EP1 暗躍
「誰か手頃な女居ねぇ〜かな〜」
東京某所、元プロボクサー(30歳)活動経歴は
約10年程度、プロ団体に20歳で所属、全盛期には、ヘビー級で活躍して居た日本人、牛久大尊、そんな牛久が、辺りを見渡す。
「ね〜、マジ笑えるんですけど〜」
「お、ちょうど良さそうな女子発見〜」
牛久がその女子のもとに歩いた。
「な、なんですか?(デッカ、私は153cmってのもあるんだろうけど、それにしたって)」
この女性が牛久に対してデカいと感じるのは、至極当然、当たり前の反応だろう、なんたって牛久は身長215cm、肩幅が広く、厚みが凄い、なんたって体重130kgなんだから。
「可愛いねぇお姉さん達、僕とお茶しない」
「え、いや無理です」
「なんでなんで〜、良いじゃんくぁ」
ガシ、そこで何かに背中が引っ張られた牛久は、即座に振り向いた。
「あぁ?なんだオメェ?」
「あの、女性が怖がってるじゃないですか」
「テメェの連れか?関係ないなら引っ込んでろや!」
すぐさま牛久が手を出そうと左手を出す、だがしかし。
「(襟首を掴もうとしているな)」
それをスッと察知して事前に攻撃を避ける。
「お、なんだお前、格闘技経験者か何かか?だったら辞めとけ、おりゃ今のボクシング界の日本代表選手、有吉勇黄より遥かに強いぞ!」
軽いフットワークでステップを踏む、腕の長さ(リーチ)を最大限に活かした右ストレートを放つ、だがしかし。
「(右拳)」
牛久の拳を擦ることもなく難なく避けてみせる。
「シュ、シュシュ、シュ」
放つ放つ、牛久は連打を放つ、プロで鍛えし肘を伸ばした状態でのパンチ速度は、分間にして約430回と、体格に見合わない打撃速度だが、その拳一つ一つを回避される。
「(ど素人が、なんなんだこの動体視力は!ん!?)」
すると男は牛久の腹に潜ると、脇腹を執拗に攻撃する。
「ウゴァ!?(なんだコイツ!150kgあったバーソン・アログネフのインファイトより痛ぇ!?刃物よりキレる!?)」
牛久は、試合のために外国に行った際、牛久が一撃KOしたバーソンの、過激派のファンがナイフを持って襲ってきた際に、刺されている、深く刺さった、だがしかし筋肉はソレを硬く止め、一撃で犯罪者の頭蓋骨を叩き割り、たった一撃で撲殺してるのだ。
「シュシュシュシュ」
高速のフックにアッパーで追い詰めていく、牛久の防御力がない事はない、ロングレンジのアウトボクサーの牛久は、忠実に打たせずに打つをこなして居る。
だがしかしインファイターに入り込まれては、当たり前だが距離が資本なアウトボクサーにとっては致命的な状況だ。
「ふざけんな!」
すると牛久はゼロ距離で、丁度視線外つまり不意打ちで肘を撃ち込む、だがしかし。
「シュ」
上手く身体を躱しやがった。
「(この人はこう打っていた、僕の体格でこの人に効くやり方なら、このやり方が一番良いかな)」
男が更に連撃を仕掛け続ける!止まらない止まらない!
「分かった分かった!もういい降参!降参だ!」
まさか元プロのボクサーに、タックルやキック、ズル無しで同じ土俵で対処して見せたのだ、しかも一撃も喰らわずに。
「(巫山戯やがってよクソったれが!あの頃の犯罪者の様に殴り殺す事も出来たんだ!)」
「あの、大丈夫ですか?お姉さん」
男は腰を抜かして居る女性に手を差し伸べる。
「あ、あの!危な」
「シュ」
シュバ、バゴ。
「ウが!?(冗談だろ、背後からゼロ距離で不意打ちしたのに、躱すどころか攻撃が当たる前に俺に反撃だと!?)」
その顎に入った一撃で牛久、ノックアウトする。
「凄いですね、どうやって気づいたんですか?」
「お姉さんが伝えてくれたじゃないですか、目の反射、目線、発言、表情筋、それ以外にも沢山の要素はありますがともかくお姉さんのお陰です」
「そ、そんなことは、あの良かったら御礼にカフェでも行きませんか?お兄さんが良かったらですけど」
「すいません、用事がありまして、偶々通りかかっただけなので本当に大丈夫です、では」
こうして男は颯爽と走り去ってしまったのだ。
「一体彼は、何者なの?」
彼はそう、社会に潜む闇を狩るもの達、暗殺組織シャラカルの構成員の一人、その名は。
「宇木壮一、通称なんでも屋ねぇ、、、私を助けるなんて運がないわねぇ〜あんなデカブツ、私一人でもあの場でヤレたのに、てか〜」
グリュグリュ、グリュグリュ、アンナはメスを握り、手を動かす。
「アガァァァ!!!もう殺してくれぇぇぇ!」
「周りの目を気にしてなきゃ元からあんな恥ずかしい演技しなかったわよ」
「まぁまぁ、アンナ落ち着いて」
あの牛久を拘束して死なない様に部位を選別して刺して居るのだ、彼女もまた日本の特秘情報機関JAPAN LOVE通称JLに所属する一人のスパイなのであった。
「そんなに拷問好きで大変ねぇ」
「拷問好きってより〜、悪いやつを長く苦しませるのが好きなだけ!」
「アガァァァァ!!!」
手足の爪を20個全部剥いで、指先から一本一本ハンマーで指を叩き潰して、解剖学的に見て、丁寧に骨を一つ一つ粉々に叩き潰してに末節骨、中節骨、基節骨、指節骨と叩き潰していき。
腕、脚の骨も死なない部分を先にすべて叩き潰していくのだ。
「初めてよ!いつもは、1時間も拷問してたら大抵の人はショック死した状態に成るの、すぐ様そこを電気ショックを掛けて無理矢理心肺蘇生するの、でもあなたは耐えて居る、忍耐力に優れてるのねぇ!」
「もうやだ!速く殺してくれぇ!」
「ダメよ〜!ダメダメ!」
こうして拷問により、牛久は長く苦しませられ続けるのだった。
「うふふ、楽しかった〜3時間で電気ショックを使う羽目になったけどそれでも楽しかった、日本に屑は要らないのよ!あははははは!」
一方の宇木壮一は、と言うと。
「いや〜朝に見た女性、目の奥が濁っていたなぁ〜、、、あの濁りは僕と同じで裏社会の体系に設立されてる様な組織に所属してるんだろうな〜」
「何?何かあったの?」
「いや〜朝にね、いや〜な状況に出会してしまってねぇ、あの女性遠目からでもある程度実力は分かってたんだ、助けに入らなくてもいいって、だけどそれは俺の矜持に反する」
「なんだっけ?確か助けられる範囲の人間は、助けるだっけ?」
「まぁそんなもんだねっと、依頼は?、、、ふむふむ、テロリスト集団の壊滅、ふむふむ」
「なんと元軍人の男、強羅顎がこのテロリスト集団の首謀者の花澤輝喜の護衛を請け負って居るんだとか」
「へ〜、んでなんで俺に単独の依頼なんだ?組織単位の完全壊滅を目的としてるのに、俺一人なんだ?」
「シャラカルの上層部と連絡はとったよ、俺も疑問に感じたからな、そしたらこう言ってたよ」
「何々?」
「なんでも屋と呼ばれて居るんだってね〜、宇木壮一君は、この裏社会にとってその名前が広がるのは、とても優れた技能を有して居るからだろう、そこで殺人連盟のお目に掛かった、実力を見せろ、とね」
「へぇ〜、そんなことが、分かったよ」
「大丈夫かい?最近頭角を表しつつあるテロリスト集団のウェデュラムは、隠匿されていて余り無いところを情報収集して事前に集められた情報は少ない、ほらこれ」
ペラ、宇木の同僚である釧路瑛二が一枚の紙を手渡した。
「ふむ、基本的に格闘訓練済みで、構成員は約50名で、一人一人に銃火器が支給されてるのか」
「軍隊の一個小隊に匹敵すると考えている、何せ実践、白兵戦を強羅顎が直々に訓練を積んでやってるんだから」
「攻略方法は、ある程度考え付いた、型に嵌めてやる」
こうして宇木は、テロリスト集団ウェデュラムを単独にて担当し、完全壊滅に向かうのであった。




