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プロヴィデンス  作者: 藍
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EP69 空手家

「はぁ!はぁ!はぁ!」


骨が変形を繰り返し、いずれもとの位置に戻る、そんな骨格が変形、関節が増えるような鍛錬、繰り返し、繰り返し、肉体を虐め抜く。


「なんなんだろう、本来なら大根よりパイナップルのほうが硬い筈なのに」


「あぁそれか、それはな局所防御力が大根、全体防御力がパイナップルって感じになってるんだ」


「ん〜?」


東村譲が困惑するのもわかる、本来ならばパイナップルの方が硬くて、大根を手刀で切るよりパイナップルの方が硬い筈だ、可笑しいと感じでも無理はない。


「喧嘩してる、見てみな」


「(一般人の女将さん、、、何故あの人が)」


「あたいのゲンコツ舐めんじゃない!」


パンチ一発で大根をジャム状にペーストしやがった、そのまま人体にパンチを繰り出した。


「いぎゃあ!」


パンチを打ち込まれたチンピラは、鎖骨から下腹部に掛けてそのまま陥没していく、グニュンッとイカれ埋まるほど深くに食い込み、腹と背中が繋がってるのが不思議な感じになっていた、がっつり凹んじまったんだ、何十t、何千馬力居るんだ?


「ふん」


バゴーン!頭部を上から踏み抜いて破壊、さらに、背骨を折るような凄まじい攻撃を加え、彼を再起不能のボロボロの状態にする。


「女将舐めてんじゃあ無いよ!」


「あぁ、えぇ?大根を一撃で」


東村譲は修行に戻る。


「技術だよ」


「へ?めちゃくちゃHPが高い敵とHPが低いが全くダメージが入らない敵、みたいな感じですか?」


「防御力ってのはどんだけダメージを減らせるかが重要な技術なんだ、局所的な防御は盾、全体的な防御は鎧みたいな感じだけど、、、あんま俺も分かって無い」


「わかって無いんかい!」


「面を受けるか、線を受けるか、点を受けるかで何で防ぐのが最適と成るのかが変わる、いわゆる相性ってのがあるんだ、技撃と呼ばれる套路より上の戦いがある、それではみんな当たり前に最適解を出したりする、知力とは武力でも有る、覚えておけよ譲」


「はい!師匠!」


新人育成は楽しいものがあった、豹爪は彼を、二人係で藤田一郎をっと三銃士は師匠になって暴力家を力の使い方と秩序を教えて居た。


策や罠や戦術、計画的戦闘、技撃の軌跡は肉体言語として刻まれ続ける。


「オラオラオラ!」


人はあるあると呼ばれる無自覚に固定された既視感をパターン、期待値、確率論的にそれを捌き始める、それを利用する。


「(同じ位置に、レバーに3回狙い、俺がレバーを狙ってる様に意識させる、人間が持った無意識的ないわゆる自然適応力を利用してやる)」


と言うのもブラフ、少しバレ易く視線誘導の精度や集中力の注目度・集中度の上昇の利用などを甘くしている88%と微妙な位置に、これは相手にワザと甘くしてると悟られず、また悟られても顎に入れられるから、そして相手が悟ったとしても88%と言う精度に対して疑う余地をあまり抱かせない、こいつは実践で100%を発揮できないやつと言う印象を抱かせる印象操作と多重に意味や旨みを持つのだ。


「はぁ!」


「グハ!?、、、やるな東村!前とは見違えた」


「技撃、まだまだ研鑽の余地がありますが、極めます!お前には負けんぞ藤田!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」


「(手も足も出ない、筋肉は断裂し、血管神経はボロボロ、内臓は破れ、骨は粉々、ハッキリ言って絶望って言葉しか口から出てこない、てか肺が動かないし出せない、生存本能が100の逃走をお勧めする、一挙手一投足が確実に致命的な死に繋がる、と言うか一歩も動けない、追求すればするほど絶望の純度は果てしなく成る、、なのに、なんでだ?あぁ、なんなんだろう、この気持ちは、、、)初めてだ!ここまでの高揚感は!大勢の不良を集めても無かったぞ!オラオラオラオラァァァ!」


バゴーン!、、、一方の裏では。


「裏バイトってこんなきついんすかぁ!」


清水はまた高額報酬の裏バイトをして居た、五感全てに於いてそれの情報を所得したと同時に死亡する、聞いては成らず、見てはならず、嗅いではならず、舐めてはならず、感じてならず、知ってはならず五感全てそれに向けてはならない。


意識で知覚、認識、情報が脳内に侵入するって言うのがいけないことに気づいて、情報を一切取得しない無意識状態、反射や本能と言った言外の純粋な肉体言語。


そこに意識も五感も介在しない、睡眠時無呼吸にインドにて発展した長寿術の呼吸法に関連して呼吸の度に老いていくならば息をしなければ良いと言う無呼吸法と夢遊により、コミュニケーションを測る、異分子結成の生命とはここまで理不尽な存在なのか。


「肺にある酸素残量をリソースにした寝言と睡眠学習による意思疎通を図ったバカが居た、睡眠時でも対話は対話、情報交換してるっつの、肉体言語なら気を付ければ一方的に情報を与えるだけで済むのに」


その異分子生命体は呪い?それとも科学兵器?生体兵器?、、、何と形容するべきか、それは認識伝染の情報的ウイルス、コンピューター的に言うならいわゆるバグが意志を持ってる存在、デジタル物理学的な存在、情報生命体?なのは確定的なものであるが、単なる情報生命体が認識を介してここまでの効果や影響は本来ない筈。


《匿名性無キ死ノ暴露》あらゆる情報交換が恒久的な物理・霊的な死亡に接続する。


「ふう〜なんとかヤレましたが、、、まじいかれてますね」


「はい、今回の報酬」


アタッシュケースいっぱいの札束、質量からして1億は有るだろう。


「(この身体だから良かったが普通手渡しでこんなバカみたいな量渡さないだろ!銀行口座無い俺が悪いだけか)」


着々と財を築いて居た。


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