EP3 高鳴る鼓動
「ニヒィアハァ!!!」
「ウギャァァァ!」
ジャギンジャギンジャギン!ボトボトボトボト。
「ふぅ〜」
「うっわ〜無惨なやり方だね〜アンナ」
「ストレスの欲求不満を発散させないと、溜まり過ぎるのは良くないからねぇ!」
ジャギンジャギンジャギン!ブスブスブス。
「あか!?」
「ウゴァ!?(まるで雷鳴!?)」
「どうだねマフィア達、私の弦術たる鋼糸戦法は!経穴を貫く刺激技術は!」
アンナの戦い方は、ワイヤーを疾風迅雷が如く環境の取っ掛かりに掛け、設置して、人体を完全に拘束して、巧みに制御すると言う捕縛、きつく、更にきつく緊縛して人体をバラバラにして殺害すると言うやり方である。
この鋼糸戦法は、指を器用に扱う、高い巧緻性があって初めて成立する戦い方である、そして素手の右手。
「ふん!」
「カハ!?」
精密な刺突、針の象形拳と中国から伝わりし針灸の技術を使って全身に約700個、世界保健機関(WHO)で公認されている経穴の数は361個の経穴。
そして経絡に属さない、いわゆる非経絡に所属する約3000個の奇穴を解剖学的な観点で正確に見極め、洞察し、貫くと言う。
表社会に於ける観戦者にとっての娯楽、格闘家、参加者にとっての舞台、そこにとっての禁忌の手段、禁じ手たる殺法を手段としてる。
「東洋医学知ってるかしら?外国から来たマフィアの方々は!」
グサ、グザグザグザグザグザ、指が刺さる刺さる刺さる!
「ウガァァァ!?(人間の硬さじゃあ無い!?)」
ブスブスブスブス!身体の数百箇所に攻撃を当てながら喋る。
「両手両足の指、1本1本を部位鍛錬するの、徹底的に追い込むの、そしてその5本の指を針をイメージして1点集中して束ねて、固めるの、
空気抵抗を最大限抑えて放つの、そうして完成するのは、人の肉を貫く槍が如し刺突武器、針拳に至るの!」
ブスー!
「そしてこの針拳と、針灸、東洋医学の前提知識と解剖学的観点を持ってして、初めて私の我流独学、己だけの我道、アンナ式徒手空拳が産声を上げるの!」
「ウギャァァァ!」
気と血の通り道である経絡上にあり、体調を整え、不調を改善するために存在する経穴、その経穴を刺激することで、滞った気血の流れを整え、関連する臓腑や組織の機能を調整し、健康維持や病気予防につながる、だがしかし。
「ガハァ!?」
「押す場所、押す力の強度、どう押すか、どの順番で押すか、身体の引き起こす病気以外の異常の殆どを引き起こせるのよ、心臓のリズム乱したり、呼吸を止めたり!」
ブスブスブス!
「神経麻痺させたり、血流止めて壊死させたり!脳への血流阻害したり!内臓ショック誘発したり!自律神経崩壊したり!人体が菌類を通じないで発症する非病の異常殆どを引き起こせる!」
「あ、あぁ」
バタン、マフィアが倒れる。
「死ぬる経穴経絡も当然あるのよ、解剖対象さうぐ!?」
パン!銃弾がアンナの横っ腹に入る。
「ふざけんじゃ、ガハ」
バラバラバラバラ。
「はぁ、はぁ、はぁ、騒々しい!、ぐぅ、、、ふぅ、弾丸摘出及び止血の術式管理」
自然治癒能力を高めたり、殺傷能力の高い、例えば刃物のような鋭利な武器などで皮膚、筋肉、血管などが切断された際に血の巡りを減速させるなどの活法を自分の回復手段ともして居る。
術式の執刀は極めてシンプル、経穴を押す強度わ柔らかな刺しを押し、剛きな刺しを突き、やり方次第では活法にも殺法にも成るのだ。
「人体に存在する経絡上、経絡外の急所を突くことで様々な効果を引き起こせるの、私の徒手空拳、気に入ったかしら」
「ふ、貴様も駆ける者か」
だっだっだっだ、ガキーン!最後の敵が蹴りをかますが、鋼糸により防ぐ。
「俺はアデロフ最速の男!チーターどぅあ!?」
物心ついた時からの厳しい荒行の中で身につけた走りに特化した骨格、そして速筋に特化して、体重を極限まで落とした、身体と脚足を使うことで、チーターと同じ速さで走れる。
だが、バシューン!空気抵抗が張り裂ける音が迸る、気づけばアンナはチーターの遥か背後に居た。
「な!?」
「身体に点在する弱点、突いたり、今終わりだ」
「何を〜!ぐぁ!?じからが入らない(呂律が、いやまず喋れて、あば、わまさわ?)」
バタン、チーターは倒れる。
「すべての身体的異常を同時に併発させる、奥義、一瞬のうちに約1000個以上ある経穴奇穴の総数弱点を貫く、千烈連撃よ」
時速3600kmの速度で一発一発を刻み打ちする、人間を離れた知覚速度と身体能力、0から最大まで特急加速して同時と錯覚する最高速度での必殺技。
アンナ、ほぼ単独にて、マフィア組織、完全壊滅!理に叶う人体破壊術である。
「武器を使わない暗殺術、その本質は武器や道具を駆使して効力を産む技術を素手格闘技に組み込み、体系化した技術、針拳と孔刺術の二つを使った徒手空拳による活法と殺法、正直弦術を使わずともそれ一本でやって行けるくらいには強いわね」
「武器に関しては近接に属する大抵の武器道具持ち、武器頼りな戦い方の奴には負けないわね、そしてチーターとか言うやつみたいに特化はさせないの、固定観念を持つことは非常に良くないことだ、飽く迄もそれは、通過するべき過程なのよ」
彼女のやり方、裏に生きる者達の暗殺の流儀、そのプロフェッショナルであると、アンナはJLの上層部、日本防衛省から請け負った依頼を済ませてからも、鍛錬を欠かさない。
「いかせて頂きます、先輩!シュ」
「フッ、やるねぇ〜アンナちゃん、爆発するための欲求不満は充分だ、出力と爆発力は良いんだ、けども気の使い方、力量(勁)がまるで成ってない!爆破を当てるのが目的なんだから」
「制膜から、離れた!?(人間の成せる技じゃない)」
「フォー!」
バゴーン!アンナの横っ腹に蹴りがはいる。
「ガハァ!?」
「弱点は的確に」
バゴーン!アンナが防御した部分とは真逆に即座に殴りを入れる。
「浸透フォー!」
「ぐは!?」
「ダメダメダメ〜、アンナちゃんはお堅いねぇ〜戦いは柔軟にこなすの、分かる?決まったパターンをルーチンするだけじゃダメよ」
「は、はい、宏樹せん、ぱ」
バタン、アンナは気絶する。
「教えて上げた筈なんだけどね〜、、、う〜ん」
JLに勤める仲間、そして直属の上司でもある、彼の名前は筒禾宏樹、その戦法はJLの組織内では非常に普及してる大きなフレームとなっている。
それは音楽学習である、これはさらさらとした流麗な舞のような武術の全般に普遍的に共通する、重要な羅針盤として機能する。
主にカポエイラ、躰道、合気道、新体道、気流法、システマ、なんかでも効果的な体系だ、ダンスのように戦う、これらは基本的に踊術格闘に分類される。
「動的運動が重要と成る戦闘方法、踊術格闘の戦いとは、舞踏のようなもの、武闘には楽速度、そして呼吸の律動が重要と成ると」
「蝶の様に舞い、蜂の様に刺す、相手を翻弄する、自身よりも大きな体躯、より戦いに優れた骨格を持つ人間に技術で追い上げるのだ」
「え〜っと確か気絶状態を起こすには、脳に血流を巡らせるから、ここの奇穴と経穴かな、もみ、もみっと」
「、、、あれ、私失神?気絶?してましたか」
「うん」
「呼吸の律動が重要に成る、これはね、戦ってる時に解析すれば、心理学的・精神医学部に、対象の焦りや落ち着きなんかの状態を読む材料、情報にも成るし、次に行う行動パターンを予測する材料にだってなる、とにかく重要な要素なんだ」
「はい!」
「テンションを高に移行させる、高揚させるんだ、そして全盛時期に至るまで、気分と言う調子、心持ちを高く持ち、高々(ノリノリ)に成るんだ、ウェーブに乗れ!」
「ふむふむ」
「リズムはテンポという土台の上に成り立っている、テンポを変えてもリズムのパターン自体は同じに保つことが可能だが逆に、リズムのパターンを変えると、同じテンポでも楽曲の印象は大きく変わる、そう、音楽だ!」
「音、、、楽!」
「さぁやるぞ、戦いを、俺のやり方の戦闘リズムを真似て、自分流に変換してみろ!」
「はい!貴方の我道流派を、私の中の拍に刻みますよ!そして音楽学習の基本的なの速さ、拍、ペースを速めて先輩に勝ちます!」
「良いねぇ!良いねぇ!Allegro(快速に)!」
こうして楽曲が始まる!
「フォー!」
カポエイラ仕込みの蹴りに古流武術を基礎とした、身体各部を連動させて波のように動かすことで、筋力に頼らずに大きな力を生み出し、効率的な動きを実現する身体操作、ウェーブ仕込みの浸透打撃で戦っていく。
「凄い勁!?やっぱり効きますねぇ、グフ、はぁ、はぁ、しゅしゅしゅ!」
あのアンナが速度を活かせない、防戦一方の套路に持ち込まれるほどの変幻自在のテンポ、噛み合わない!
「ほぁ〜、しゃら!ほらほらペース握られてんぞアンナ!」
性質、曲全体を通して一定であることが多いですが、曲の中で変化する、指揮者は二人、楽器と言うなの手札の一つを、別の自力で弾くだけが自分ではない。
「オラオラオラオラオラ!」
中国から伝わりし戦い方、勁道を使い始める、中国武術において、勁(力)を効率的に相手に伝えるための身体の経路や使い方を指し。
勁を水銀に例え、詰まらせずに竹筒を通って節を突き破るように伝える道筋や使い方を表し、発勁を可能にするための重要な概念である。
「しゅ〜」
やる気の高さは失敗を過程、過去のものとして消費するエネルギー、火薬と成り、着火して飛び、絶対の成功、結果として出力を掴み取る糧と成って来れる。
「ぬ(不味い、着地に失敗した、だがぁ)一回失敗しようとも!」
「!!!、二度目三度目の挑戦権がある!」
「覚えてくれてたか、俺の格言!そうして!二つ目!」
「失敗を失敗と想わず、思わせず、他の技に繋げ、るって!?(そう言うことねぇ!?)」
足首がグキッとなる着地時に偶にあるあの痛い失敗をただ折れ曲がらせるだけにしない、痛くしない!身を任せるんだ、先輩は左側に倒れたと同時に地に両手を着け、そして頭も着け、頭軸とし。
「喰らえ〜!」
ヘッドスピンが炸裂する!
「(なんと言う腕力と体幹力!一切ブレない!ヒップホップ、ブレイクダンスの回る技を失敗から繋げるだなんて!やっぱり先輩は別次元ね)」
結果、足首の怪我はせず、回転の初速に活かした!
「重心移動はスポーツも同じ!足運びはとても重要な要素だ!特に対一なら尚更なぁ!」
ドゴーン!八極拳仕込みの肘打ちが飛ぶ。
「ウゴァ!?」
「まだまだこっからだぁ!」
直撃からまたもや軌道が変わる!一気にトップスピードに持ち込むのは発勁の得手よ!そのままムエタイ仕込みの縦から振り下すようなエルボーが振り下ろされる!
「うごはぁ!?」
「肘打ちの套路を読むんだよ〜チェケラ」
「接近戦闘は、やっぱり、先輩、で、、、すがは」
パタリ、またもやアンナを気絶させるのだった。
「ありゃりゃ、気絶し過ぎは危険だよ、今日は特訓終了だな、よっこらしょういち、医務室に行くぞ〜」
「、、、」




