EP72 攻撃と受身
被虐嗜好主義と嗜虐嗜好主義、人間には磁石が陰極と陽極が有るように被虐嗜好者と嗜虐嗜好者が存在して居る、これらは惹かれ合う。
二つの性質はとても相性が良い、嗜虐を受ければ受けるほど性的な快感・快楽を感じるのが被虐嗜好者、一方で相手に嗜虐与えれば与えるほど性的な快感・快楽を感じるのが嗜虐嗜好者で有り、補い合う関係性を持って居る。
そんな陰陽の片翼を持つを保有する彼は委託内世。
彼は痛点が鈍り始めてから長期期間の鍛錬を行い、全身から痛点消失するまで鍛錬を行う痛覚を消す、”無痛覚化の鍛錬”を積んでいる、だがしかし彼は初めから無痛症だ、だがそれだけじゃない。
一般的なレベルの戦闘者だと、出血を利用した脳内から神経系に供給されるエンドルフィン等の痛覚や恐怖を鈍らせる脳内伝達物質を過剰に生成するのだが、一般を逸脱したレベルは呼吸からそれらを制御下に置き出す。
エンドルフィン分泌促進するシステマの呼吸とリラックスにより、ダメージを逃して痛覚をコントロールする。
システマの無限の流動と合気道の円結を使ったダメージ・痛みを受けない戦い方をする防御・受け流し・回避などを主軸にヒットアンドアウェイとカウンターで攻めている。
それは何故か?それは。
「んぎもじぃぃぃあぁぁぁ!」
視覚を媒介とした苦痛は心理的に作用するもの、だがしかしそれは痛覚を快感に変え虐待が興奮に変換する被虐体質故に全て快楽に変わってしまうのだ、だから心根を正すため自らがこの痛覚と無痛から脱却するために奮闘している。
失恋だったりNTRだったり沢山、心理的ダメージを負うものが有る、グロもそうだ、だが彼はそれらですら既に快楽に変換しきり無関心と言うより無意味、無意味故の無価値へと成り上がってしまった、だがしかしこの世界には。
「あ、あぐあ、痛い(嘘だろ、この世には気持ちいいをオーバーフローした、俺にすら通用する虐待、否、殺戮が存在するのか!!?)」
「さぁどうだ?貴様のうちに秘めたる共感性を利用してあのヤクザ慰思の拷問を受けたものの苦痛を逆流する戦法は」
「た、すけ」
それだけの存在が手も足も出せず痛みを分ける(一方的に)痛覚共有するものは彼を精神的に嬲り潰した。
「片痛分、我が固有技なり」
《片痛分》自分の肉体に自傷、他害から発生した傷・損傷を共有・反映させると言うもの。
「さぁてと、それじゃあ僕様は、あのアリス姫を奪還する」
やつは妄想癖が凄かった、元いた遊園地にて、偶々離れていた生還した彼は、自分こそが天才幼女に選ばれたのだと勘違いしていた。
だが実力はマジもの、パワー系ガイジって感じ、騎士道物語、そのクエストを妄想するのだ、そのイメージが掻き立てられる程に。
「オスのロマンは止まらない!」
大爆発する!それは直感的ながら常に敵にとって致命的な敵と成る、集中する度に精度が研ぎ澄まされ、大爆発に成るほど威力が上がる!という、、、主人公とは。
「ふん!想定外をどうぞ!」
ロマンチスト、主人公とは。
「情熱的だなぁ!」
そうして彼は情報屋に金を注ぎ込み、袱紗家に今は生活して居る事を知り、襲撃することに。
「あ、あの〜困ります」
アワアワ、アワアワ、アリスは動揺する。
「私と運命共同体になってくだされ!」
アマリリス、ストック、白いツバキ、カラーユリ、ラナンキュラス、クレマチス、その花に刻まれし共通項は美、輝かしい美、永遠の美、完全なる美しさ、華麗なる美、洗練された美、輝く魅力、美しい心、その百八本の美なる花束は、それでも彼女と比較したら見劣りしてしまう。
「貴方様は、美の花束とでも言うべきでしょうか」
生まれつき人間は必ずと言って良い、花を持ちこの世にひとつだけの花として生を受ける、もっともそれを芽吹かせられない環境、教育、本人の意思、様々な要因で持たざらぬとされるが、才能と言う言葉でそれは知られ、浅瀬も”努力の開花”という最低のレアリティの気合い、それを宿す。
力の開花、守の開花、匠の開花、疾の開花、、、(花の種類は文字通り無限)ってスキルのように定着するようになって存在してる開花が存在する、戦闘において身体能力や技術が極限まで高まった際に到達する、一種の覚醒状態や特殊な技巧、特化した技能と言う感じだ、努力したら誰でも手に入るスキルって感じ。
開花とは、自らの限界(壁)を突破した先に得られる、人智を超えた身体特性、一度限界を超えたらその限界を超える方法を感覚的に体得する、方法は簡単、圧倒的な強者を前に、自分の実力ではどうしようもない絶望的な状況に追い込まれる、その極限状態で死や敗北を拒絶し、自分自身のポテンシャルを強引に引き出すことで壁をぶち破る、一度到達すると、その特定の能力(速さや力など)が常時、あるいは意図的に極限レベルで発揮できるようになる。
開花は使うたび、限界を越えるたびに花弁〔経験値)が増えてその花(資質)がどんな花でどんな大きさかにもよるが花弁は何枚も何枚も生やせる、これら花を交配して新たに強力な技を生み出すことも出来る、だがしかし開花は全て誰にでも到達できてしまうものだ。
戦闘スタイルの場合開花あるいは花ではなく土として例えられる、それら花では辿り着けない栄養素をもたらして他の花も育てる、ある有名な走者が100m9秒代を突破してから9秒代が増えるが如く、伝染する、速く走る一般の方法が花だとしたら、そのものにしかできない、あるいは目新しい走法で常識外のフォームで誰よりも速く駆け抜ける、そのようなものを比喩としてあるいは概念として花壇として例えられる、花壇てのは一人に一つだけしかない特別なものだ、もはや象徴存在証明或いは自分自身、アイデンティティスキルとも呼ぶべきものが花壇と言われる。
多岐に渡る様々な分野に於ける超弩級の才能所持者、具体例なら超弩級のサッカー選手なら、世界大会で優勝、あるいはプロの記録を塗り替えトロフィーを獲得するレベル。
文化部ならミリオンセラーを出したり、ヤクザなら甲竜組級の組織を束ねたり、裏社会で伝説となっていたり、ワールドレコードを取得した世界的なアイドルあるいは歌い手あるいは画家、、、科学者なら既存の科学技術を数十年分飛び越えるような発明・研究を行っていたりと多岐に渡りまくる。
彼らにもそのように開花がある、芸の開花や運動の開花、数百や数千程度には収まらない、ありとあらゆる分野だ、時代が発展するほど勿論より良いものを目指して分野は増える、それ故に断定してしまうと無限そのものである、それらに開花が存在して居る。
「否、貴方は花壇!美全てを備えた花の根源、私は貴方様の!親衛隊の隊長ですぞ!私は貴方様のお隣」
「無理です!私好きな人居ます!」
「ガーン!貴方様をいつも御守りしていましたんデスゾ!」
「勝手です!」
ガシッパァン!肩に伝わるパワー、袱紗の実力を彼は感じ取る。
「ガハ!?(は?なんだ今の背後に見えたものは、鋭い牙、鋭い眼光、鋭いツノ、油断したら最後、確実に負けるモンスター!)」
「嫌がってるだろ、離れなさい」
彼は幻想解釈者なんだ、幻想解釈者とは、自身の憧れへの信仰心が実体を超える想像力の持ち主、それに追従する、し続ける、故にこのものは永遠に強くなる、対象の虚栄的・拡大的妄想は存在を正しく認識しないが代わりに自身を強くする材料と成るだろう。
「い、良いでしょう、アリス様直属の騎士団長さん!」
「き、騎士団長?何を言って」
たた!
「あ、逃げた」
「逃げてないこれは戦術的撤退だ!いずれアリス様を振り向かせる!」
こうして彼は逃げ帰るのだった。
「(袱紗様、今日もイケメン)」
アリスは滅茶苦茶袱紗をジロジロと見ていた、、、。




