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プロヴィデンス  作者: 藍
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EP2 軍人の戦術

「まさか香川県にこんな地下施設があったんだな〜」


宇木は、新幹線と特急列車を乗り継いで、約5時間で東京から香川県に来ていた。


「久々に乗ったな〜若鶏のチキン南蛮美味かったなぁ〜帰りにうどんでも食って帰りますか、香川のうどんは世界一ィィィ!ってね、ははは」


宇木は軽く口を叩きながら目的地に丁度到着した。


「夜はやっぱりいいな、暗くて、涼しくて、そして」


「何者だ!」


「侵入者だ!」


ババババババ!狭い一本道、遠距離からアサルトライフ、初速は秒速約975mの速さでMG42の7.92mm口径の銃弾が飛ぶ、常人には回避不能、眼に捉えることすら困難。


「(さっき乗ってきた新幹線の約4〜9倍くらい速いや、だけど俺からしたら、余りにも遅い、まるで晴れ日のカタツムリだ)」


宇木の兼ね備えし知覚速度は正しく別次元の代物なり!ボギュリ!ボギュリ!


「アガ!?」


「な、にが」


「静かに皆んなおねんねしてる」


銃火器を装備したテロリスト2人の首を圧し折る。


「敵侵入!?どこだお前ら!、、、!?おい二人の首ぐぁ!?」

「よっと」


ボギュルリ!捻り折られて3人目も即死する。


「天井に張り付いて背後から首捻るなんて、久々だわ、おりゃ虫かよ」


バン!ドサ。


「(嘘だろ!?背後から無言でサプレッサー付きで限り無く音速に近い亜音速で射出する弾丸を、発射と同時に銃口から弾が出るまえに銃ごと切っただと!?)」


「なぁあんた」


「うぐっあが!?離しやがれ!」


「絞殺は後回しね?それよりボスが何処に居るか教えてよ、速く殺して適当なとこに泊まって、うどん食って帰るの、速くして」


「うが!?(こんな小さな身体の何処にこんだけの筋力がありやがる!片手で軽々と捻り上げるどころか、徐々に握力を高めてやがる、手加減してやがるんだ)」


「あぁ〜忠誠心マシマシ?あぁ別になら首の骨を圧し折って即死させて上げるようん、僕ってさぁ慈悲深いから」


「いう!言うがりゃ!じぬ!じぬじぬじぬまじ、あきゅ、がは、はぁはぁはぁはぁはぁ!頭がチカチカする、はぁ、はぁ〜、、、ボスの、場所は、地下す」


カチ、何かが小さく起動した音が鳴る。


「(カチ?服や皮膚付近からの反響じゃなかった、定位は内臓辺りかな、爆弾かな〜情報漏洩させる気は無いってか?馬鹿にしてんなよクソが)」


ビュン!一瞬にして目の前の構成員を、手刀で執刀して、内臓に付けられし爆弾を摘出して。


「シュ」


シンプル化と安定化を繰り返して来ただろう、一番安定した野球に於ける理想的なフォームをとる。


左足を高く、勢いよく振り上げることで勢いをつけ、球速アップに繋げる。


リリース時の手首の角度、アンダースローの場合、リリース時に手首が下を向いてしまうと力が伝わりません、手首を立てて上に向けるように意識する。


リリースのタイミング、力を無駄なくボールに伝えるために、リリースの最適なタイミング、投げる瞬間の体の使い方がポイント。


身体の使い方、骨盤の回旋を最大限に活かし、股関節から全身の力をボールに伝えることが重要で、ステップした左足の着地と同時に、股関節の回転が爆発的に生まれるフォームが理想だ。


様々な要素、効率化により生み出されし、宇木流投球!この最適な投擲技術により出力されし遠隔操作型の小型爆弾は。


「信管だけを破壊して無力化したのか?(嘘だろ、ただ投げて爆発、爆風をなるべく抑えるためだけじゃない、二つの手を取ったんだ!最速最短、単純明快にありながらなんたる技巧!?)」


「ねぇ、助けてあげたんだからさ、速く」


「あ、あぁ、ボスは施設最深部、地下3階に居るよ、多分寝室で休んでるはずだ」


「ありがとよ」


グジュゴギュシャ!


「な、んで」


「ごめんね〜生かして返す気なんて最初っから無かったんだよね」


捻りあげられているテロリストの身体は、196cm、140kgはある、それ故に太さにして60cmに至る様な矜持な首を持っている男の喉ではなく、首囲を、簡単に握り潰したのだ。


「はぁ〜速く帰りてぇ〜」


こうして宇木は、施設の奥に歩いて進んで行き。


「死ね!」

「入ってくるな!」

「当たれー!」


バンバンバンバン!数秒間、3丁のアサルトライフにより約100の弾丸が発射される、狭き廊下、避けるスペースなどある筈も無く、だがしかし。


「当たる訳無いのによくやるわ、常人基準のハードル走にもならないぞ、俺基準ならこの弾丸の扇風はよ、はい、はい、はい〜」


ボギリボギリボギリ、まるで枝を圧し折るが如く、否、棒状の麩菓子を分けるが如く、圧し折って行く。


「ん?スマホ、何々?履歴は〜やっぱ無いよな、削除するよな」


グシャ、スマホを軽々握り潰して、それをぶん投げて。


「あが!?」


「バレてないと思ったかよ、天井からスナイプとか、さっきいたサプレッサー付きの男の方がまだ隠匿出来てたぞ」


「、、、」


「あぁ頭にスマホぶち込まれて死んでるから、もう意味ないか、語り掛けても、てか間抜けな死様だなぁ!占い師が占って貴方に死相が出ています、死因はスマホが頭を貫いて、とか言われたら笑っちゃうよ!」


「敵襲!敵襲!」


「変わり映えしないなぁ」


「奇襲部隊も種類はあっても芸がない、ど素人を鍛え直して、可能な幅での軍隊の編制と役割分担は見事なものだ、だがしかしその上には運が無かった、俺に見つかったんだもん、耳に嵌めてる小型の音声受信機から聞いてんだろ?」


「上手く行動させてる様だ、自然な動きだった、だがその本質はお前からの支持で完成する代物だった、言うなれば戦術指揮の更に上、傀儡操作マリオネットマニュピレーターとでも言うべきだ」


「声が聞こえないとでも思ったかな?離れた位置でかつイヤホンの様に耳に嵌ってる、常人いや生まれ付き目が見えないから反響定位エコロケーションを使ってる聴覚が優れた人間も困難だったろうね」


「、、、」


「だけど僕は地獄耳なんだ、舐めるんじゃねぇ、あめぇんだよ何もかも!さて、雑魚狩りは終わりだ、そろそろ狩るか、ネームド」


こうして小部隊を壊滅して地下3階へと宇木は足を進めていた、そして本丸にいた大鳥、顎と輝喜を発見する。


「お前、やってくれたなぁクソガキが」


「虫ケラ劇場は楽しかったぞ〜」


「あいつらを相手に無傷、その上蹂躙に等しい、いや、大半見てなかった、ノールックだ、踏み潰す虫ケラに情熱は湧かないなら、その発言は挑発と捉えるべきかな?」


「深読みし過ぎだよ、そんなこと考えてもいない、考えることすら無駄と排斥するほどに、圧倒的過ぎる実力に差が開き過ぎていたのさ」


「くぁっ、ぶっ殺してやるよ」


瞬間顎は、ククリナイフを取り出した。


「これは友人のグルカ兵に貰った大切な武器だ、彼は勇猛さと忠誠心がグルカ兵の中でも更に飛び抜けていた、死を恐れない戦士であった」


グルカ兵とは、ネパールの山岳民族出身の兵士、勇猛さと忠誠心で知られ、イギリス軍やインド軍などで活躍してきました、彼らは臆病者になるよりは死んだ方がましだという格言を胸に、ククリナイフを使った近接戦闘などに長けています。


「彼は紛争地隊に派遣されたんだ、幾百人と首を刈り取り、負傷しようが決して戦意、衰えを知らず、闘争本能のままに暴れたんだ」


その戦歴凄まじく、紛争中の敵部隊に、鬼と称されるほどの実力であった、例え銃で撃たれても、剣で刺されても、何事もなかったかのように短期間で完治する、自然治癒力も精神的耐久力(忍耐力)も人並みを超えた領域にあった。


頭を狙撃されて脳みそが戦場に飛び散り、爆弾の影響で身体の殆どの骨が折れて、全身筋肉断裂、首は千切れかけて、敵に心臓を1突きされて刀が刺さっていた、だがしかし、尚も動き続けた。


「彼の意思を俺は継承したんだ、生きて生還した英雄は、今は植物状態、助けられた者達は、戦争の英雄と讃えた、彼の意思をね」


「速く掛かってこいよ」


「にひぃ!」


瞬間顎が動く、ククリナイフを振る振る振る!白兵戦のスキルは非常に高い、だがしかし。


「空振り空振り空振り三振〜ははは、詰みだぞ」


「舐めるなぁ!」


ビュンビュンビュン!速い!顎の白兵戦術は特攻、圧倒的な特攻!攻める攻める攻める!ただククリナイフを振る、左手に切り換えるだけじゃない!空いた手で徒手空拳を同時に扱う。


「(俺の卓越したナイフ技術を使えば、常人なら一瞬のうちに数十回と致命傷に成る箇所を刺せている、だがしかしなんなんだこいつ、隙がない、それに一般的に強力な逆手での攻撃を対処されると考えて順手持ちの刺突を編んで連拳刺撃をしてんのに!?当たりそうに成るとか、掠るだとかそんな次元に居ない、攻撃を当てるチャンスを与えられているかの様だ!)」


「嘘の様だろう?その通り!お前が考えていることの通りなんだよこれが!」


「な!?何を考えてるかも知らねえ癖に!(握り方を変えて射程を変えても無駄だった、だから握る位置をグリップの一番上持ち、つまり一番ブレードに近い部分から下に握り変えたんだ、なのに!)」


シュバ。


「分かるさ!戦い中、緩んでいるぞ約30の表情筋は!それ以外にもある、視線の揺らぎ、呼吸の乱れ、動揺の色!隠しきれてない!甘い、余りにも甘い、心理的な声はぺちゃくちゃ喋ってるぞ!」


グザァ!宇木の骨拳が掠る程度触れた!


「(ぐっ!?熱ぃ、人間の速さじゃねぇ、ただ掠っただけでなんつう、刃物で切られた様だ!血が)離れやがれ!」


ブォン!ククリナイフの横断!だが当たり前に宇木は、華麗に回避する、その回避洗練され尽くしている、もはや。


「(今当たってただろ!?)」


遊びでワザとギリギリにより回避する、皮一枚どころの話しではない、残像を切らせる回避、それは相手が自分を切ったと確信的な錯覚を産む程の躱しであった、もはや芸術の域だった。


従来の人間の身体スペックの本来ならば、意図的には引き出せない、奇跡、紙一重の神業、躱されたことに気付かせない回避を当たり前に行う。


「オラァ!バラバラにしてやる!(解析した結果分かったのは、奴は先読みによる軌道計算だとか、そんな人間の限界を突き詰める様な戦い方じゃねぇ、ククリナイフの射程圏内の即座の拡張を見破った、理屈としては単純明確、奴の人間離れした知覚速度、そして即座にキャッチした情報に合わせて動ける反射神経だ)」


「少し目に燈が灯ったな、分かったところで対処のしようはあるのか!」


「(後は距離感覚だ、いやもはや空間認識、把握能力もだ、物理的に情報を遮断すれば良いか、いやソレをするのは得策じゃない、どうすればククリナイフをこいつの首に、いや首囲じゃなくたって良い、大きな脈や、頸動脈、頸静脈のどっちかでも良い、掠りさえすりゃ即効で大量出血させられるんや)」


この間、戦闘最中の僅か数秒に巡る思考内容である、ニヤリと顎が笑う。


「(回避する為に前提の余剰空間(隙間)を殺す、逃走経路(逃道)を塞ぐ)、しゅ!」


瞬間壁の角に床から剥いだ磁器質タイルをぶん投げて深くめり込ませる、そして顎が誘導するようにして上手く立ち回り、宇木を壁に着かせた、天井にはタイルがありジャンプして跳ぶことも出来ない。


「狙ってたの?」


「あぁ、あぁ!」


瞬間、奴が瞬時に必中の套路を完成させたのだ。


「ダラァ!」


だがしかし。


「舐めるなよ、カスが」


バゴーン!床に亀裂が入る!


「空、振り!?」


「俺の肉体操作ボディーコントロールを舐めるなよ、関節を外し、筋肉を異常収縮し、内蔵にある液を口に移して成るべく減らし、一瞬のうちに原型を留めぬほどに肉体を歪曲することすら容易に可能なのだよ」


避ける隙間無し、後ろに退避する経路無しのククリナイフの縦薙大振りの斬撃を避けやがったんだ。


「人間にそんな回避方法出来るわきゃねぇだろウガァァァ!策にも浮かばぬ奇策を直様実行などと!」


バゴーン!顎の六つに割れている腹筋が、二つに割れる大胸筋が筋肉断裂する、それだけでは無い、心臓や肺などの内臓を保護する胸郭を形成する左右に12対ずつ、合計24本ある肋骨が、腸や胃袋などの下腹部の内臓が、破裂する一撃が跳ぶ。


バリ、単なる体重、重芯の移動による衝撃で床と壁にヒビが入る、拳から出た風圧、一般的に言う拳圧そして振動により顎は吹き飛び、壁に身体がめり込む。


「カハ!?(おいおいおい、大砲どころの話じゃねぇ、まるで交通事故)、、、!?ておい、嘘、だろ、背後に跳んで勢いを成るべく離散させて、ククリナイフを挟んでギリギリ防御してたのに!?」


なんと、戦争の英雄たる形見、伝統的ククリナイフが完全にぶち壊れていたのだ。


「へ〜、人間なのに今の軽いジャブで死なないんだね〜、痛くて声も出せないか」


「カハ!(ありがとう守ってくれて、あの化け物の破壊力を完全にクッションしてくれて)」


壊れた内臓、大量の血液が口の中から出る、内臓破裂は本来、時速100kmの車に交通事故でで壁に激突したり、爆弾で圧力波を受けたり、巨大落下物に潰されるような、致死級じゃないと起きない、つまり宇木の一撃は人間の攻撃ではない、衝突事故のエネルギーだ。


「ぜいだいぼやだででまどもにじゃべれでえら(声帯もやられててマトモに喋れねぇや)」


「言いたいことは、口パクで分かる、遺言でも言いたきゃ喋れ、肺を無駄に使わなくても良い、要らない」


「(完全に軽減してもこのあり状だ、初めからどれだけ手加減してたのか分かって驚きだよ、化け物が)」


「他の雑魚とは違って、君の戦いは楽しかったよ、あいつらが子蟻としたら、お前は成体の蟻だったよ」


「(へ、成体の蟻、、、かぁ)」


ジャギン、、、ボト、ゴロンゴロンゴロ、ブシャ、ボタ、ボタ、ボタ、ボタ、ボタ、細かな脈やら、まるで穴の空いたジュースボトルが如く、鮮血が鼠色のタイルを赤黒く彩って行く。


「久々だよ、首を刈り取ったのは、3日前くらい?あははははははは!」


こうして顎と少しの間遊戯あそびを楽しんだ後、テロリストのボス、花澤の元に行く。


「来るなァァァ!」


携帯しているピストルを発砲するが。


「ふん、ふふふ〜ん♪」


「ま、待て!金ならある!幾らでも用意しよう!だからま!」


聞く耳無し。


「(デコピンでも良いけど、ここは)小指でツン♪」


バゴーン!子供扱いすらして貰えない、宇木からしたら花澤など。


「(私は、子蟻?)」


プチュン。


「ふんふふ〜ん♪うどん♪うどん♪うどん♪」


宇木は土が付くことも、跳んだ血が染みること、返り血を浴びることすら無く、無傷でウェデュラムを完全壊滅する。


「ズルズル、美味い!、、、お土産買って帰ろ」


宇木はシャラカルへ帰還する。


「テロリストの死様が凄惨過ぎるなぁ、酷いが特に花澤だ、まるで子供が蟻を踏み潰したが如く、ペシャンコだ、工事現場でクレーン車が数百トンの鉄骨を落としたが如く、床もクレーター出来てるし」


「すまんすまん、後片付けは成るだけしたんだけどさ」

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