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プロヴィデンス  作者: 藍
40/96

EP40 貸切の遊具

深夜帯、大賑わいの遊戯は終わりの鐘を鳴らして夢に浸る者達が夕暮れには現実に帰り切った、そんな暗くて、煌びやかな発光体も光を失う場所となった。


その遊園地の地下には遊具を動かす為のエネルギーを賄う特殊な監獄が有る、十階層に分かれる地下の監獄、脱出なんてできる訳は無い。


十四万人の囚人が収容されており、その中で深い部分に行くほどに犯した罪のレベルと数、そして囚人自体の強さが変わる、一階は複数の窃盗、傷害事件など死人を出して居ないレベル。


二階以降は死人が確実に出て、死者数が多く成る、十階層に至っては数千人の殺傷事件が最低ラインと言う頭狂ってる階層だ。


「また今日も始まるのか、コロシアムが始まってしまうのか」


その遊園地を納めるオーナーと監獄長による、夜にだけ許された裏遊園地コロシアム


各エリアはそれぞれのテーマに沿っており、複合型テーマパーク、巨大な遊園地な訳で有る。


「私こと西村ニシムラパクが主催するコロシアム、ルールは至って簡単です!私がセッティングしたランダムなパーク内にて、武器有り奇襲有りなんだって有り!それがルール1!」


「エリア全域を舞台として、大人数のバトロワ!そして制限時間は今夜が明ける一晩、夜明けまでとする!」


参加形態は二つ、一つは囚人が強制参加する参加形式、二つ目は挑戦者チャレンジー枠、参加費用、遊園地の入場料一万円を支払って入場するパターン。


誰とどう戦おうと何だろうと自由、兎に角勝てば正義だ、そこに善悪の倫理は一切介在しない、負けた方に何を強いるかも自由!


金を捥ぎ取る、命を捥ぎ取る、奪い取るも与えるも自由!勝てば勝つほどオーナーの域に近付ける。


何人がかりでいつどう戦おうが参加者の自由、身の回りのものをどう利用しても良い、勝ち残りだ、勝ち残り最期まで残ればいい。


「あが!?」


グシャ!バクバク。


「うま、うま」


「ひぃ!?人肉を、食べてる!?おぇ!」


プリオンより遥かに危険で特徴として上位に位置するようなものも克服している、2階の奴等は1階の奴等を喰らう。


「オラァ!」


「うべ!?」


何故こんな地獄から逃げないか?1階の者達なら警備はまだ甘い、鉄格子を腕力で曲げ、鋼鉄の扉を殴り壊して、コンクリートの廊下の壁を壊せばすぐに外だ、なのに何故?


答えは簡単。


「今日もまた、喰らい潰し敢え」


鎖で繋げられぬ者、否、やつを拘束可能な牢獄がないことからこの名が付いた、牢獄超過オーバープリズン、やつに言われし伝承は様々ある。


如何なる拷問やつの痛覚・如何なる神経系を撫でるほどすら刺激することは非ず。


手錠、足枷、鉄球、鎖、奴に如何なる拘束具は嵌らず、否、嵌ったとて効力を持たず、手錠奴の手を動かす邪魔に成らず、足枷鉄球奴を遅く・拘束させず、鎖奴を束縛せず。


如何なる脱出不能の牢獄、檻、牢屋とて、どれだけ分厚く硬い鉄格子、奴に曲げられる運命に有り、如何なる物理的・技術的な最大厳重警戒とて脱獄を防ぐに足らず、監視官・監獄長とて脱獄防ぐに実力足らず。


どれだけ劣悪な環境とて奴の極楽、恐ろしき監獄内とて奴を苦しめるに非ず、どれだけ地下深くの牢獄、マリアナ海溝の超潜水艦、天高き牢獄、どれだけ極寒の凍てつく白牢も、どれだけ灼熱の溶けるほどの赤牢も、奴にとって郷に入れば郷に従えで、どんな場所すら都にする。


やつは古代中世現代と脈々有りし残虐また効率化された一撃必殺足る如何なる刑罰・死刑をものともせず、首を刃が立たず、首吊りロープは首の骨を落下と共に折るに至らず逆に千切れ、電気椅子奴を癒し、アイアンメイデン奴を癒し、注射奴の皮膚すら通さず、また奴自身が歩み寄り無意識に手加減、弱体化デバフして奴が皮膚を切り最大まで肉を緩め神経系を露出して如何なる致死薬剤、如何なる薬品調合せしもその効力は現れず、奴に効かず、奴に如何なる断罪をも意味を持たず。


生きるそれ自体が罪に有り、八つの枢要の大罪すら奴には非ず、やつは罪とも罰とも無縁に生きる、そして奴に対して一番言われている内容はこれだ。


やつの逆鱗逆撫でするべからず、過去に収容されて居た時の話、そこは受刑者は総勢10万人以上居ながら決して誰も出ず、奴が君臨する場所だった。


巨大な牢獄移動要塞都市、そこでやつが異動になるまで毎日挑戦者を迎え撃ち、ぐしゃぐしゃにし続けて居た。


オーナーはそんな囚人を利用する、監獄長越しにオーバープリズンを操作して門番にしているのだ、、、。


「一万円丁度、お楽しみください」


「えぇ、今夜を楽しみます」


そこに現れたのは、袱紗智成であった、牙山に頼まれた依頼をこなしに来ていた。


老若男女の阿鼻叫喚が四方八方から大轟音で聞こえて来る、精神的な安定が入園時から常に削られ続ける。


「(え〜っと確か依頼内容は、優勝商品にされたお子さんを救出、及び2度とこの様な事態を起こさせない為にオーナーを暗殺、また組織ぐるみなら組織も、っと)もう私は容赦はありません、罪を犯した貴方達に、明日の太陽光を浴びる事はありません」


ズカズカと領域に侵入する袱紗、周りのものはこう見えていた。


熊の縄張りで堂々と大の字で寝るものだ。


「マーキングが有るのに、マジいかれてんじゃねぇか、、、」


こうだ、、、。


門番は袱紗を見て邂逅一番に口を開いた。


「この遊びの為に設計された園地を楽しんでやろうじゃあ無いか」


「己を無力と知り、絶望しながら苦しんで死に、地獄の業火に焼かれてさらに死ね、厳粛!」


バゴーン!両雄の拳の間には、人間が居た、シュタ!バックステップで距離を取る。


「?」


「お前が何かしたのか?」


「顎いてぇ、首も、あとお前ら死刑な」


「ひぇ〜!?頭が逆転してる化け物だ!」


なんとそいつは、今の今まで大気圏外でプカプカ気絶していたマンダであった。


ボキ、首を元の位置に戻すと。


「なんだぁテメェら、じろじろと」


マンバは手始めに近くの雑魚の首を引き千切る。


「お前ら全員、こんな風に成るんだ」


三つ巴が形成された、三竦みが睨み合う。


「うぉぉぉ!あが!?」


看守の身体が斜めに切られた!刀だ!


「悪徳者皆成敗!」


袱紗は過去から更に戦闘スキルを磨き上げ、格闘術、剣術、射撃術など高いセンスと努力で武器を扱って戦う、その白兵戦能力は旧鷹狼傭兵団ならグレンに二桁ほど引き剥がされるが、つぐ技術力と言えるだろう。


他のメンバーも実力者、グレンが外れ値すぎるだけだ、つまりは高傭兵クラスの白兵戦能力が有る。


「ふん!ふん!ふん!」


袱紗は肉体だけだと他者に劣ってしまう、だから頭脳、知力でそこを埋めようと考えている。


敵との戦闘中に戦略を練る、戦術を幾つもプランニング、仮説を始めに立てておき、ある程度戦闘して高い精度の予測、それをシュミレートして洗練、状況判断力、状況把握、すぐに戦術変更可能な柔軟性と未来予知に等しい行動を可能とする計画性。


「やるなぁヒョロガリ!どこにそんな硬さとパワーが有るんだ!人体構造バグってんじゃねぇか!ガッハッハ!」


相手もまた袱紗を強者と認める、門番もマンバも袱紗がただのガリ勉野郎でない事をはっきりと認知していた、だが相手も相手だ。


「おらぁ!」


バギィ!なんと、片腕で観覧車のゴンドラ(約20t)を引き千切りぶん投げやがった!


「ふん!」


「オラァ!」


投球されたゴンドラをマンダは片手で横薙に腕を振り真横に吹き飛ばすと、付近の遊園地のコーヒーカップの回る乗り物(約15t)を片手で地面から引き抜くとそのまま観覧車にぶん投げ観覧車を倒しやがった!


「楽しいなぁ!」


「(こんな怪獣みたいなやつに俺、勝てるかな)」


奴らはぶん殴り合う余波だけで周りの囚人達が吹き飛ぶ、袱紗はアトラクションを見つけてそこへ戦闘中の奴らにちょっかいを掛けてちょこちょこ誘導する。


「(恐竜のパーク!アレはきっと!)おらぁ!」


門番がマンバに殴られて、ティラノロボの口に入る、すると。


ギギギギギ、ガシャ!


「なんだぁ?」


パキン!ティラノサウルスを模した口、咬合力を再現した25トンのプレス機が内蔵されているその口内から脱出した。


「(ダメか〜、そりゃそうか、アレじゃすぐ逃げれるよな、だってあんなデカい遊具を雪玉みたいに軽く投げ合う奴等なんだもんなぁ)」


古生物テーマのパークのブラキオサウルスの頭のてっぺんからパーク全体を袱紗は見回す。


「(あいつらが消耗してから漁夫の利するしかないか、あんな事できる門番、そんな奴にパワー勝ちする顎なし、俺じゃ無理だな、なら警備は薄くなってる、このうちに)」


袱紗は25mから落下、施設内に侵入する。


「子供を誘拐なら託児所だよな、やっぱりそうだ、隠し通路、くそ外道めが、ぶち殺してやる」


隠し通路を袱紗は侵入して施設の深層に迫る。


「いや〜やはり監視カメラから奴等を見るのは格別だな、これをエブリに投稿するとお金がガポガポ、どれだけ施設を破壊してもお釣りが来る、罪人はいくらでも手に入るし幾ら死のうが悪人の死など表の奴らは知らんぷりだ、まさに最高のエンタメ!」


死体を闇医者などに売り払うだけでは稼げない、そこでオーナーは、ダークウェブのエロ・グロ等普通じゃ出せない様な映像を投稿するサイトが”エブリ”このサイトには3ジャンルでオーナーは投稿している、一つ目は強姦と出産動画、女囚人と男囚人、同じ部屋、力の差は歴然だ。


2つ目はこのコロシアム、人気のあるジャンルで裏格闘技を見にダークウェブにハッカーに依頼して侵入、動画を盗み出す奴も居るくらいだ。


「うぉ!車を片手でぶっ飛ばした!今回は派手ですごいな、旧に参戦した化け物と裏遊園地内最強囚人である門番の対決、これは儲かるぞ〜!あ、監獄長、侵入者来たわ」


「はいはい、なるほど√2番ですね、通路把握しました、輸送開始します」


三つ目、隠し通路はただの隠し通路ではない、これも偶に投稿される動画で有る。


「うぉ!?(トラップ?誘拐した子供を本丸まで連れ帰るのに防衛システム?バレる事を前提に作って居るのか?入場料が安いのにあんなに暴れられるのは何故だ?マッピングしなが罠を掻い潜り時に破壊したが明らかに非効率的、もしかして)」


監視カメラが決め手と成る、袱紗気づいた、これは大掛かりな罠だと、出ようとした直後。


プシュー!


「目が!末梢神経が!ビリビリするッッッ、痛い!痛ッッッ!(それに何なんだ!この鼻の穴から脳にまで届き貫くこの刺激臭!?)オガァァァ!化学兵器カァァァ!」


なんとか袱紗は逃げ切った。


「ち、逃げられたか」


「俺を殺しに来るやつは沢山居る、また脱出系動画に出てくれるやつは現れるさ」


、、、。


「邪魔だボケ!」


「ピギャ!」


マンダ、鼻に指をツッコミほじくる、鼻の穴から脳味噌を引き摺り出す力業。


、、、。


「ふざけやがって!何も見えない!」


脳の可塑性、脳科学的にクロスモーダル可塑性、人は無くなれば他の部分が発達する、本来、脳の後頭部にある視覚野は目からの情報を専門に処理する場所だがしかし、失明などで視覚情報が入ってこなくなると、この広大な領域が空き地のような状態になる。


脳はこのリソースを無駄にせず、聴覚や触覚など他の感覚の処理を肩代わりさせるようにネットワークを書き換える。


「(数百mと離れて居ると言うのに蝶々の羽ばたく音が煩い)」


それだけじゃない、約1kmは優に離れてる筈のにマイナス20dB、そんな無音のカタツムリが這う音すら、ズリズリと煩い、一体どこまでの音をも聴き取るのだ!奴は!


もはや音を超えていた、空間に存在する全ての分子の振動を強制的に受信しているのだ、その耳は。


「室内、三本のトランスペアレント・オキサイド・バイオレット色に品種改良されたバラが花瓶に入れられて居る、金庫、中には札束が1000枚ピッタリ、100枚の束が10個、絵画が飾ってある、、、」


マップなど外観以外一切の情報を知らない筈の袱紗、なんとその室内をほぼ無音なのに、聴力だけで見たのだ。


室内がどうなってるか、部屋の数、人間の数、携帯する武器、服装、服の色、それらを温度や光のエネルギー吸収率から色を、反響定位で周囲の物体の位置、距離、大きさ、形状、材質を、その耳は自身に敵対する存在の位置を浮き彫りにした。


「道が見えた、ありがとさん、馬鹿なオーナー」


瞬間、最短の近道ルートを辿る袱紗、一瞬にして。


「な!?監獄長!侵入者だ!監視室に!(想定外過ぎる!?元々盲目だったのか!?)グハ!?」


なんと、一瞬にしてドア越しに銃殺、心臓、脳幹、喉、肝臓を一瞬で撃ち抜いてオーナーを暗殺した。


「(見える、自分が何をしたら良いかまで見える!あれ?微かだが目もまだ見える、ガードして助かった、早く帰れば視力も回復しそうだ)」


そこに招集された監獄長が来る。


「な!?オーナー!」


基本的には犯罪者、偶にオーナーに逆らった者を収監する、この遊園地の獄長として恐れられ、あの門番すら動かし、囚人の命運をすべて握り、気分次第では運ゲーで処刑する囚人の数を決める無慈悲な男だ。


「貴様ぁ!稼ぎ頭を!許さん!」


バン!バゴーン!監獄長の技も袱紗同様に多彩。


「(子供救出作戦にこいつは大きな障壁、、、あ、まだ外で戦ってるかな?)」


スタタタタ!両雄並走する!若干の袱紗リード、建物の外に出る。


「(ふむ、この長い廊下をたった数秒、施設内の地図を熟知して居るかの様な動きに超亜音速クラスの速さで走ることでトラップなど回避しながら動きおったか、中々やるな)」


バゴーン!


「ガハ!?おい門番!何をして、、、囚人が全員、細切れ?」


「あのマンバとか言う奴、やべぇっす監獄長」


「(いきなり現れた第三陣営か、ふむ)


袱紗がとった策略、そとで戦闘中のマンバと門番に当てると言う至ってシンプルなものだった。


「(仲間を切り捨てるかどうか、だが、、、俺を発見した、追いかけて来たかぁ、ならば)ふん」


すると袱紗、エリアの遊具を利用する、環境利用能力もまた彼の長所だ。


「うぼぼぼぼぼ!?」


「マシンガン水鉄砲射的だボケ!深夜帯は水圧が高く設定されているようだなぁ!」


「へ!逃げ隠れしよって!腰抜け!」


あの袱紗だぞ?馬鹿が、そんな煽り意味は無い、煽り耐性に於いて袱紗ほど高いものは早々居ない。


「(数十tは放射したのに、顔面ガードって、やっぱ化け物だな)こっちこい!」


「まちやがれ!うぁ!?」


「メリーゴーランドを楽しんで」


とんでもない遠心力!常人なら吹き飛ばされようそれを仁王立ちで耐える監獄長に対して、ボア!


「は!なんだね!水を乾かしてくれたのかね?」


アトラクション演出用のファイアをまるで効かない。


「ふん!」


バゴーン!


「がは!?」


ガキンガキンガキン!スマートボールの如く袱紗が弾となり弾ける!そして台に直撃!ハイストライカーのゴングが鳴る。


「(後頭部がッッックソ!)」


「おいおいどうした?もう終わりか?」


「何言ってんだ?まだまだ始まったばかりだろ!」


ビビビビビビ!ブォン!監獄長上空に引っ張られる。


「うぉ!?俺にロープをいつの間に巻きつけていた!?」


「お前に頬を殴られた時さ!」


「あの時か!」


ロープがちぎれた!360度垂直に回転する絶叫マシンで上空に投げ飛ばされる!


「どうだ!痛い目見とけ!ッッッハァハァハァ」


すると背後から声がした。


「お疲れかね?休憩したらどうだい?あの世で」


「!?」


そう、監獄長だった。


「いやぁ参ったよ、出力が高過ぎて航空圏にまで飛んじまったよ」


「ッッッフ、フハハハ!」


「狂ったか?」


「いやぁ、まさかここまで強いとは思わなくてな」


「そうか、ならさっさと!」


バゴーン!


「何奴!?」


「いや、俺様」


「何をした貴様ぁ!」


「戦う準備も無く、戦うと思ったか?暗殺プランはもう終わり、今は戦闘プランだ」


スイッチを押すと、トラバミが監獄長の四肢を拘束した。


「うがぁ!?何!?」


「拘束ロケットだ、このまま!」


バン!加速する!バゴーン!


「なんだこれ!うわぁ!?」


ドガーン!ジェットコースターに叩きつけられ地面に激突する、そのまま。


「マグマ!?馬鹿げてる!こんなもん遊園地に!」


ミサイルによって連れ去られ火山口へ投げ込まれる監獄長。


「あずい!熱いぃ!溶けるぅぅぅ!」


「(流石にこの温度なら効くか)」


バシャン!


「な!?」


「はぁ、はぁ、はぁ、テメェ!必ず殺す!」


「なんだお前ぇぇぇ!な〜んてな」


「は?」


更に大量の虎型のロケットが迫り来る!


「ウボァ!」


ドガバゴバギバガボガーン!!!ドンガラガッシャーン!大量の虎に噛まれ、轢かれ、全身強打し再度火山内に落ちる。


「あ、あきゃ、あきゃ」


「歯に仕込んだ睡眠剤、注入され過ぎてオーバードーズ、トリップしてやがらぁ、そのまま焼け死ね!」


ジュワ!燃え盛る火山の中に飛び込んだ奴は全身が焼ける。


「やっと、倒せたか、ふ〜、、、!?(上腕が消し飛んっアレ?幻覚?)」


察知した未来的に訪れる危機に幻影が見える。


「まず!?」


ドガァァァン!!!


「危ねぇ、回避してよかった、、、」


「あ、がががが」


「!?」


なんとそれは、溶解した監獄長だった。


「はぁ!はぁ〜、、、万策は、尽きたな」


「ち」


バゴーン!袱紗、パークをいくつも跨ぎ、建物、遊具を貫通するほど吹き飛ばされた。


「あ、あが(なんなんだ一体、なぜ急にここまで強く成る、口調から今まで遊び嬲ってたのは分かるが、あれわ)」


「あ、あびゃ、あ」


「雑魚が、俺に喧嘩売りやガッテ、次は誰だ!お前か!」


マンバは門番に殴り勝っていた。


「(ラッキー)」


「なんだてめぇ」


「(この監獄内最強がやられた!?)ふん!」


ガシ、監獄長の拳は。


「質量が足りねぇ」


ボギィ!睡眠薬でイカれた脳味噌のリミッター、最大出力パンチ、監獄長の腕がグシャグシャだ。


「(今のうちに子供を奪還する!)」


袱紗は施設内に再侵入する。


「お前、余りにも弱過ぎだぜ」


「な!?(付着した溶岩で火傷1つ負わないだと!?来る!?だがしかし無駄だ!私がマッハ6で走った故に今や急激に冷え固まり黒曜石と化しておる、そのまま拳を切り刻ん)」


バゴーン!皮膚、筋肉、内臓を削ぎ落とし人間など知覚すら不可能なほどの速さで骸骨と化す攻撃、その名も。


孤高ウルフガング仕立屋シュナイダー!!!」


「ウボァ!?」


ドサ!黒曜石すら意味は無い、その狼は孤高の一匹、削岩機や戦車の砲弾、大砲、小型ミサイルが可愛く思える程強烈な一撃、あの監獄長が黒曜石を纏ってようが内臓ぶち撒けられる破壊力、人間業では無い。


「ふぅ、あれ?もう一人いた気が、、、まぁいっか」


、、、。


「子供達だ!お〜い!」


「、、、」


「みんな気絶している、脈は安定、大丈夫だ、まぁ売り物だし優しくされるか、GPSは付着なし、爆弾も無し、検査完了、ポチポチポチっと、、、あ、もしもし、ファックスに写真送れましたかね?あぁよかったっす牙山さん、任務は無事完了しました!」


、、、。


「ふ〜、、、下顎どうしよう、医務室寄っていくか」


袱紗は子供全員を背負い無事任務完了する、その帰りの道中、変な音がしていた。


「(ガシャンガシャン?チェンソーか?何を切ったらこんな音が鳴るんだ)」


、、、。


マンバが向かった先、たまたま罠に掛かる、それさ無数の回転するチェーンソーだった。


「、、、痒い、なんだこれマジで」


本来なら身体中ズタズタになって終わりだ、だがしかしマンバに意味は無い、どころか。


「あ、ツボに当たって、案外良いかもしれん、少しマッサージしてから帰るか」


鋼鉄のロープに首を吊り下げられ、宙吊りにされながらチェンソーがぐしゃぐしゃに成りながらマッサージ、それだけじゃない。


「お、今度はストレッチかぁ?」


手足を縛られて引っ張られる、まずは足が伸びる。


「ん〜股関節気もちぃぃ、伸びる〜♪」


牛裂刑の様なもの片足に五つ、合計10もの鋼鉄製のロープが巻かれた、これは巨大なロープ巻き取り機の様なもの、実際には飛行機なんかの部品に使われる巨大な装置が回転する、その巻き取り力は牛や馬が何万と居て初めて成立する馬力だが。


「う〜ん、素晴らしい、360度曲げを10分やったからもうそろそろ腕を」


腕も引っ張られる。


「ん〜気もちぃ、肩甲骨まで来る、深部まで、ん〜最高、そろそろ終わりだ」


ピン!ピギィィィ!ぶっとい鋼鉄製のロープが悲鳴を上げる、しなる、しなる!バチン!バゴーン!巨大な巻き取り機が余りの力からぶっ壊れる。


「罠から出たい、なんだよこれまじ」


「お!?侵入者やんけ!」


今まで寝ていた馬鹿な看守。


「小銭ゲッ」


「葬り去ってやる」


「へ?」


バゴーン!監獄地下、床に使われる鉄骨数十、鉄板を貫通!


「はぁ?今上から」


下にはまだ参加待機中の囚人が居た。


「へや入ってくんな死ね!うぼ!はなぜ!はな」


ブシャ!


「は、はぁ?(トマトみたいに、嘘だろ)」


「もっと遊ぼう」


「辞め」


バゴバゴバゴ!高速連打で叩き潰され、囚人は肉の球体となった。


「ニチャ」


バゴーン!バゴーン!バゴーン!


「お前が最後!」


「辞め!」


バゴーン!建物を貫通、地下10、地上施設合わせ合計23階建の屋上まで床を貫通、上空30m更に飛んでから肉塊が屋上に叩きつけられた。


「はぁ、スッキリ、顎も代替え見つかったし、帰ろ」


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