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プロヴィデンス  作者: 藍
46/96

EP46 脱出遊戯F

そこから12名のプレイヤーは睡眠、目覚めた先は丁度40名のプレイヤーが居た。


「第二ステージは、幾つもの末端の旅館から中心に繋がる本館、今までは別館で遊んでたに過ぎません」


「テメェが俺をここに連れてきたやつかぁ!」


やつは別の会場にて斧の殺人鬼とタイマンに勝ってる男、名を健木ケンキ魁藍カイランと呼ぶ。


「死ねやオラァ!」


バゴーン!健木の蹴りをなんと司会は小指一本だけでキャッチした!そしてクルクルとバスケットボール感覚で回して投げ飛ばした!


「うわぁ!」


「まぁまぁそう焦らないで下さいよ、ゲームはこれからなんですから」


「(なんて野郎だ、俺は230kgあるってのに小指だけで、俺よりヒョロガリなのに)」


すると司会からビキビキ音が鳴り始める。


肩を竦めたり敢えて遊び(余裕)があるブカブカな服を着ることで意図した着痩せもあるんだろう、背の高さを隠すため姿勢や膝なども常時気を使ってるんだろう、そして筋肉を押し込めるトレーニングもしているんだろうきっと、だがしかしそれは。


「さぁ、ルール説明をやりましょうか、ルール説明中は妨害禁止です」


「あ、あぁぁ(嘘だろ?さっきまでモヤシの如くヒョロヒョロだった奴がありえねぇ、イケメン俳優の顔にボディービルダーの身体を切って貼ったみたいなコラ画像を見たことはあるがこいつの場合はムッキムキのゴリラの身体を平均的一般成人男性の顔面がはっ付いてるじゃねぇか)」


230kgある健木が子供に見えるほどの巨躯を見せ付ける、新生命体とでも呼ぶべき擬態と変貌ぶりだ。


「う、うぉらぁ!」


猛る闘魂を見せつける!体格差など関係なくぶん殴りに行く!バゴーン!健木のパンチが司会の顎に一撃入った!だがしかし。


「まるで春の暖かな微風そよかぜだなぁ、眠い、欠伸が出ちまう、レギュレーション違反だ、退場決定!」


バゴォォォン!爆風が会場の館に響く!、、、。


「うっっっあれ?俺死んでない?」


「ほう、貴方は確か四号館の牌、お知り合いですか?」


なんと葛城は片腕で司会のパンチを受け止めていた。


「いいや?俺の目の前で無駄にコスト削られては困るからなぁ」


葛城は肉体を鍛え上げているのだ、奴の中間筋(桃筋)は速筋(白筋)と同等のパワー・スピードでありながら遅筋(赤筋)と同等の持久力を発揮する、中途半端ではない全てが万全の筋肉と化してるのだ、だがしかし。


「頭の良さは知的運動能力だけでなく、身体的運動能力も必要不可欠です、身体を動かすのは頭にも良い(あれ〜鍛え上げてるんだがなぁ、50%は受け流したはず、軽く後ろに腰を引いて威力を外したりクッションもしたがそれでも腕から伝達して全身の神経がジンジン痺れやがる)」


「まぁともかくルール説明を始めます、良いですか?私の顔は一度までですよ」


こうした一悶着があったが第二ステージのゲーム説明が開始する。


「(牌と言ったなあいつ、牌?確か牌って麻雀ってゲームの駒かなんかだよな?)」


葛城は麻雀をやったことがなくぎり牌が麻雀に関連するモノ位の聞き覚えがあるくらいだ。


「第二ステージはこの本館を雀卓として四号、一号を1人の人間と見做したチーム戦、集団麻雀をして貰います」


「颯さん、麻雀ってルール分かりますかね?」


「あぁすいません、私あんまゲームしなくて」


そこて佐藤優がこちらに駆け寄る。


「優さんは?」


「あれ!?名前教えましたかね?」


「あ、すいません、名刺が落ちていて多分そうかなと」


「はい、一時期は雀士で食い繋いでましてルール説明は任せてください、簡単に言ったら麻雀は14枚のパイを使って、決まった形のセットを誰よりも早く作る絵合わせゲームです」


「ほう、なるほど」


そこから3分程度簡単な説明、15分使いしっかりとした説明、軽くイメージトレーニングして約28分ほどで葛城は麻雀を完璧に理解した。


「具体的にこの集団麻雀は普通の麻雀ではない、命を天秤に賭けたゲームだ、諸君ら一人一人が“牌”となり、本館全体が一つの雀卓となる、四人で一つの手牌、各号館ごとにチームを組み、館内を移動することで形を作る、配置が揃えば“役”は成立し、その瞬間、それは現象として発動する、成立した役は他の陣営の配置を崩し、誘発し、連鎖する、そして複数の和了が同時に成立した場合、その力は干渉し合い、増幅される、軽率な一手が、一人の死で済むと思うな、その一手は盤面を伝播し、やがて全体を巻き込み、崩壊へ至る」


「つまりこれは“自分が勝つゲーム”ではない“全員を巻き込んで決着するゲーム”だ、和了つまり勝利条件、至って簡単、一定数の陣営を機能停止に追い込み、最終的に盤面に残存することだ」


一瞬、安堵の空気が流れかける。


「ただし、このゲームにおいて“和了”は終着点ではありません」


「は?」


「役の成立は勝利ではなく、“現象の発動条件”に過ぎない」


空気が凍てつく。


「諸君らが完成させた“役”は攻撃となり、干渉となり、盤面を破壊する、そしてそれは——他の陣営を巻き込み、連鎖する」


「つまり、和了を重ねるほど、この盤面は加速的に崩壊へ向かう」


誰かが息を呑む。


「なお、複数の和了が同時に成立した場合」


司会の口角が吊り上がる。


「その力は相互に干渉し、“増幅”されます」


理解が、恐怖に変わる。


「軽率な一手が、一人の死で済むと思うな、その一手は盤面を伝播し、やがて全体を巻き込み、崩壊へ至るのだから、では最後に、んうん、あぁ〜生き残りたければ、他者を潰せ、勝ちたければ、和了れ、そして」


わずかに間を置く。


「この盤面が、どう壊れるかを楽しみたまえ、以上」


司会は嫌な下卑た笑みを浮かべる、葛城は考えていた。


「(犠牲を出さずに完全な未来予測に感知されながら終わらせてやる、クソ野郎どもが)」


、、、。


臥蛇島がじゃじまは、鹿児島県十島村(トカラ列島)に属する、周囲約9km、断崖絶壁に囲まれた無人の火山島、かつてはカツオ漁で栄え200人以上が住んでいましたが、産業構造の変化により1970年(昭和45年)に全島民が移住し、現在は無人島となる。


1450年にはすでに約30世帯が暮らしていたことが文献(『朝鮮王朝実録』)に残り、さらに古い時代の弥生土器なども見つかっているため、先史時代から断続的に人が住んでいた可能性が高いと言われている、そこには現地人にすら広く広まらぬ伝承の呪いがあった。


とある組織が無人化後に移住して、そこを不法にも占拠する、そして名前を付けられた伝承の呪いが”祠之麻雀”と呼ばれる、紀元前十世紀頃から人間の呪術の開発を発端とした外法禁呪から産まれし祠之麻雀は、今の因習として薄まりながらも存在していた。


、、、。


広間に集められた四十名は、誰一人として同じ方向を見ていなかった、視線は散り、足は止まり、互いの距離を測りながらも、その距離をどう使えばいいのか理解しきれていない、さっきまで別の地獄を潜り抜けてきた連中のはずなのに、この空間に入った瞬間、全員が“ルールの枠”に閉じ込められている。


誰かが動けば、それに反応して別の誰かが動く、だがその連鎖は途切れ途切れで、統一された意思にはならない、全員が自分の勝ち筋だけを見ているからだ。


葛城は動かない。


視線だけが動く、足運び、呼吸、重心の置き方、他人との距離の取り方、それらが一瞬で分類されていく、力任せに来る者、距離を詰めることに躊躇しない者、逆に動かず観察に徹する者、その中で“勝ちに行ける人間”がどれか、判断に時間はかからない。


六人。


数え終わると同時に、そいつらの現在位置と、そこに至るまでの動線、次に取り得る選択肢までが頭の中で重なり合う。


同時に、別の思考が走る。


「(観られてる)」


カメラやセンサーの位置なんてもうどうでもいい、問題はそこじゃない、ここは“見せるための盤面”だ、ならば、運営は盤面の状態を常に最適化して見ているはずだし、ある程度の未来予測も前提としている、つまり隠れる意味がない。


「(なら、逆だ)」


隠すのではなく、見せる、ただし、“そう見えるように”だけ、葛城は一歩だけ動いた。


「(意味のない移動ではないが、完成には遠い、中途半端な位置、順子に見えなくもないが、そこに一人加わってもまだ足りない、だが、視線を引くには十分だった)」


すぐに反応が出る。


「あそこ、あと一枚で形になるぞ」


声が上がると同時に、複数の視線が同じ方向に集まる、迷っていた連中の思考が、一つの“可能性”に吸い寄せられる。


葛城は動かない。


「(引っかかった)」


その位置は、実際に“悪くない”。だからこそ、誰が見ても自然に見える、自然に見えるからこそ、疑われない、疑われないからこそ、選ばれる。


数人が同時に動き出す、奪いに来る者、近づいて様子を見る者、そこに割り込もうとする者、その中に、さっき数えた六人のうちの一人が混じっている。


「(来るな)」


その男は最短距離で入ってきた。無駄がない、だからこそ、同じように最短を選ぶ別の強者と、進路が被る。


「邪魔だ」


低い声と同時に肩がぶつかる、小競り合い、だがその衝突は偶然ではない、どちらも“最適”を選んだ結果、同じマスに収束しただけだ。


「(いい)」


葛城はさらに別の位置に、もう一人自陣のメンバーを配置する、こちらは刻子に見える形、だがやはり未完成、完成させるには、もう一人必要になる。


今度は別の方向から声が上がる。


「こっちも揃うぞ!」


盤面に“餌”が増える。しかも複数。同時に成立しそうな場所が増えれば、全体の意識は分散するが、最終的には“より確実な方”に集約される。その判断をするのが、強者だ。


だから強者同士が、別々の餌を目指しながらも、最終的には同じ一点に収束する。


誰もそれを指示していない、だが、結果だけ見れば全員が同じ方向に動いている。


「(盤面はもう固定されている)」


中盤に差し掛かる頃には、小さな和了がいくつか発生していた、空間が歪み、床が削れ、壁の一部が抉れる、悲鳴が上がるが、そのたびに人の配置が強制的に変わる。


その“ズレ”すら利用する。


崩れたことで空いたスペースに、別のプレイヤーが流れ込む、逃げようとした者が、結果的に別の役の構成要素に組み込まれる。


「待て、これおかしくないか?」


誰かが言うがもう既に”遅い”。


「集められてる?」


気づいたところで辞められない、止まれない、目の前には完成直前の形があり、それを逃せば他に取られる、生き残るためには前に出るしかない。


「(疑え、でも止まるな)」


葛城は内心でそう呟きながら、さらに微調整を加える、通れるはずの通路に別の衝突を起こさせて塞ぎ、逆に一箇所だけ、やけに通りやすいルートを残す。


そこが“中心”になる。


気づけば、強者は全員その周辺にいる、逃げ道は消え、どの方向に動いても、誰かの役に干渉する位置関係になっている、全員があと一歩で完成する、全員が、今動かなければ負けると思っている。


そして、誰もが同じ結論に至る。


「今だ!」


合図はない、だが全員が同時に動いた、”和了が重なる”、”現象が同時に発動する”。


だがそれは個別に発生しない、互いに干渉し、押し合い、行き場を失った力が一つの方向に流れ始める、拡散しない、逃げ場がないからだ、唯一、抵抗が低い一点へと収束する。


運営が設置した中継機。


「おい、待て、、、あれは」


観測側が初めて異常に気づく、だがもう遅い、エネルギーは爆発しない、暴走もしない、ただ、流れ込む、盤面を支えていた“仕組み”そのものに。


ルールが軋む、空間が歪む、観測していた側の情報が一瞬で乱れる、逃げ場が消える、外から見ていたはずの観客層の存在が、内側に引きずり込まれる。


葛城はその場から一歩も動いていない。


ただ最初に位置を置き、流れを作り、後は全員が自分の意思で動いただけだ。


「(予測していたんだろ)」


心の中で呟く。


「(なら、その通りに動いてやっただけだ)」


結果だけを、裏切って。


各号旅館の陣営を操作し、それぞれの最強の者達を一箇所で最大の攻撃を同時に放つように仕向けて、これら全陣営の攻撃が衝突するエネルギーを運営が設置した中継機に一点に集中、その膨大なエネルギーでシステム(死亡遊戯の源流)へと叩き込んで、臥蛇島の絶望そのものを破壊してゲームマスターを会場に強制招集させて。


運営の敗北は、運営してる奴等たちの放った攻撃が葛城の計画に利用され、結果として権限も何もかもを奪われる(ゲームマスターが現れる)隙を作ってしまったため、葛城の一人勝ちとなる。


つまりは葛城は、全陣営を盤面に乗せて踊らせて出し抜いたのだ、否、本質は、全員が自分の意思で動いた結果、同じ結論に収束した”のだ。


ピ、ピビービビ、空間にラグが発生する。


「まさか中継機が破壊されてしまうなんてな、ふ、ふふふはは!あーっはっはっはっはっは!!!おいおいおいぃ〜、テメェら最高じゃねぇか!もはや予想もせん!未来予測、演算は使わん!攻撃の避けもなしだ!さぁ!誰が俺を絶望に叩き落としてくれんだ!」


「おいあんた、メモを残したやつだな?」


葛城はそいつに話を持ちかけて足留めする。


「お前は葛城?すまなかったな、貴様にだけ記憶処理を施していた、チップに保管してある貴様の情報データを渡そう」


「(話ができるな)」


そこで遊戯管理者を運営自体から管理者を引き剥がすため半分賭けだが交渉に出る。


「これは遊びだ、最初っから、臥蛇島の伝承、裏社会にすらあまり情報が出回ってないがそれはいつしか刻に見た、まぁごちゃごちゃ喋る気はないが全て分かって居る」


「何が言いたいんだ?」


「運営解体の為に運営と同盟を組め」


「、、、全て分かってるか、ならもし俺が嫌だ、殺すと言ったら?」


「君はしない、初めから出来たのにしなかったそれがしないことへのアンサー、QEDだ」


「最初お前わざと予想と予測に嵌りに行ったか?心電図から伝わる感情が俺を欺いていた、お前心ん中でわざと怒りを持ってたな?」


「好きに解釈すれば良い、で?君のアンサーは」


「、、、ふ、ふはははは!良いだろう葛城!遊びは終わらせるのが風呂敷を広げた玩具箱ゲームステージ管理者マスターはそれをやる義務があるからな」


こうしてなんと交渉は成立してしまう、、、。


「あぁ、君たちの仲間になりたいんだ、スタッフからならなれるかな?」


「む?」


環境に馴染み、フラットに、巧みな話術で運営の護衛を欺き切りVIPルームに辿り着く。


「な、なんだお前は!」


「天才の敵より無能の味方なんて邪魔度合いを表したりするが、超がつくほど天才のあいつに敵に回られるのは例えるなら味方全員が無能だったとしても相手の方が恐ろしい壁になるだろうな」


「は?、、、ま、まさか!あの野郎裏切ったか!」


一方遊戯管理者ゲームマスターは、、、。


「異常なーs」


グシャ。


「ん?、、、な!?敵s」


グシャ。


「うわぁ!マスターがご乱心なされたぁ!」


第二ゲームクリア直後と言うことで警戒状態の警備隊約1200人を瞬殺する。


「第三ゲームは、俺のソロプレイアブルだ!」


鋼鉄製のゲートがひしゃげる。


「おぉ、お出ましかよ改悪版、凶・斧の殺人鬼キラー、通称激烈軍用兵器」


「うがぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


、、、。


それは改悪版の殺人鬼が開発された時のこと、更に凶暴性を増し、パワーアップしたただ戦闘にだけ特化、グレードアップした奴は間違いなく強すぎていた。


「なんだあれは!」


バス!戦艦に使用される鋼鉄の甲板を指一本で貫きピアノ演奏の如く上に上がり、戦艦をジャンプの衝撃だけで全快、そのまま他の戦艦の鎖を掴んで振り回し戦艦で陸地の戦車数台を破壊、臥蛇島の陸上軍を壊滅。


戦艦数艦も破壊して臥蛇島海軍壊滅、ジャンプで戦闘機に追い付きダブルスレッ人ハンマーを決めて地に叩きつけ、続け様に数台も地に叩きつけ臥蛇島空軍を壊滅したのだ。


、、、。


瞬間、凶・斧の殺人鬼が駆け出す、スレッジハンマーを叩きつける!何度も何度も何度も何度も何度も!だがしかし。


「アガァァァァ!!!」


「ふぁ〜眠いなはぁ〜」


次は奴は体制を戻した、バゴーン!奴が直立不動のまま殴り抜ける!瞬間地面が爆発するように砕ける!


説明しよう、いま起きているのは打撃ではなく超高圧の圧力伝播と地盤の構造破壊だ、ポイントを3つに絞って結論を出そう。


通常、横にパンチを打てば、その反動(反作用)で打った本人の体は後ろに下がる、だが、直立不動だった。


やつの体自体が極めて硬い鋼鉄の柱として機能したのだ、そして相手を殴った瞬間に発生した凄まじい反作用のエネルギーを、自分の背後ではなく、背骨から両足を通して一瞬で真下の地面に叩きつけた。


だから周囲の地面が割れたのは、相手に当たった力と同等、あるいはそれ以上のエネルギーが足の裏から衝撃波として地面に放射されたからだ。


地面にクレーター状の亀裂が走ったのは、土木工学で言うところの極限支持力の突破だ。


地面を踏みしめる力が、その土地コンクリートが耐えられる限界重量(許容応力)を一瞬で数千倍オーバーした。


衝撃が点(足裏)から球状に広がる際、地面の内部で剪断せんだん破壊が起きるわこれが表面に噴き出したのが、あのどごーん!という音の正体だ。


周りが爆発したように見えるのは、拳と体、そして地面が動いた際の空気の挙動も関係している。


拳が音速以上の速度で振り抜かれた際、周囲の空気が逃げ場を失って圧縮され、高圧の壁(衝撃波)ができる、これが地面に叩きつけられることで、直接触れていない周囲のタイルや土までをも跳ね飛ばしたのだ。


結論、あの現象を物理的に定義するなら、打撃の反作用を100%地面へ逃がす剛体による、地盤への瞬間的な過重負荷と、それによって引き起こされた土木的構造破壊と言える、だがこれほどのパンチを食らっても。


「う〜ん皮膚のマッサージかい?ならもっと強くたって構わないよ?」


欠伸中に顎にクリーンヒットした、普通なら舌噛み切れる、口を閉じさせすらさせれなかったのだ、眉一つ動かさない、頬の皮膚が強く拳を押し付けられてグニッとはなって居るが表情筋の一つ、否、表情筋の筋繊維一つ足りとて微動だにしていない、体勢を崩すことすら叶わない。


「次は俺の番か?」


「ひぃ!!!???うぼ!?」


本来は恐怖を持たない改造生物、その遺伝子中に眠りこける生存本能から恐怖が引き出された!だがそれは遅すぎる。


バッゴガァァァァァン!!!!!それはもはや地殻変動に等しかった、バシコーン!当たり前だが全身霧散して原型を留めず肉体が塵と化した、その衝撃波は軽い踏み込みで地面を圧縮し、物質が圧縮、地震が引き起こされた。


「さぁ、じゃんじゃん来いよ」


凶化した約数千体の改造生物に逃走しなければ死ぬと言う恐怖と言うなの稲妻が迸る、、、。


遊戯管理者ゲームマスターの彼は、一国の軍事力を凌駕する下位以上の裏の支配者になれる資格を持つ。


、、、。


「あ、あが」


「富豪衆殺戮完了」


「お?終わったか?」


どさどさどさ、奴が手に抱えてたのは大量の生首だった。


「さっきの司会!?」


「あぁなんか不意打ちでぶん殴って来たからバラバラのぐしゃぐしゃにしてやった」


重武装した護衛を瞬殺して、外にいた更に凶暴な殺人鬼を殺戮、第三ゲームである筈のランナーズハイ&ハイを遊戯管理者が一人でクリアしたのだ。


こうして葛城は、運営に対する復讐を完了し数千年に渡る因習の渦巻く因果をもぶち壊し、臥蛇島脱出を賭けた死亡遊戯を完全攻略したのだった。


ちなみに臥蛇島脱出時に殺人鬼に襲われて生還したが怪我をした人のために完全な暗闇の中で葛城が無人島全体像を心の中に視覚化を行い全景、ビジュアルを高い精度で見通して皆を日本列島に帰還させました、その後交渉の末にゲームマスターや記憶処理した奴を仲間に引き入れたとさ、、、。

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