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プロヴィデンス  作者: 藍
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EP25 金持ち

表社会にはジムに通い、肉体改造、薬物投与及び可能な人体実験をクリアして、従来の人間的な限界を超えた速度が出せる者も居る、自壊を当然の候補と入れて、ダッシュ、最も加速した状態から飛来、全身運動と落下時の位置エネルギーを一点に、人間の最も大きな筋肉足る大腿四頭筋だいたいしとうきんがあり腕の2から3倍の強さとも表される“脚”に集中する。


一連の加速動作を関節を使って行い、それで鞭が如し、パチンと、足の親指の先端の皮膚が環境的な意味合いを置いといて、世間一般的・標準的な音速度のステージに、ようやく辿り着ける、だがしかし数秒とは言え人間が音速を出すのだ、当然のことながら親指だけでなく脚一個にまるまる負荷が来る、皮膚、筋肉が壊れ血管、骨が剥き出しになるのだ、この鞭の象形、鞭蹴ムチゲリは最も標準的・単純明確な高火力の技術である。


「身一つでマッハキックして、そりゃあ一般人なら肉体が崩壊するのも無理は有りません、そこで作られたのは、量産型・音速移動スーツ、エアロシェルと言う装備です!」


「ヘッドは先端を鋭利な円錐形スパイクに、そして先端からレーザープラズマを照射します、これで前方の空気を加熱・電離して道を作り、空気密度を下げることで大幅に衝撃波を減衰します!」


「次に外骨格エクソスケルトン、ラティス構造をチタン合金で成形したものを採用しました!これは、音速走行時に微差な振動が人体に伝わり内臓が破壊されるのを、このラティス構造が振動をすべて吸収して無振動状態に保ちます!」


「次に表面にはアクティブスキン、ガリウム合金等液体金属を循環させたパイプ、これでマッハ1の空気摩擦による熱を全身の極小パイプで循環して、背面の排熱板から強制排出します、またリアルタイムで最適化して表面形状を微細に変形させます!」


「最後にデトネーション・マイクロエンジンです!背面脚部に爆発的推力を生む回転デトネーションエンジンを小型化して搭載し、人工知能の姿勢制御により1/1000秒単位で推力を調整し、装備者は意識しなくても進行方向に常に最適な衝撃波の逃げ道を維持してくれます!」


急加速によるG死を防ぐ為、加速はリニア式加速レールで時速500kmまで一気に加速、高高度へ上昇、ここでレーザーによる空気の切り裂き開始、衝撃波を機体外に放出、安定したマッハ1.2を維持、外骨格がすべての衝撃を遮断して居る為中の人間は無音状態になります。


「1セット辺り、お値段たったの200億円です」


「やすい!10個くれ!」


「毎度あり!」


てな感じで。


「貴様らの心魂打ち震え上がらしてやる!恐れ慄けマッハスーツ!」


「うぉぉぉ!親父!おもしれぇ!」


「ふむ、素晴らしい着心地、ロマンもあると思いますがここまで高性能で200億円なら納得、と言うかなんなら安いと思ってしまうくらいです父上」


、、、地上には。


「あんなガチャガチャした機械使わなきゃあの速度に達せないなんて、だせぇなぁ」


過去少年院を卒業した経歴があるものが特別少年院入りする、その特殊少年院から逃走した14歳未満つまりは触法少年だけが入ることを許される不良少年団ヴェノムチルドレン、それは主に新宿の歌舞伎町を根城に活動して居る。


だがただ悪い奴が入れる訳じゃない、理由があって落ちざるを得ない理由が無ければ入れない、両親が居ないとか、虐待されてるとか、主に家庭問題、まぁ他も全て含めて自分に問題がないのに生きるのに仕方なく法に触れなくてはならなかったものが入る場所なのだ。


だがしかし実力が無ければチームを引っ張れない、だから逃走が入団の鍵になる。


「入ったら入団者の刻印を刻んでもらう」


と言う感じに背中に餓鬼の刺青が彫られる、それは幼童之烙印チルドレンタトゥーと言い入団したものだけに刻むことが許されておりタトゥーインク、彫り師も特殊で在るがゆえに偽造不可能、その上一人一人を識別するためのものであり背中の皮膚を引っぺがしてはっつけても無意味とめちゃ重要である。


「誰も助けてくれぬなら己が己を助けぇ」


それがトップになったものの理念であった、大人を身体がでかいだけの子供と言う。


「彼らは少年兵部隊キッズアーミーズでありながら一人一人が強いぜ」


若いながら鍛え上げている彼らは、移動速度は最低でも亜音速、遷音速から超音速のラインに達する、それはどうしてか?こいつらは1300年代ごろ日本に生まれた”疾きこと風の如く”を体現する移動術を使っているからだ。


重力加速度を利用する仙術ではない、武術に於ける縮地、隼が時速390kmを出して標準生物最速を出力可能な原理で、ほぼ初速一歩目から最速に達する。


「まずは自分を隼に被せる、自分の筋肉を風の如く見る、草をゆらゆらとさせる疾風」


隼突進、まず最初は手を後ろに!前面に全体重を乗っける、風の如し脱力をして脱力から一気に力を込めて瞬発することで前方向に限定されるが初速一歩目からでも途轍もない速さで走り時速390kmに達する位置エネルギーを運動エネルギーに変換する高度な重心制御走法。


「肉体を気状化させるのを意識して脱力しろよ、自分は風やと思い込ませぇ」


四足歩行の獣にも匹敵するほど、否、もはや頭が下、身体は上と言う意味が分からない程の低重心を低く、それどころか両手も足として使うことで、全身の筋肉を一気に爆発させ、特に肩甲骨を前足の関節のように機能させることで、凄まじい推進力を生み時速390kmと言う速度に至る!


物体が速ければ速いほどまっすぐ進もうとする力(慣性・運動量)が大きくなるため、その向きを横から変えるには、より強大な力が必要になる、その慣性の法則上、隼突出は。


「曲げられ!?ウギャァァァ!」


曲げられない!


足の骨格がしなやかなバネのようなチーターのようになるまで走りに特化して、空気抵抗を極限まで減らして強力な推進力を生む流体力学に優れた上半身にして、チーター、カジキマグロなどの優れた特徴を保有して、重力加速度を利用した重心移動などの走法まで極めて、今この速度に達さなければ自分の大切なものを守れないと言う強力な自己暗示による脳のリミッターを瞬発的だけ外す技術を付けて、初めてこの隼突出を才能はなく努力しかできない人間でもこれだけすれば成立させられるが、それでも使った反動でとんでもない強度のランナーズハイになる。


なので使った後、仮に敵を倒しきれなかった場合、必ずナンバ走法と江戸走りを使いましょう、ナンバ走法はナンバ歩法と呼ばれる上半身と下半身のひねりを抑え、骨盤の動きで重心を移動させるため、全身の負担が少なく疲れにくい日本古来の歩行法を走りに延長上に発展したもの、手足を同時に動かし、身のうねりによる力のロスをなくすことで体力温存しながら走れます、また江戸走りは脱力と重心移動だけで走れますから、ランナーズハイも合わさって浮いてるようになりますが足を壊したら元も子もない、自重の数十、数百倍の負荷をそう何回も耐えたりクッションは一般以下にはできません、自壊込みでも勝ちたいなら別ですが。


イメージもまた自身を個体から霧にするのではなく、液状化を経由した方が非常に分かりやすい筋肉の脱力段階で有る、また隼すら追い抜くイメージをするべきだ、元メジャーリーガーのなども取り入れている過負荷理論で190kmを投げるイメージをしたら158kmから160kmを投げれるようになった投手がいるようにリミッターを外すのはこのイメージが大事だ。


常人以下の0に限りなく近い才能の人間には、持続するには、あまりにも足の粉砕骨折や筋断裂が増えすぎたが故に改良と言うよりサポート技が作られた。


移動速度を落とさないでかつある程度方向制御のために作られた足運びや摺り足つまりはだが相撲や剣道、中国武術などで見られる滑歩術を組み込み、常駐は筋肉の液状化と滑歩術を使った帆翔歩はんしょうほをする。


だがこの帆翔歩はんしょうほですら時速300km程が平均、干からびた大地でオアシスを探す喉がカラカラの旅人からした群れハゲワシに狙われたような絶望感が有る、前進やUターン、左右への方向転換は余裕だがまぁ勿論これもバック不可能です、代償があるのはそれだけ強い証でも有る。


完全な急カーブじゃなく緩やかな弧を描く円運動、衝撃・遠心力を分散の為の液状化、流すためと摩擦コントロールの為の滑歩、これらと鍛えた肉体あって初めて一般以下が時速300kmを怪我しないかつ直線上だけではなく、制御下に置ける複雑軌道な歩法で有る、ちなみにここまでくると一般以下はゾーン使ってフロー状態にならないと判断は困難、その為それらも使えると尚良い、一般以下でもそれくらいは努力したら覚えられます、フットワークによる減速と停止、緩急と横移動制御が加わることで足の負担は非常に軽くなりまたナンバ走りなどによりまだまだ動けるんだぞと言うフェントにも繋がり、一般以下にも何度もご利用いただける戦闘持続能力もある。


移動体系技術の名は翼脚流移動術と言う、最短距離で一気に終わらせる速走と、それをサポートする持続走からなるバランスが良い移動術で有る。


才能ある若き少年達だから速いかと言われたらまだ有る、従来の鍛えてない人間ならば、受容体変換速度を通過、神経伝導速度を通過、シナプス伝達速度を通過、中枢処理速度を通過、筋収縮開始時間通過して人間は一連の反応・反射速度、だがしかし。


「あが(速!?)」


そのものの反応・反射速度は生理的限界を超えて居た、シナプス遅延の物理的排除(バイパス化)により通常、神経のつなぎシナプスでは電気信号を化学物質に変換するため、必ず0.5〜1.0ミリ秒の停滞が発生する、脳から末端までを一本のバイパスのように繋ぎ、化学伝達を介さない電気シナプス(ギャップ結合)を全身に極限まで巡らせる、これにより、つなぎ目によるタイムロスを物理的にゼロに近づける。


中枢処理の全自動化(脳の非経由)により通常、物体を見る→脳が判断する→動くというプロセスは、脳の計算に最も時間を消費する、過去の膨大な戦闘データを脊髄レベルにハードウェアとして書き込み、脳を介さず末端の神経節だけで回避・反撃を完結させる分散型処理を行い、脳が何かが来たと認識する前に、肉体側ですでに全プロセスを終了させる事後報告型の運動制御である。


筋収縮の先行入力プリローディングにより指令が届いてから筋肉が動くまでの物理的なラグを消す、攻撃を受ける前から筋肉を微細に振動・待機させ、信号が届いた瞬間に爆発させる等尺性収縮からの解放を利用する、これにより、化学的な筋収縮の待ち時間をスキップし、物理現象としての運動を即座に開始する、それ故に、、、。


バゴーン!彼らが最低でも亜音速、遷音速から超音速のラインに達するその理由は、彼らの持った才能に加わえ移動術と鍛え上げた肉体があって成り立つのだ。


「グハ!」


「こんな簡単に人が叩き潰せるのか!」


、、、そんな彼らは金持ちを狙って、自分達が苦しんでいるのにそいつらが羨ましくて、復讐しようとしていた、そんな時。


「辞めときな、ガキンチョ達」


「あ、あが(この兄さん、なんて言う強さしてやがる」


「名前は、牙山ってんだ、君らのこと知りたい」


そうして彼が金持ち蹂躙計画を知った付近の住民Aさんから依頼を受けた牙山は福山市から地下鉄やらなんやらで合計4時間45分程度の距離を徒歩で10分程度で到着する。


過剰戦力なのに彼一人が来てしまった、何故かって?牙山、彼もまた地獄を知るからだ、語り合った末に、だから言えるのだ。


「地獄で手を差し伸べてくれる蜘蛛ってのはさぁ、その本質が過去に何をしたかって因果が重要なんだ、巡る因果は自分で釣るしかない、俺は食い繋ぐ為に戦う中で師に出会い初めて当たり前を知ったんだ、お前らも生きる為にそこに因果が行き着いたってだけなんだ、お前らは何も悪くないんだよ」


「あ、あッッッ兄貴ィィィ!俺らぁ、俺らぁ!」


「ついてこい!福山市はお前らを歓迎する!」


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