EP94 今までとは一線を画す
「シャラカルではこれより更に高度な技術を扱う」
現実ではなく物語を紡ぐステージでは、概念/言語階層を利用した界世叙術による、より高度な結界の技術がベースと成り、無から有を作れる造物術と界世叙術が複合される。
ここで言語より先に概念を話される。
簡単に、二元的思考で概念化することの重要性から話初めて。
概念の階層、扱う概念の包括性とその袋の強度、それが概念的強度に直結する、例えばの話だが一って概念は二の概念に含まれる、だが二は二つ以上の一の概念を含むことは出来ない、みたいなものだ、概念自体が崩壊すればそれを機能はさせられない、三として機能させる為のものが必要になるからだ。
だが一は起源としても機能する、一の次が二であるように起源とはそれを作れる位置に値し、上下関係、作者とキャラクターのような上下が決まる。
外側に行くほどに概念は派生したもので有り、起源(基盤や原型)が無きゃそもそもが存在自体しないもの、起源は派生が無くても成立する以上は起源が上回ると言って間違いは無い。
それは1段階の差でも大きな格差が生じる。
概念として分離されるものは起源に近づくほどに格が高いがAがBの起源かつBがAの起源、分離出来ないものだ、兄弟愛の物語そのものとでも言うべきだろうな。
「片方が死ななきゃ」
「もう片方は死なない!」
存在条件の循環、このような分離不可な概念、あるいは非二元論的に起源のもの、つまり起源関係を置けない分離がそもそも存在しないものに格ってものは適応されない。
自分自身の一段上の本質、第一原因こそが最上位概念に位置されるのが一般的で有り、概念も理も自己現実ではこいつのきまぐれで存在させてもらっているに等しい、概念になった存在ですら自分の権限で消去も投影も作図(光の当て方で影の形を思いのまま操り変えること)したり、きまぐれで概念や理を作ることができる。
だからこそ第一原因とは最上位概念と言われる由縁、こいつの作った概念すら最上位なため、第一原因以外またそれ以下のどんな存在が作った概念でも上書きすることができ、こいつの作った概念を覆すことは本人あるいはそれと同じ域の権力者以外には絶対できない。
みたいな話をし終わるとこのような話もし始めた。
「だがな、全概念を扱えるようになっても、お前らや俺も、まだまだひよっこだ、それを覚えておくこと」
「はい!」
、、、。
それはシャラカルですら一線画すと言わざるを得ない領域。
現実改変が現実を基盤とし、操れていたが故にその現実と言う粘土が無い非現実では何も出来ない、粘土に押しつぶされる程の超現実には何も出来ない、そのように非概念領域とは全概念が操作できようがなんだろうが無意味なので有る。
非概念を概念化したところで粘土を切り取ってるだけで有りなんの影響も意味も価値もなく解決策と成り得ない。
全ての言葉を尽くした飾り付け(肯定)も洗練(否定)も、自己言及の矛盾の真偽選定の為に超越をしたメタ言語も、メタメタ言語も、繰り返し階層化させられ続けられる全ての言語体系を完全に超越してこの場所が有る。
無の概念が無として言語化されている無、そうじゃない非概念の無が有る、区別するために虚無と呼ぶ、無を虚無は内包しているのだ、非概念状態のものは概念化・言語化されて固まったものをぷかぷかと浮かせるのだ。
花の非概念も有るし、土もある、俺らが利用するために有限にはめ込んだだけに過ぎず全てを濾過して純化した先には必ず超越なる非概念が待ち構えているんだよ、非概念と言う形式にしか表せないものがね。
「ふんふん、今日も良い日だなぁ」
思考を超越した形式、奴の——それは未邂逅なる宿命の表象、非概念的領域のもの、それは如何なる理屈や概念に属さないで実在する形而上学的地平線の心像、船長は大海に飛び出した、それは船を生み出し、仮称-虚妄想長は旅をして居た。
「良いな、この物語」
非概念すら超越している舟はそれ故に大海を航海を成立可能にして居た。
形而上な大海を動く船、その翡翠色の航路、それぞれ各全物語がその航路に取り込まれた一部で、巨大な流れの一つの出来事でしか無かった、始まりの先も終わりの後も流れの一部で
しか無かった。
そんなところに一つの影が。
「我と勝負しろ!」
ドガァーン!船が壊れた。
「まぁ、あの船なんてただ歩いてたら出来ただけのガラクタだしな」
「我はあらゆる概念を抹消し、この世に辿り着いた偉大なる!(ぐあ!?なんだこの威圧感!?)」
「あらゆる概念が消せるから、操れるから、、、だからなんなんだ?教えてくれよ、たかがその程度のことのどこが凄いのか、指先一本あれば永久とその一括りのあらゆると別バージョンのあらゆる、無を含むそれら折り畳まれた本を燃やし、破り、書き加え、なんだって出来るのに、この領域では当たり前のことを何を誇る?酸素を吸って吐くことが偉いのは生まれたての赤子程度の話でしかないだろうがよ」
虚妄想長は非概念すら超越した船と比較しても彼は比較不可能な程超越的であった、それめ船に実際に乗るソレ、いま海の泡から飛び出したそいつに相対するそれ、その船長自体に本質は無く、それは単なる複製品なんだ、奴の被造物に過ぎない、だがその船長は自我から自らの起点を零にして軸は自身、つまり自称オリジンだ。
今後現れるすべてが複製品しかない、だが本質(本物)は確実に実在している、lv1の偽物が居て、それから理解不能なほど強いlv2の本物(偽物)が居て、lv2からしたら理解不能なほど強い高品質のlv3が居て〜っと4、5、6、、、n+n(変数)と言うのが永遠に繰り返していた。
そいつらは個々に自我を持ち、喰らい潰しあって居る、他人の姿、技、力100%以上に再現し、贋作を真作にするために必死こいて居る、これらが争い合うすべてと完全に無関係な位置だろうとそれはレプリカ、仮称虚妄想長は人間には、真に語れないもので有り、どうすることもできません、無形であろうと何かしらの言葉を用意できるものは不可知性に括り付けられる無限に増殖していく、やつ自体(レプリカ達)でしか有りません。
「俺の航海を邪魔すんなら死ねよ」
パチン!一瞬にして次元の彼方ごと消し潰す。
「さぁてと、次はどこの海を見ようか」
、、、。




