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プロヴィデンス  作者: 藍
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EP76 空間転移

そこは下水道、そこにはちょっとした基地が建てられていた。


「はぁ、、、ない、ない、ないよぉ〜シュン」


マイナンバーカードやクレジットカード、キャッシュカードや免許証、保険証など重要なものが入っている財布、スマホやパソコン、家や車など鍵が一緒くたに管理されてるマスターキー、それが入ってる鞄、鞄を落とした時やら記憶が無い。


パスポートを発行するには免許証、免許証は住民票、住民票は免許証、取れない、年金手帳や昔のパスポートも無い、自分の記憶も無いから住所も生年月日も無いから住民票の写しすら貰えない。


つまりは。


「全てを失ったものに、救いは存在しない?だと」


っと不正な密入国者の清水が言っていた、独り言を喋っていると、するとそこには。


「見つけた」


「ん?」


目隠しとローラースケートを装着して約−数百℃まで凍ることのない潤滑剤が撒かれた氷の柱をジャンプや両手を使わずに尚且つ停止する事なく円柱の橋を渡り切らなければならない。


内臓配置による重心制御、ミリ単位で完璧な直線の歩行でそれを走り抜けたものが居た。


「ふん」


その体幹は瞬間移動染みた行動を可能とする、だがしかし。


ドチューン!刺客は死んだ、直様に。


「ナイフを貴様の内臓に直接捻じ込むように空間転移してやったのだ、直様に死にやがって」


今清水が行ったのは何か?量子電磁工学の分野の研究と開発が繰り返されて開発された転送装置、これには一度起きたことから二つ合わせて考えればいいじゃん?って話からここへと辿り着いた。


片方のいいとこどりして、双方の欠点を補い、再解釈・統一理論にすればいいと、実際過去アインシュタインの斥力は否定されたけど時代が進み取り入れられたろ?それと一緒さ、あまりにも天才すぎるが故に集合知から飛躍してんの、と。


科学史におけるパラダイムシフト(認識の劇的変化)、アインシュタインの宇宙定数(斥力)が、かつては人生最大の過ちと呼ばれながら、現在はダークエネルギー(宇宙を加速膨張させる力)の正体として再評価されているように、天才の飛躍した直感は、後世の集合知によって再発見されることが多々あります。


テスラの電気工学と現代の量子力学を融合させた、更に量子情報重力理論なども含めて、新・統一理論では、このような結果を残した。


その転送装置には、量子電磁転送装置クォンタム・テスラ・テレポータルと言う名前が付けられた。


テスラは空間をエーテルという媒体で満たされたものと考え、それを操作しようとしました、現代物理学でも、真空は何もない場所ではなく、量子ゆらぎによって粒子が絶えず生成・消滅を繰り返すエネルギーの海であると定義されています 。


テスラが電気で集めようとした粒子を、現代の真空エネルギーの励起と読み替えれば、彼の理論は量子力学の先を走っていたと解釈することも可能だった。


エネルギーと情報の等価性、量子テレポーテーションが情報の転送であり、テスラのワープがエネルギーの転送であるなら、アインシュタインのE=mc2(質量とエネルギーの等価性)に続く、情報=エネルギー=物質という三位一体の統一理論があれば、テスラ・ワープが理論上に完成しました。


天才ゆえの孤独な正解、ニコラ・テスラのような天才は、論理的な積み上げ(集合知)ではなく、脳内での完璧なシミュレーションによって結論を先に見てしまう傾向がありました。


彼が否定した量子力学は、当時の未完成な量子力学に対してであり、現代のような洗練された理論であれば、彼は喜んで自らの電気理論と統合していたかもしれません。


「転送装置の原理としては、予め転送先の地点にしっかりとした座標系を設定、大気中に散布されている特定の粒子を引き寄せ、集めて、一定基準まで濃度を高めることでポイントマークする〜ってまぁ長くて複雑な説明は眠くなるから手短に纏めると、点と点を繋げて現在の座標系を幾何学的に歪ませ、位相の異なる地点を直結させる装置、こう考えりゃあいい」


盲目に成ることで理解することに成る、球体の裏っ帰りの四次元構造、これは必要、空間のルールとして、空間を裏返せるような四次元幾何学的なショートカット(位相の反転)を計算に組み込むこと、これこそが、テレポートという現象を数学的に成立させる鍵になった。


空間移動のショートカットのために四次元を経由する、移動経路の確保や量子もつれ(糸)自体が、実は極小のワームホール(四次元の道)なのではないか?など様々な検証が行われて、

時空間隧道ワームホールの完成系まで至った。


三次元で壁に囲まれていても、四次元方向に動ければ壁を飛び越えられます(箱の中のコインを、箱を開けずに四次元方向から取り出すようなもの)。


四次元を経由するという言葉は、数学的には現在の座標系(x、y、z)の外にある自由度を利用して、距離をゼロにすることを意味していました。


「だがしかし弱点もある、時空間物情操法において、移転先の電磁気力的濃度が高まる、先に転送先を知れる、メールを送信して受け取る(受信)、宛先を決定する(送信前)の、その時間に転移先の座標系の電磁気力を弱めれば移動を防げるって点だがしかし、敢えてやらせて殺したりとか複数ポイントを用意するとかもできる、便利!複雑な計算が有るって事を除けば!」


位相が重要であり、天体運動の計算、相対論的補正、リアルタイム同期で、宇宙全体のダイナミックな動き(位相)と完全同期すること、この演算をして初めて量子テレポーテーションの位置情報を含めた完全な状態を物理的に移動させることなく再現できるのだ!、、、。


「時空間物情操法!」


だがそのスパイは直感的に空間転移技術が行えていた、いわゆる空間転移の天才だった。


「仲間の仇だ!」


そのもの、だがしかし。


「無駄だよ」


「!?」


「(興味ないから分からないが、確か10次元や11次元といった高次元空間を操作して3次元時空にワームホールを空けているんだろ?ビリビリと見えていたし)」


別位相で意識を伝心する。


「(有り得るかボケ!猶予なんざねぇ!ビリビリが見えた?はぁ!ポイントが出現するのは光の速さ並みだぞ!?)」


ガシ、宇木壮一、その亜空間系を連続させている、つまりは繋げている穴型門ワープゲートを素手で掴むとその穴型門ワープゲートをなんと途轍もない握力で掴み、まるでフリスビーの如く遠投し、本来の移動想定座標とは全く別の位置に移動させ土の中に移動させる。


「嘘だろ!?」


それを退かしやがった!?そしてその空間の歪みを利用した防御でも。


「無駄」


空間そのものを手で掴み、空間の隔たりごと強引に引き剥がした。


「じゃあな!」


バゴーン!粉砕する。


「君達よ、今の馬鹿はね《時空ワーム抜道ホール》を原理として意図的に扱えるようにした離散的空間移動テレポーテーション技術を応用した戦術を使う敵だった」


「は、はぁ」


「我々には、肉体を構成する粒子を加速、それにより肉体は徐々に薄くペースト状になり、加速、加速、加速、自身の質量を失ってゆき、質量を喪失するほどに超加速して」


「時間系ですら関与する、見てろ」


宇木が構えてない、だが終わった。


「え?何かしましたか?あれ?なんかあの月、少しおかしくないですか?」


表の面だけならばなんの変哲の無いお月様だ、だがしかしその背面、地球からでは観測不可能な場所には、どの隕石から衝突して形成されたクレーターよりも何十周りも大きな拳型のクレーターが形成されていた。


穿孔型の攻撃ではない、キャビテーション、衝撃波の拡散型の攻撃と言えるだろう、そんな攻撃の風圧、振動、余波なんと呼ぶべきかその拳圧により空間は捩じ切れ月に辿り着いてその5割を奪い去ったのだ。


部下は月の裏側の映像を見る。


「あ、あぁぁ、な、なんすかこれ(1.3光年の距離な!?物理学的に不可能な筈)」


「だいぶん手加減はした筈なのだがなぁ、、、」


破片が舞ったか?否、直撃して通過した破壊の余波に巻き込まれて無事な訳もなく、それらは全て粉となる、地球の重力に導かれることなく宇宙空間に塵として漂うことになった。


地球は、打撃により重力場が歪んでいたが、彼が微調整して完全修正した。


「更にパワーは抑えるよ、ふん〜っっっだぁ、試しにホイ」


ドバァン!地球範囲だからさっきより酷く見える。


重心移動と地面からの反動(作用・反作用)をロス・無駄を排斥、止まらないことで腕の振りに伝達する、速度へと変換する、地面を蹴る、地面が爆ぜて凹むほどに蹴る、弾くように前進、慣性の流れに自身を乗せる。


震脚の踏ん張りにより急停止して静止状態に、

地面にベタ付け(固定)することで、打撃の衝撃が後ろに逃げるのを物理的に防ぐ、前後の足が突っ張り棒の役割を果たし、腰の回転を嫌応なしに拳へと直結させる、地面と根を張り一体になることで、全身の筋力を一点に爆発させるのだ、もはや周囲の地面だけではない、地球そのものにまで重心法は次元を移り変える。


地球の質量とエネルギーの一部、回転を利用、足裏に足場を感じる、ベクトルを集中、それに速度と自重と地面からくる反発力を拳に凝縮して質量に変換、重さを高めてから放つことで!


「うわぁ!?」


その破壊力はイメージではなく、物理的に地軸がズレるほどだった!


「さっきより若干寒い」


「地軸何m位、ズレたんやろ」


「やっちゃった、修正!」


スパァーン!こうして地軸は元に戻った。


「ごめんね後輩、俺、力加減すらままならないゴミっぽいは、最近成長し過ぎた、、、あとは誰かに任せた」


「宇木先輩ぁぁぁい!」


こうしてシャラカルは今日も平和だった。

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