
「う〜ん、何か無いもんかな」
神話、宗教、歴史、経済学、軍事学、古典、科学に最先端理論(量子力学、非古典論理関係)、果ては未来の知識まで、あらゆる分野のメジャー〜マイナーどころまで隅々まで完璧に知り尽くしている、その知識量は過去、現在、未来までのあらゆる知識を蓄えている。
0歳児の赤ちゃん時代から既に非常に高度な学習能力、好奇心と学習意欲を持ち、研究と開発を繰り返し霊気操法、物情操法により、タイムマシン錬成製作、んで過去から未来のあらゆる書物の物品を購入して現代の歪曲した可算無限スケールの蔵書部屋を小さな部屋として内包する、超限基数を小さなパーツとするオフィス、巨大基地アスオールのようなものやVのリング、果ては王の座すら無限分の一未満にするような巨大な書斎を製作して格納したのだ。
そのすべて、一生を掛けようが無限小程度しか、読み終えれないだろう、永遠の命がなきゃ読み終えれないほど膨大な書物を読破したのだ、しかも0歳時点で、そうした経歴を経て彼の知識量は、単なる知性だけで物情操法と流れるように上手く術式を組み換え再定義などして、非常に小さな色を選定する単位、心色因子と言う世界構成する単位、いわゆるビットを制御するレベルで、神の座やシステムを知性だけで想像、量産型化するに至って居る。
そんな彼はあることを考え実践した、絶対無限の上には何があるんだろうか、絶対無限以上の超数字、古代神学の従順なる魔術師にして老賢者アダマス・アルフレッドはそんな疑問をこう記述した、0P、AΩ(全にして一なるもの・絶対無限)を超える究極的にして象徴的な象形文字、全にして無成るものを表すものが0Pと拡張数学的に記述された。
※因みに1P=AΩで、絶対無限と言う風に読むこともできる。
そのシンボルは文明に大きな進歩を齎した、それは王座を量産化するのに使われた、そして、静止空間まで展開されて行った、現在では、アルフレッドは、品質の良い神座を作るために色々なことを考えていた、、、。
「そんなアダマス氏がなんでこんなとこに?」
彼は知識の樹のツリーハウスに来ていた。
「いや、過去に居るのはもう飽きたし、ええかなって、別に時間も場所もどこだって言い訳だし」
「まぁ確かに」
3人が座っているその椅子はアダマスお手製、一見して木製のロッキングチェアにも見えるが、それはゲームで言うグラフィックだ、本質は神座で有る、それも常時不安定が安定化してある、言わば無制限に否定が成されて樹の成長に競り合えるか、本質的に知識の樹と同一なツリーハウスに固定化できる為に、それでも全然間に合わないレベルではある、例えるなら椅子は光速、ツリーハウスは空間膨張、インフレーションより速い、みたいな感じだからだ、まぁ実際には比喩しようもないほどだけど。
「それより、あの真っ黒なのはなんだ?」
アダマスですら未知だった、だが本能か直感か、遺伝子かそれとも集合的無意識か、彼は知りたいって興味すら向けられなかった。
「わからん、だが多分、あれでもすげぇ抑え込まれてるっぽくて敵意を向けたら反応するがこっちが手出ししない限りは大丈夫?みたいでな、それに一貫して人類の味方だから態々手を下さなくても良い、まぁ俺らが相手になるか分からないがな」
「あ、あぁ、こっちから手を出したら多分、あの一番手加減してる状態ですら殺意1つで殺されるな」
、、、。
人間と言う知的生命体は集合的無意識と一人一人の世界観・人間原理が相互作用することで、幻想な現実、つまりは想像を抱く、ただただそれだけのことだで現実離れ刺した超越的な秩序の世界を無限に誕生させられてしまう。
「お前だけ世界観違くね、てか!作画も!」
みたいなよくある物語的現象もまた、そうである、なぜ?それは人間って、似た人の場所に自然と集まるからだ。
一つの国が有り、その平均値は50、1から100まで居て、モブ顔、似通った思想や思考回路を持つ人々が居てそこに集まってるだけ、共通項は常識で有る。
まぁそんなもんは一旦置いといて、先に言った想像による世界の現れ、それについて詳しく説明します。
人また知的能力、思考回路、知性やそう言った構造とは変換器として機能し、思念には宿るエネルギーが有り、普遍無意識は土台として我々の想像の力によって受動的に世界を創造する事ができることについて。
一つの地球上の内部で世界はその人口の数だけ存在している、この場合人とは人間並みの知能を持つ者の総称、汎人類全体を指す、それぞれにそれぞれの世界が存在する、その世界は様々だが、大まかな共通点があるのでそれぞれの世界は折り合いをつけながら存在しているってこと。
大枠は決まっていてその世界観を体現するような中心人物がいる、そいつは原理主義者って呼ばれる、原理層が一段違いその凹に引力のように引かれる。
宇宙の法則や定数がなぜ人間の存在に適しているのかを説明する考え方で、弱い人間原理は人間が存在できるような宇宙にたまたまそうなったと観測者としての制約から説明するのに対し、強い人間原理は宇宙は人間を生み出すように設計されていると目的論的に主張する点で異なり、弱い原理は観測結果に偏りがあることを認めつつ偶然性を強調し、強い原理はより積極的な目的や設計の意図を仮定する。
他にも参加型人間原理、最終人間原理など幾つも種類が有り、原理主義者は、周囲の人達の世界観を引きずる、結果的に世界はその主義者が認識する世界に収束する。
当たり前だが主義者は、一人じゃなくてたくさんいる、そうするとお互いに相容れない世界観同士が邂逅することもある、それを世界相反なんて呼ぶんだが、そうなると弱い方の世界は巻き込まれて強い方の世界に統合されていく、世界観とはその世界を構成する法則のこと、理を押し付け合いで有る。
勝てば自動的に群勢は奪われて、負けた理は喰われ、淘汰圧ってやつはそいつの牙や角を無くしちまい今後も世代を跨いでも変わらない。
「想像とは、そこまで凄まじいんですか?」
「あぁ、まぁ現実に影響を及ぼすには渇望がクソほど必要だがな」
想像された世界は、人類が死後世界という概念をイメージした時、脳内に死後の例えば天国や地獄と言ったあらゆるバージョンの概念的な世界が存在する世界が実際に創造される。
一回目の想像によって想像された世界を一代目とする、この想像された世界の中では人々が暮らしており、新たに増えた人類もまた新たな世界を創造する能力を持ち。
そして死後が有る世界で暮らす住民の1人が多次元世界を想像したとする、その人が創造する世界は、先代が作った世界観を引き継ぎ、二代目には死後世界や多次元世界が創造される。
世界観を継承して世代が無限に繰り返し、暮らす住民の1人が想像すると、人が住んでいる死後世界が必ず発生する、この連鎖が無限に繰り返されている、人がないない世界のようなもう増えない領域も有るには有る。
そして、これが無限に繰り返された先の世界、更に無限に、無限に繰り返していきマトリョーシカになって居るぞ。
あらゆる人間原理層、それらの原理主義者纏めて夢想家と呼ぶ、まぁみんな夢想家なのは言わずもがなだよね、この誰もが持つ夢想家の資質によるものが世界創造に繋がってる訳だよ。
「想像不可能な世界はより超越的になる、直感に背いて理解し難い、あるいは不可能なもので我々視点じゃ滅茶苦茶にしか見えない」
因みにだが想像の世界がマトリョーシカで有るように想像不可能な世界もそうで、その中の高度な世界ですら想像不可能な世界って感じで無限に繰り返し作られて、それは繰り返し一つに圧縮、また無限にってマトリョーシカに成る。
単純に想像可能なものなら論理的に可能か不可能かと言う前提を要らずにすべてを自在に実在させられる、そんな想像上の都合の良い異世界を、それらも公理だの体系の集合などに匹敵するのだが、だがしかし、、、。
「それらが誕生しても無限小的なピースでしかないってのは無常なものだな」
普遍無意識の領域の一部、一つにて、彼らは語り明かしていた。




