EP88 真の怪物
これはまだ宇木達が三重塔を制圧中の時間帯、第二波によりスパイの群勢が一気に巻き返そうとしていたその時だった。
「誰か、助け」
ドガァーン!そこには???が現れた。
「おい、弱いものいじめはダメだろ」
「誰だお前!離せ!」
バゴーン!とんでもない轟音が、しかし。
「耳は大丈夫かな?」
「う、うん」
「は!?(こいつ、相手の耳を塞いで自分は直に声を聞いて正気か、てか街一帯崩れ去る程の声だぞ!?正気か!?耳から血が出てない?)」
「耳栓、これならまぁ一回は持つかなぁ」
すると???は耳栓をつけた彼を背後にスパイの真正面に立つ。
「本当の声による破壊は、こうやってやるんだ、ふ〜〜〜」
肺に辺り一帯の酸素が、空気が圧縮されていく、異様な光景だ、だがスパイは虫の知らせ?危機管理能力?本能?その全てが鳴らす。
「逃げなきゃ死ぬ!」
ピィンピィンピィンピィン!
「捕まえた、ふん!」
ドガァーン!スパイを上にぶん投げ???飛ぶ。
「はぁー!」
ドガァーン!エネルギー波は軽く原子を崩壊させる、宇宙空間、深宇宙を旅する一つ当たり平均直径1000kmある流星が約18万個の流星群が一つになったもの、言い換えたら単一恒星級のものすら破壊した。
「ふう、地球や太陽系に被害出ないように相殺しながら戦うのは大変やな、、、おいしょっと着地成功、君、もう大丈夫やで」
「へ?何?わかりました」
、、、。
ウイルスによる脳機能のハッキングと、それに伴う過剰な免疫・代謝反応、そして劇薬をあえて体内で培養し、その毒性による細胞の活性化を戦闘力に転換する、攻防一体のバイオ・ハッキング。
そんな状態でジェイクは医者でありながら、一般的に見て優れた体術を持っていた。
「はいよ」
パァン!単純な打撃ですら人間の頭が軽く破裂する、ショットガンですらこうはならないってレベル、マジに破裂する。
「ひぃ!?」
ドガ!バギィ!グシャ!ストレートで腹を貫通、フックで右半身完全破壊、アッパーで顎から頭のてっぺんまで吹き飛ばし、三人の人体を完全に破壊する。
「ひ、ひぃ〜!」
ドザ!、、、ブシャ!素手で人体を貫く怪力を持つ。
ガチャ!
「し、しねぇ!」
「ん?雑魚すぎて気配に気づかなかった」
パァン!銃口が額に着く零距離で弾丸を回避しやがった。
「ひぃ!」
パァン!パァン!パァン!敵は正確に頭を狙う、だがしかし至近距離で放たれた拳銃の弾丸を。
「効くかよぉ〜」
歯で弾丸三つすべてを挟み止めやがった、そして。
「消えずぇ!」
バゴーン!目にも留まらぬ速さで移動し、背後に周りそのまま、シラット式の肘コンビネーションを叩き込む、高速の肘連打、それは人間には不可視、だが鍛え込まれた肘により人体は豆腐のように切れる、間合い、背後からの攻撃、奴の体術練度が揃ったそれは不可避、拳銃諸共バラバラにする。
「銃が効かないならなんだ!死にやがれ!」
ロケットランチャーが放たれた!だがしかし。
「ぺ、ぺ、埃と瓦礫片が口に、汚ねぇなぁ」
なんと、ロケランが直撃しても服以外無傷で耐えやがった。
「は?うがぁ!?」
バゴーン!打撃で殴り飛ばし壁にめり込ませる。
「ゲバァ!(防弾チョッキ付で内臓が爆ぜやがった)」
ガシ。
「速く逝けよ弱者」
グシャ!首の骨を折って即死させる。
「ホラァよ」
ビュン!死体をぶん投げ敵にぶち当てる。
「ウギャァァァ!」
バゴーン!
「ひぃっひぃっひぃっ」
「虫の息だからと俺が容赦すると思ったか?」
「や、べぢぇ」
バゴーン!グシャ!踏突で頭を破裂、即死させる。
「ん〜、罠ありそうだが、組織内だし、全域破壊は無いだろう」
バゴーン!地雷を踏んでも当然のように無傷。
「掛かって来やがれ!戦車砲が目に見えねぇかぁ!」
「見えてるがぁ?」
「ひっ!?く、くるんじゃねぇ!」
超至近距離、ほぼ零距離、相手は自爆覚悟に手に持った戦車砲を発射する、だがしかし当たり前に無傷。
「邪魔」
グシャ、左フックで敵を絶命させる。
「長いなぁ、廊下が、眠くなって来た」
「う」
グジャリ、隠れてる敵の心臓を引き摺り出し握り潰す、そして。
「まだいるなぁ、鬼がタッチしちゃうぞ〜」
なんてふざけてから。
「はぃよ、掌打」
バゴーーーン!凄まじい衝撃波を伴い周囲の敵も巻き込み、廊下を木っ端微塵にする。
「ふぅ〜、さぁ〜てと、国に離反してこんな危ねぇもん作ってやがったか」
対戦争用軍事戦略兵器・破壊者、機体が有するパワーは、都市を踏み潰し、歩行するだけで都市部が崩壊、それだけじゃない、装甲の厚さが尋常じゃなく核兵器すらびくともしない硬さを持つ。
戦略的にステルス起爆機を内臓し、世界のどこからでも探知されずに爆破を引き起こせるを撃てるという絶望的な戦略性に海陸空に対応する高機動性、特別製の巨大なレールガンは核兵器にも威力だけなら匹敵しかねない。
自律型の人工知能が搭載され、核報復を自動で行い、人間を必要としない継戦能力、そしてその人工知能が有する情報支配力、内蔵されているAIは巨大なプラットフォーム、巨大なシステムだ、ネット上の全情報を検閲・操作し、世界を裏から支配する知者である。
「これで良いな」
ガチャ、プシュー、ケースから瓶に入った”金属が腐食するウイルス”を取り出す。
「あらヨット」
バリンバシャン!ビシ、ビシビシビシ、ビリビリ、重要な機構や機体のパーツが徐々に風化する。
「任務完了っと」
ドガン!重々しく地に落ちたそれは、偽物の鎧。
「はぁ〜まぁこんだの機体だし多重構造だとは思ったさ、こういった事態を想定するよな普通、、、は〜、、、ヤルか」
ウィーン、ドガ、ピカ、赤々と機体の隙間が光る。
「自動防衛システムが起動しました、これより排除プロトコルを実施、対象の殲滅を開始します」
「やってみろよ、デカブツが、行くぞ」
バゴーン!一部都市級の踏み付けが降る、だが。
「俺の肉体は、ナノマシンを搭載しているんだ、衝撃吸収と同時に即時硬化する、だから俺に物理攻撃は殆ど効かな」
ピュイーンバゴーン!ビームが飛び、身体を木っ端微塵にされてしまう。
「損傷率99.999パーセント、対象の生体反応を検知、異常を検知、人間なら死ぬ」
「舐めるな、特殊なマイクロスケールの技術を開発している、いわゆるウイルスやら細菌、菌、菌類、病気、カビの力を操ってるのさ、操ると言っても科学技術の一つに過ぎんがな」
ブチャ、手足が切れても接合して治る異常な生命力を持っていた、それに、グチュグチャ!
「うぐ、、、はぁはぁはぁ」
「マイクロスケーム技術により、進化変異していると推測」
「予想通り!おりゃあダメージを受けるたびに形態を変え、際限なく巨大化・進化し続ける、再生能力、再生速度、再生力も増加する!」
「ですが、暴走してしまうのが難点っと」
「(むっ嘘だろ、なんで分かる)」
「プランβを実施」
「む!?はぁ!?なんつうデカさの攻撃範囲してんだ!避け切れ」
ブシャァ!触れたものを溶かす赤黒い液体を放つ。
「、、、生体反応を検知、適応中、学習完了、プランγ、燃焼実っ」
バゴーン!血溜まりの様な部分からぴちぴちと何かが増殖、巨大で異様な姿で復活を遂げた、頭は象の頭蓋骨の様なサイクロプスの様な感じに。
両腕はより太く、筋肉繊維が丸見えで有り鋭い爪に、腕が右三、左三の多腕に、更には背中部分から無数の大小無数の触手が生えていた触手が生えその上に無数の棘を持っている。
「酸液の消失を確認、同化適応プロセスであると推測、同化して暴走変異から攻撃的な形態に変化したと推測」
「ウガァァァ!!!」
バリンバリンバリン!施設内が振動、風圧でガラスが割れていく。
「生物兵器モビルスを形成、発射」
軍事汎用性に特化した量産体制が整ったモビルス、その追跡・執念は、どこまでも追いかけてくる絶望そのもの、決して倒れず追跡、最後には必ず殺す自立型移動自爆装置。
バゴーン!バゴーン!バゴーン!バゴーン!バゴーン!バゴーン!何発も爆破を受けるが。
「損傷率0%、無効化を確」
バゴ、ギィーバン!手で掴み機体を破壊、穴を開けてから、両目から先ほど喰らったビームを再現して放ち光線により。
「損傷率、99.999999ぴぽばばばばばばばば」
バゴーン!機体は爆破した、、、。
「ふう〜、、、ッッッ!?(なんですかこの王者風格!?初めてだ、裏の支配者やさっきの機械、あの宇木壮一や映像の御前にすら感じなかった異質な次元の力)!?学生服!?ただの学生があんなオーラを」
、、、。
「ぐふぅ!舐めるなよ綺麗な男よ、貴様がどれだけ強かろうがな、醜く足掻ける我々の方が強い!」
不細工至上主義、外見至上主義の対比する多様性とはまた別の概念と考えると分かりやすい、精神的負担の有効活用・運用技術に於いて不細工至上主義は説明に組み込まれるぞ、だが今回重要なのはそのような概念の要約ではないため割愛する。
自身と比較した際に相対的に顔面偏差値が高いやつつまりイケメンや、自分より優れた素質を有する他人などを見るほど嫉妬、劣等感、自己嫌悪など負の感情を爆発させると、その分強化される、そのまま己の力に変換し、肉体さえ変化させるというのが精神的負担の有効活用・運用技術である。
だが優越感に浸りストレスが減りノルアドレナリンなど負の感情から分泌したホルモンなどが減少する材料があると逆に弱体化してしまうなど、コンプレックスをどう扱うかが重要、感情のコントロールを始めることで効率的にコンプレックスや偏見を利用可能に成るぞ。
「なら、泥水啜ってろ蚯蚓」
ガシ。
「あぁ?誰だテメェ」
「一片死ね」
「は?(あれ、俺、死んで)」
「ありがとうございます!貴方は一体」
「俺?俺はな」
、、、。
スパイ共は有る1人、???氏により、ほぼ全てが片付けられたのだ。




