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プロヴィデンス  作者: 藍
23/96

EP23 過去の世代と古き日の思い出

ここは、秋田県の某所、のどかで実り豊かな町である。


「唯一ここには支配者が居ないし、勿論、背後に蠢く何かしらフィクサーの大きな力が働いてることもない」


「先輩、どうしてここに私を」


「温泉でも行って、ゆっくりしようと思ってな裕司、話したいこともあるし、まぁともかく行こうや」


暗殺者だって偶にはゆったりしたいものだ。


「はぁ、速く強くなりたいっす、組織はやっぱみんなえぐい」


「自分の人生を他人が決められるほど低い次元じゃなければ1人だけで立って居られるほど高次元じゃない、だから集合、そしてピラミッドがある」


「確かに俺は中次元っす」


「加点方式に考えるポジティブ、減点方式に考えるネガティブ、合わせてば最強の視点になると思わないか?良いことだけでも悪いことだけでも世界は回らないんだったらこの二つのツールを手にすれば良いんだ」


先輩は後輩にアドバイスを送った。


「あまり強さについて考えるな、あれはあくまで闘争の道具に過ぎない、筋肉の搭載可能な量は始めから決まっている、技量により強者との搭載可能な量の差を埋める、自壊上等の心理的・精神的な量で肉体をパワーアップして行くなんて当たり前だが危ない、危なすぎるぜ、だからあんま使うなよ」


「はい!」


褒めるだけが優しさではない、時にいけない部分を否定しながら長所を肯定してこそ優しさだ、かくして温泉へ。


「懐かしいなぁ、一応俺の出身地は秋田県のまぁ詳しくはあんまり言いたくないから市は避けさせてくれ、ここは一番安全と言っていい場所だった、大きな括りでも小さな括りでもね」


「?」


「困惑してるな、まぁ無理ゃあない、ガキ同士にもあんのさ、色々よ、異なる強みを持つ者同士が手を取り合い志を共にする者たちが結集した連合体をメイトと呼ぶ、そのメイトがすくねぇのよ」


小学だけの不良少年の場合はメイトは、キッズヨット、小中学生の不良少年が築いたメイトだとジュニアヨット、中学だけの不良少年の場合はメイトは、ユースジュニアボート。


中高学生の不良少年が築いたメイトだとトランジショナル・ピリオッドボート、高学だけの不良少年の場合は名前のルールとかも変わってくる、中卒で働く人も居る。


ずっと井の中の蛙大海を知らずのままでは要られません、東西南北の地方にクルーが分断されます、しっかりバンが張っていかなくてはなりません、上下関係が実力至上主義で決まり始めます、んで肝心な名前はハイスクーラーシップ。


高専大に入ると学生陣営、高卒社会人陣営とか出てきます、トランジショナル・ピリオッドボートにも居ますがもっと顕著です、ハイシップまたは、サブシディアリーと言う名前で呼ばれます。


そっから大学単体だとサークル、大、院生のグループだと、カンパニーって呼びます。


不良少年団に呼び名があるように防衛隊、ボーイスカウト等、青少年団にも名前があります。


最年少はビーバースカウト(小1〜2)で、次いでカブスカウト(小3〜5)、ボーイスカウト(小6〜中3)、ベンチャースカウト(高校生年代)、ローバースカウト(18歳〜25歳)と続き、18歳以上で指導者が産まれ始めます、市、自治体ごとに防衛隊は違います、東京なら八王子市防衛隊とか立川市防衛隊、26の防衛隊が、京都なら15の防衛隊と市の数と同じ数居ますが彼らはその市+防衛隊がグループ名になります。


「大人も子供も、老若男女、安息の地って訳」


「はへ〜、記憶しておきます」


先輩と後輩は温泉に入り、秋田の観光を軽くしてからのこと。


「嘘だろ、折角休みだってのに、休日出勤ですか?はぁ、はぁ、今人手が足りない?あぁ海外に、はぁ、はぁ、私は今から福島で任務?はぁ、はぁ、はぁ、はい分かりましたは〜い失礼します〜、、、チッ、すまん任務来ちまった」


「分かりました、では僕はまた色々観光、ありゃ?連絡が、、、あ、先輩、多分僕ら空いてる組はみんな招集されてるっぽいです」


「メール送信、多分一斉送信だ、俺にも来てる、わざわざ電話してきた理由が分からん焦り過ぎだろ、はぁ〜まぁなんか状況が良くないんだろ、行くか」


「はい!」


こうして二人は休息を終えて彼らの日常に戻るのであった。


、、、これは暗殺者のお話から離れた物語である。


「(アッカン、なんやこいつの硬さ、人間か?まるでゴッツゴツの岩に分厚いゴム被せたような、人間の感触じゃ有らへんな)」


彼の名前は大津華おおつか柳紀りゅうき、不良少年である、そして今戦っているのは他校のヤンキーとやり合っているのだ。


ドゴン!拳が脇腹に減り込む、ミシ、ミシ、骨が逝く。


「ガハ!」


当たり前だ、こんな巨体の奴の剛拳、ガードしてたからなんとか骨が2〜3本の罅程度で済んだが、直撃すれば内臓までお釈迦になっちまう。


「その程度か?期待したんだがなぁ、1年に強い奴が入って来たって、はぁ吉岡は本当落ちぶれちまったなぁ」


あいつが居るだけでこの吉岡中学校の抑止力になると言われているほどだった、やつは正に不可抗力の厄災だった。


「うぐぅ」


俺は身長171cmに体重は67kg、対するあいつは身長227cmに体重は172kg、歴然たる肉体スペックの差、搭載してる筋肉量、質があまりにも違う。


「しゅ、むごぁ!?(剣道のセンセンやと!?相手が仕掛ける以前、心の動き、体勢変化から読み取り、仕掛けようとする、相手の動作を起こす前に更に早く先んじて打突する技術、、、)っぺ、はは!久々だぜ舌きっちまうのなんざ、お前、剣道を習ってるようだな」


「一手、良くて三手先くらいしか読めねぇがな」


「お前みたいな奴、何人もやって来たから分かんだよ、そいつらより質は低いがだから俺に油断を誘えた、次は無いと思っ!?」


振りかぶり喋りながら仕掛けた拳に先の後を行いほぼ同時だが不意打ちの前に不意打ちをし、大津華は相手が反応した後の隙をさらに突く、自分から動いて相手を動かし、その結果生まれた隙を叩く、それこそ先の後。


「うがっ(無防備を突きやがった、こいつ動きバッチリ読めてんじゃねぇか!)舐めるな!」


シュ、奴の剛拳を次は。


「ふん」


「な!?」


なんとか完全に受け止めてから。


「喰らいやがれ!(さっきから弱点にぶち込んでるのにびくともしねぇ、なんつう肉体してんだ)」


後の後で隙を突いて仕留めに掛かる、だが、ガシ。


「んな!?」


「舐めてんのかお前、1ダメは所詮1ダメなんだボケがぁ!」


バゴン!深く捻り込まれる。


「うごあ!?(くそ、潰すのに急ぎすぎた、油断していた)がは」


「締める他にあるまい!がは!?」


「あぶねぇ」


後の先であいつがパンチの打ち始め(初動)を狙い出鼻を潰し、握りが甘くなった際抜け出したのだ。


「はぁはぁはぁはぁ(体力がキツイ、折れててキツイのに体力もキツイ、だが負けたく無い)」


不撓不屈の精神で耐え拳を握り込む。


「今俺らは何を見てるんだ」


「恐ろしい光景だな」


小さきものから放たれる柔軟なる鉄拳、大きいものから放たれる豪快なる剛拳、二つが重なり合う。


「うぉらぁ!」


バゴーン!学校の駐車場まで軽く4、5m吹き飛ばされる。


「ガハ!?(後ろに引いて肉体にインパクトが来ない様にして奴のパンチでノックバックして距離を取ろうとしたが、なんつう重さだ、やっぱり勝てる気しねぇ)」


「このまま死ねやぁ!」


瞬間奴のパンチが眼前に、即座に横に首を折り曲げなんとか、否、掠ってる、頬から血が出ている、避けきれなかったのだ、だがそれでも助かったと言える、なぜかって?


「このまま死ねやぁ!」


バゴーン!、、、駐車場の床のアスファルトの地面をパンチ一発で、まるでゼリーが如く粉々にしやがったんだから、まるで手榴弾みたいな爆ぜる拳。


「(怖!?)」


そして奴の股を潜り無理矢理抜け出した。


「おいごら!待てや!逃げんなや!」


奴は俺を追従する、チャンスだ。


「バイクに乗って!よし!あれ?」

「捕まえたぁ!」


奴はなんと俺含めたエンジンの掛かった大型バイクを片手で掴み、なんと。


「吹き飛んで死ね!」


投げ飛ばしやがった。


「ウゴァ!」


そしてバイクが大破しちまった。


「兄貴に貰ったのに、テメェゆるさねぇ、場所を変えるぞ」


「あぁ?(嘘っぱちじゃねぇな、目から光が消えてねぇ、怒りで雰囲気が変わった)仕方ねぇ」


そうして二人は場所を移動、観客もついて来て総勢約100人弱が決闘を見に来た。


「廃棄された車やら鉄屑、ここは廃車場か」


「あぁ、ここならあんまり人はこねぇ」


「開始はお前がやれ」


「よ〜い!(いまだ!)」


不意打ちをぶっ放す、だがしかし。


「(膝を差し込みやがった、っぐ、拳の方が砕けちまうとは!)」


人間離れした屈強な肉体、疲労や怪我でパンチスピードが下がっていたとはいえ、反射神経も人間じゃない。


「お前、場所を選ばしてやったし、スタート合図を譲歩したのに不意打ちか!」


巨大な身体からは殺意が漏れ出している様だった、瞬間奴の指に血管が浮き出て行く、筋肉が隆起して行く。


「ま、まじか!っぐ、耳がっ」


デコピンをぶっ放した!押し出された空気はまるで弾丸だ。


「あが!っぶねぇ」


「あ、お、俺の炭酸水が抜けていく、折角さっき自販機で買ったばかりなのに」


離れた観客席にまでそれは届き、スチール缶に穴をぶちあけた。


「そうじゃねぇだろ!、確かスチール缶は初速200m/s(0.2g)程度ないと抜けない、んでジュール換算すると4.0Jに達する筈、と成ると、、、ひぇ」


瞬間にして奴は大津華の真正面にタックルを咬ます。


「ウゴァ!」


「ぶっ飛びやがれ!」


どがん!壁に激突して一般道まで吹き飛ばされる、不運にも大津華に走行中の20tトラックに衝突!真正面から跳ね飛ばされて、俺は意識を殆ど失っていた、だがしかし負けじと直様に立ち上がり、足を引き摺りながらゆっくりと追い掛けた。


「はぁっはぁっはぁっ」


「有り得ない、どうして立てるんだ?骨がバッキボキだ、両腕から尺骨や橈骨が見えてやがる」


「脹脛、あれ言葉通り肉離れじゃん、うっぷ、骨が丸見えだ、なのに何故立ち上がれるんだあのチビ」


「、、、し、んでも、じゃない、死んだからっで、っちかつせつが回らなく、舌もいさりひゃか、つ、もういい!」


足を引きずり、骨で立ち、内臓がこぼれ落ちない様に服を脱ぎ腹に巻き、大津華は意識が持っていかれない様に皮膚を引っ張り意識を保つ。


「、、、死ぬ気か?」


「じざねぇよ」


「なんだってぇ?はっきり喋れよ」


「ちっ、死なねぇっつったんだがばぁ!!!」


「うぉっ!?(吐血しやがった)」


「さぁ、ががっでごいよ、げほげほ」


「ならお希望通り死にやがれ!」


すると客席から二人の男が出てきた。


「おい待てや」


「俺らとも遊ぼうや慎也ぁ」


岡中のボクシング部、身長196cmに体重は103kg、デカい、重い、速い、三拍子揃った素晴らしい肉体、それに加えて意識を飛ばすと言う気絶させる攻撃に優れている、部活を入る前からボクシング経験者だ。


「にいちゃん、お前の闘志見せてもろたで、兄貴!頼んだ!」


「まかせろ」


しゅ、ささ、しゅしゅしゅさ。


「やっぱ見事な手捌きやでにいちゃん」


たった約10秒にして、応急処置を施してしまった、奴らは煉瓦兄弟と言われる奴らだ、片方は医者の父に医学を学び、片方はプロレスラーの母から技を学ぶ。


名乗りをあげたのは弟、煉瓦秋林、身長212cmに体重230kgと言う重戦車、こいつも非常に優れた肉体を持つ、だがしかし、ガシ。


「肉達磨が」


頭を掴み。


「ぬぉ!?(なんつぅパワー!?)」


バゴーン!秋林地に叩きつけられる、だかしかし。


「ふ、ふはは、いってぇ、けど、なまっちょれぇなぁ!」


奴は頭を鍛えた、鍛えて鍛えて鍛え続けた、石頭、鉄頭功より鍛錬されし頭の天辺も後頭部もおでこも、強い!アホ強い。


「あぁっっっどらぁ!」


なんとあの寝っ転がった体勢から、クソ強い脹脛、大腿四頭筋、腹筋、脊柱起立筋を脈動して、頭を押さえつけらているにも関わらず、そのままバゴーン!頭突きがクリーンヒットする!


「うがっ!?ハンマーで頭をぶん殴られた時よりさらに強いぞ!」


事実、慎也は鼻骨、眼底骨折していた。


「テメェが頭ならぁ〜!おりゃあ腕だぁ!」


バゴーン!煉瓦弟の額が爆ぜる!だがしかし。


「額が爆ぜたっ」

「うがっっっ拳が逝かれちまった」


両雄の骨に罅が入る、だがしかし!


「あのちびすけだってあの忍耐力なんだ、体がデケェ俺がぁ!負けてどうすんだぁ!」


バゴーン!鉄槌は威力を増す!精神力は肉をより硬くする!それはまるでパキケファロを象形したが如しだ、一方その頃大津華は。


「む、血が止まっている?それにさっきの傷、薄膜が張ってる、もう再生して来ているのか?まるで爬虫類だな、、、」


「お、れは、生命力や治癒力が他人より、っくはぁ、高いんだと、思う」


「(そう言う自己暗示を聞いたことがある、我は父に西洋医学を中心に学びを得ていた、東洋医学的なものじゃなきゃ話がつかんレベルの奇跡だ、、、捨てたものではないな)む?お前、傷跡が」


大津華の身体には幾つものタバコを押し付けた火傷痕、ベルトを叩きつけた様な跡、服に隠れていたが至る場所に傷跡があった、それに髪で隠れていたが、頭部に貫通した様な跡があった。


「ネグレクトか?(、、、なるほどな、治癒力や生命力、精神力、環境もデカそうだな)」


「あっっっうん、それ以外にもバカをやって来たもんさ、違法レベルまで改造されたモデルガンで身体を貫かれたし、サバイバルナイフで背中をブッ刺されたり、幾度戦い、切り付けられ、弾を放たれ、打撃を受けた、慣れだよ、治癒力や生命力はさ」


常人じゃあ助からない様な重度の致命傷を何度も追って来た。


「、、、む、すまん、顔に出ていたかい?興味が有ってね(凄い洞察力だな、表情から考えを推察する能力、やはりネグレクトか)」


一方の戦いの方では。


「ウゴァ!?(爆ぜた額で頭突きだと)」


「次は我だ」


「何!?消えた!?」


背後から囁き声がする。


「ただ素早く迅速に走っただけだ」


半分瞬間移動だろと思う様な移動速度で尾崎は動く、亜音速並みの脚力だけじゃない、無意識的にすら奴の足運びは美しい、抜足差足を鍛えた音を殺した隠形いんぎょう忍足しのびあし、やつがステルスだけに専念したら中学生レベルでは、完全に気付けなくなるだろう、そしたらもう手遅れだ。


「うがっ!?」


バゴ!感知不可な打撃が慎也を襲い意識を奪われかける。


「む、あぁ?なんなんだぁ今のは」


奴が笑った顔は正しくホラーだ、恐怖を刺激する圧倒感プレッシャーが放たれる、一言すら喋ってない奴の表情筋の躍動だけでまるで正面から刃物を向けられ、背後から銃口を突き付けられた様な感覚になる、脅迫に変わりない。


筋肉が少し硬直する、瞬間。


「むっ!?なんだとぅ!?」


バゴーン!103kgの肉体が軽々宙に浮かび上がる。


「いいゾォ前ら体が温まって来た、さぁさぁさぉ!テメェらの存在価値を証明してみろ!」


途轍もないオーラが放たれる、慎也の立ってる姿を見るだけで絶望感が半端じゃ無い、威圧感がすご過ぎる。


瞬間、慎也は、道路橋の止まれ(一時停止)の標識を素手でコンクリートの地面から根刮ぎ引き抜きやがったんだ。


「そんで!」


ビュン!亜音速並みの脚力をあの慎也の巨体で出しやがる!そして、ギィィィッズガガガガガ!


「おいおいおいおい」


「待て待て待て待て嘘だろ嘘だろ!」


超小型モビリティの上に廃車で軽いとは言え推定500kg以上は車両重量はありそうだった、その廃車を片腕で持ち上げると。


「ぶっ死ねや!」


バゴーン!標識をバットにし車を玉に、野球しやがったんだ!


「うぉっ!?」


狙いは、まさかのフラフラの煉瓦弟、すぐさま一番動ける尾崎が前に出る。


「シャラァ!」


バゴーン!飛ぶ廃車をぶん殴りなんとか墜落する、だが代償は大きすぎる。


「うがっ肩から指先に掛けて、完全に粉砕してやがる、うっぐ」


「ばぁ」


「うぐ」


廃車に立ちこちらを見下ろす慎也が居た。


「や、やめろぉ!尾崎君を虐めるなぁ!」


尾崎の友人が文化祭用に木と工具箱を持っていた、偶々遠くから工具箱から取り出したハンマーを投げつけられる、ゴツ!だが打撃痕がない、奴にパンチなんか通用しないと悟ると直様逃走する


「ち、なんだあのゴミ」


「(あいつは俺のために時間を、っく)」


たった0.3秒、尾崎は立ち上がり、慎也の背後に。


「あ?どこいった?、、、っ!?」


「一緒に死ねや慎也!」


なんと背後から腰を掴み、近くの工事現場にぶん投げやがった。


「痛てっ腕が」


無理矢理道具として使ったから、腕の肉もいかれちまう。


「後はまかせろ、守ってくれてありがとう、尾崎、にいちゃん!頼んだ!、、、ゆっくり寝てろ」


自分の意識朦朧状態が原因という事、非常に煉瓦弟に突き刺さる、血管がばちばちに出ていた。


「いってぇなぁ、うん?」


ガシャァーン!ビル建設用の12m級の鉄骨がぶっ飛ぶ。


「流石重戦車と呼ばれるだけはあるな、そのぶん投げる膂力、だったらよぉ!」


ギギィー!慎也は鉄骨を蝶々結びにする。


「なぁ、お前にこんな芸当が出来んのか?っよ!」


ビュン!バゴーン!慎也は煉瓦弟に鉄骨をぶん投げる。


「舐めるな!」


するとあの巨体なのに、軽々とジャンプする。


「彼奴、ジャンプして建物の床天井を物ともせず屋上まで行きおった!」


「あの氷山を叩き割ったと言う、技か」


「喰らいやがれ!氷壊撃!」


まるでミサイル!地下格闘でも鍛えられた技術、修行最終日に中学一年2学期前半頃、氷山を割った一撃を放つ。


「オラァ!」


バゴーン!重い一撃が刺さる!


「(身体が震える、痺れだと?まるでスタン、、、すげぇな、、、)まともに喰らったのは初めてだ、そろそろハンデしながらではキツイ頃合いだな」


「な、ハンデだぁ?うぐっ!?」


バゴーン!煉瓦弟は、気付いたら12階建のビルの天辺に居た。


「は?」


バゴーン!ガシャンガシャンガシャンガシャンガシャコン!バリンバリンバリン!っと風圧でガラスがぶち割れてゆく、そして鉄骨も幾つもぶちへし折りながら、地に叩きつけられる!


「ウゴァ!っっっ大戦艦の巨砲弾、捕鯨砲とでも言うべきか?、、、ぐっぷ、いてぇよ、腰も肩もっうぐ!?」


「息をしなくていいよ、おまうごぇ!?」


「不意打ちは、どうだい化物!ジムで培った俺の左フックはよぉ!」


尾崎、復活。


「弟よ、治療は終えた」


煉瓦春林、煉瓦兄も戦場に参戦する。


「ヒーラーに前線が勤まんのかぁ!あぁ!」


なんと慎也、体勢を崩す。


「、、、うぐっ!?(いつの間に、全く気が付かなかったぞ)」


「尾崎の拳、我が技術、合わされば剛を制すぞ」


「即興だが足のツボ押しを学び、一瞬で突いてやったのさ」


尾崎は非常に強い拳を持っている!彼はある地下格闘の大会では非常に大きな伝説を残している、その偉業はこう語られる、獅子殺し伝説。


「シャラァ!」


真っ黒い立髪ブラックオールバックを棚引かせる猛者中の猛者の獅子が居た、普通のライオンなら一発でバラバラにできる大口径銃弾を無傷で耐えちまう。


リーダーの傷跡多き第二世代のスカーフェイスは、430kg、全長3m30cm高さ1m40cmに至る、そいつ率いる40頭のライオンの頭蓋骨を軽く握り潰して粉砕する、素手で人間を引き裂く爪すら筋肉だけでガードし、ライオンをパンチ1発でぶっ殺したんだ、それだけじゃない。


非公式試合、表格闘技のボクサーでは、速攻が強力と言われているアメリカとアフリカのハーフ、アドルフ・スポビッツ。


様々なタイトルを取得している世界的なボクサー、人間離れした速度と反射神経と類稀なる運動神経が強みで有る。


ギネス記録を更新していて1分間に肘伸ばしパンチを15000発と凄まじい記録を更新している、マジマッハパンチャーと呼ばれる。


卓越した技術を身体スペックだけに特化せず万能、彼は死角を持ちません。彼の必殺攻撃フェザーフックは、ヒグマを数秒でぐしゃぐしゃにしました。


また単純に軽いため耐久力が低いだけで忍耐力や防御技術は高く、簡単には倒れない、そんなスポビッツをラビットパンチなど有り、凶器以外有りの地下格闘の非公式試合とは言え。


「しゅ、しゅしゅ!うが!?」


背後からゼロ距離で放たれたマッハパンチャーラッシュを視認してから避け、デビュー戦1回目で避ける反射神経を見せつけた、一発すらパンチを受けず、打撃パンチの風圧は軽く肉を削いだ、そしてスポビッツのローキック、クリンチなどを完封した。


「ふしゅ〜」


尾崎とは、そう言う男だ。


「第二ラウンド、開始だクソッタレが」


大津華まで体を起こし参戦する。


「ほう、やれるものならやって見ろよ、チリ屑どもが」


奴の威圧はより一層高まる。


「うぐっ、俺の得意な未来予測が、、、封じられる、なんと言う、なんと言う圧力」


なんと慎也は、まるで鬼が如し顔を見せる、余りの畏怖に、思考を鈍らせ、相手の未来予測を不可能にする。


「(だが、身体に染み込んだ剣道の技術は死なない、上手く、なんとか先の先)」

「士気を上げられては困る、先に貴様を殺す」


慎也は、気の起こりを察知し対応する先の先に対して、その思考速度を上回る速さで動き、選択肢が生まれる以前に。


「ぶっ潰れろや」


ぶん殴ることで先の先そのものを封じる、強力な肉体をフル活用した力技で潰しに掛かる。


「ウゴハァ!」


バゴーン!傷に的確にパンチを入れて傷を開く。


「ちぃ!(背後に引いて、腕をギリのギリで差し込んだのに、春林くんが手当したとこや、サポーターがぶち壊されちまった)」


「地面にぃ!」


後頭部が踵に着くほど背を完璧に剃り、煉瓦弟が放つ!


頭突王撃パキケファロヘッドアタック!」


バゴーン!慎也は思いっきり直撃し、地中深くぶち込まれる。


「痛えっっっ」


電圧効果と呼ぶ現象がある、その効力を、骨・コラーゲン繊維、これらを効率的に仕事させることで電圧を増幅して敵をスタンにしてやる。


電圧効果は、物質が変形する際に発生します、人体においてこれを増幅するには、組織をより速く、強く変形させる必要があります。


ゆっくりと圧力をかけるよりも、ジャンプの着地や打撃のような急激な衝撃を与える方が、瞬時のピーク電圧は飛躍的に高まる、筋肉が骨や腱を猛烈な力で引っ張ることで、構成成分であるコラーゲン繊維に強い歪みが生じ、発生する電荷量が増加します。


骨の圧電性は、リン酸カルシウム(ヒドロキシアパタイト)とコラーゲンの規則正しい配列に由来します、運動や適切な栄養摂取によって骨密度を高め、結晶構造を整えることは、物理的な発電効率の土台を強化することに繋がり、DNAやコラーゲンなどの分子が特定の方向にきれいに並んでいるほど、圧電効果が増幅されることが分かって来ています。


人間の額は大腿四頭筋の骨に続く二番目前後の骨の厚さを持つ、だがしかし煉瓦弟の額は鍛え上げられて居る、途轍もない厚さに骨密度は軽く大腿四頭筋の骨を凌駕する。


攻撃は単純に重戦車としての重さで、一般人なら肘をゴッてぶつけたみたいにじーんとするが、それ以外にも意図した軽いスタン攻撃、(800V程度に加え電流が流れる)でもある。


「テメェ、良いなぁ」


「な!?」


ガシ、慎也が煉瓦弟の足を掴み、そして。


「トンカチ代わりに使ってやらぁ!」


「避けろ三人!」


バゴーン!なんとか三人は回避した。


「あが」


「(首や頭は大丈夫だ、すごく頑強だからな、それより問題は腰、あまりの衝撃に椎間板が幾つか破裂している、、、完全に戦闘不能だ)」


「良くも、やりやがったな!」


尾崎が咆哮する。


「(怖気付くのも、退くのも、もう終わりだ、こっからは本気マジで行く)」


意識を奪いに行く、ツボ突き+意識を奪うコメカミへのマッハ左フックを連発する、だがしかし全て避けやがる、慎也は尾崎の拳を掴み、そして。


「今までのプロレススタイルはお終いだ」


グシャ、拳を握り潰しやがった。


「アガァァァァ!うぼぁ」


バゴーン!悲鳴すらまともに上げられない、一方的な蹂躙、鳩尾に的確な突きを喰らい、吐血しながら尾崎は意識を失った。


「今までは遊びだったってか?俺の先の先、未来予測も威圧感や俊足型の戦闘スタイルで潰せたのにわざわざ喰らっていた、尾崎の速度の拳を避け、最後の望みたる左拳を潰してから、的確に鳩尾に突きを放ち一撃で終わらせた、秋林に関してはもはや適当な蹂躙で腰をへし折った」


「当たり前だろ、人間と人外、獣と人間じゃあ銃がなきゃ対等に居ないように、俺とお前らには兵器と徒手空拳程度の優位性を得て初めて対等、いや足元に跪けるレベルだからな」


生物兵器、人外の者、こいつに誰が勝てるんだ、もはや位相が違うではないのか?そう錯覚せざるを得ないほどだ、四人の挑戦者の総合的な武力が10だとしたら遊ぶあいつは11、未知数の本気は100だの1000だのじゃない、測定不能、我々人界の最高値を超えて検証不可能と言ったところだろう。


「来い、今度こそ終わりにしてやる」


「肉体スペック頼りの筋肉達磨と考えていた、だがお前は違う、技量も半端じゃ無い、喧嘩論だとか喧嘩の技術だとか、格闘技がなんだとか、、、そんな次元に居ない、そんなお前を倒したくて、たまらねぇ、なぁ、今の俺の昂り、お前が鎮火してくれんのか?あぁ!」


「弱いやつほど良く吠える、負け犬の遠吠えしてないで速く掛かってこいよ」


眼前に構える慎也を前に、大津華はこう考えていた。


「(あぁ、俺の消防士になってくれよ)」


瞬間、場面が動く!鞭蹴、それは、テコンドーの回転蹴りをベースとした遠心力の強く出る技、3〜5回転の予備加速から放たれる1.5回転の超高速旋回蹴り、それは身体の構造的限界と耐G性能・物理的な限界として約600 RPM付近で限界を迎える、例えるならスケートで一回のジャンプスピンで6回転以上回転するほどに凄まじく高難易度な技だ。


バレエをベースとした柔軟性向上トレーニングやバネ強化の過程を踏み、足技の基礎となる肉体に改造、そこからサッカーをベースとしたシナリと軸足の強化トレーニングを積んでキック力をさらに上昇させる、そして陸上競技である走り幅跳びをベースとした腰を抜けない飛び出し方と飛距離上昇のトレーニング(助走スピードの維持と効率的な踏み切り技術、そして瞬発力・体幹強化、具体的には、踏み切り板手前での重心移動の意識(かかとから転がす)、体幹を締めて後傾を防ぐ、バーピージャンプやジャンプ系補強(膝周り・股関節周り)で爆発的な力を養うトレーニング)、そこから高跳びをベースとした高く飛ぶためのトレーニング(助走のスピードと曲線の走り方、踏み切りのタイミングと軸の意識(特に振り上げ足と腕の連動)、空中姿勢(体をひねり重心を上げる)、下半身の筋力強化、地面からの反発をもらい、体を効率的にバーの上に乗せるための軸を作り、滞空時間を長くする動きを習得する)、あとはバスケをベースとした身長を伸ばすトレーニングや高く飛ぶ(腕を強く振る、膝を深く曲げて腰を落とす、タイミングよく地面を蹴る、空中姿勢をまっすぐにするといった技術と、下半身(お尻や太もも)の強化、速筋を鍛える)トレーニングなど、複合的に必須な部分を鍛える。


そしてテコンドーへ、単なる経験的・感覚的なだけではいけない、理性と学習、原理の理解である、遠心力をより効率的に、正確かつ実用的に使うために円周率、遠心力は質量に正比例する、半径(回転の中心から物体までの距離、半径が大きくなるほど遠心力は強くなる)、角速度(物体が回るスピード、遠心力は速度の2乗に比例して増大、これら数値計算だけでなく、これらを安全・確実に運用するために以下の制御技術も重要で。


バランス調整(動バランス)、重心のズレがあると、意図しない方向に強力な振動が発生し、エネルギー損失や事故の原因になる、センサーとフィードバック制御、常に回転速度や振動を監視し、異常があれば即座に調整するPLC(制御装置)などの仕組みが、現代の産業機器では不可欠、強度設計、遠心力による引き裂く力(遠心応力)に耐えられる素材の選定も、効率的な運用のための重要な要素などなど”遠心力利用“をマスターする。


テコンドーも基礎の完成してる肉体で、踏み切る位置は余りに遠く、人間では飛距離が足りないような飛び蹴りで4回転、1440°回転蹴りをすることができるようになってからようやく鞭蹴のスタートラインである、鞭がどうしてマッハに到達可能かと言う理由を理解する、結論は運動量保存の法則とテーパー(先細り)形状によるものと知る。


鞭が音速を超えてパチンという衝撃音ソニックブームを出す理由は、先端に向かってエネルギーが集中し、速度が増幅されるインパルス伝播という物理現象によるものと、形状による速度の増幅(テーパー構造)鞭は根元が太く、先端に行くほど細くなるテーパー構造をしていう、持ち手を振って発生した運動エネルギーは先端へ伝わりますが、先端ほど質量が劇的に軽くなるため、エネルギー保存の法則により、軽くなった分だけ速度が加速度的に上昇する、波の伝播、鞭を振るとしなり(波動)が発生し、この波が細い先端に到達する際、鞭の質量が減少していくことで、波の振幅と速度が増大し、最終的に先端部分の速度が時速約1,200km(音速)を突破する。


先端の役割クラッカー、多くの鞭の先には「クラッカー」と呼ばれる細い紐が付いています、この極めて軽量な部分が音速を超える瞬間に空気を切り裂き、小さなソニックブーム(衝撃波)を発生させることで、あの独特の鋭い音が鳴ります、などなど理解して、鍛錬に向かいます、可能な限り肉体を鍛える、バスケなどで怪我しない最大値で足を長くし、骨が折れるほどの強度での特殊な部位鍛錬トレーニングを踏み、そしてイメージをする、鞭の象形拳だ。


あのぐるぐると巻くしなやかな鞭、構造、芯、重り、編み込みを知る、だが人間が腕のてっぺんから始めて、利き足の指に至るまでの骨関節をどう見立てても鞭とは程遠い、そこでイメージは骨と関節を増やし筋肉を全身数十箇所を全身運動最高効率で従来通り回転・連結加速させても良くてミニマム級の全力の連打速度、非公式で1011回の数値を叩き出す選手がいましたがその人と同じくらいの蹴りの速度だろう、デコピンを超えなくてはならないのだ、そこで物理的に不可能だが仮に人間サイズにまで拡張した昆虫など真似る必要もある。


そっから長年体を破壊する強度でトレーニングを積み上げて、時に薬にも頼り手術して肉体改造して、イメージをしっかりと持つ、鞭のようにしなやかになるにはどんな骨と関節と筋肉かを、編まれていく、増えていく、まるで触手、関節が増えていく、筋肉がより柔軟に無駄に入ってる筋力を脱力する、そして遂には!全関節を外してから。


パチーン!モーメント(回転生成エネルギー)、始動する、腰、軸で産んだモーメントが極限加速した遠心力を足先に宿らせる、人間は自壊しながらだが音速に達し超える、あの全てを持たず、素性も最底辺の浅瀬すら音速を出せる。


その名も。


「誰でも音速を超える方法!内臓に響け!」


内側にダメージが入る攻撃!マッハリバーキック。


「(気絶しろ!悶絶しろ!激痛でしね!)」


足の骨を折りながらなんとか放ち、振り抜く!リバーキックを叩き込む、それだけじゃない、超音速の衝撃はそんな甘く無い、皮膚、筋肉を越え、肋骨の下を潜り抜けた上で心臓を突き、腸にも届く、だがしかし。


「なんなんだぁ?今のは、浸透って奴かぁ?」


発言から分かる、効いている、鈍感じゃ無い、だが故に気付く、明確な大ダメージを受けて、こんな反応しか出ないと言うこと、やつからしたら少し揺れたくらいの衝撃しかないんだろう、ガシ、大津華、脚を掴まれる。


「(空中じゃあ避けられん)」


グサ、、、。


「ぐっ、鉄骨破片の心臓攻撃、、、くはっ、外部から内部破壊が出来ないなら、刺すまで」


医療知識から筋肉が薄い、構造上付けられない部位を的確に、更には相手の筋肉がインパクトを産むために脱力した瞬間、相手の動き、重心移動を凌駕した、完璧なタイミングに煉瓦兄が刺したのだ。


「、、、ふ、ふはははは!」


「は」


心臓部への攻撃、ノーダメージ。


「ふざけた人間、いや人外か」


バゴ!デコピンを顎に喰らい脳震盪、そのままブラックアウトする。


「(はぁ、はぁ、はぁ、折角隙を作ってくれたんだ、少しでもダメージを!ん?あれは鉄パイプ)」


なんとか足を引き摺り、大津華は鉄パイプを手に取り、構える。


「ふぅ、ふぅ、ふぅ〜(全神経をあいつに向けて完全集中しろ)」


「貴様の剣道技術、初めから分かって居たぞ、初めから先の先、先の後、後の先、後の後と言う本来は高等な技術を最も容易く扱って見せた、お前の剣技を発揮してみやがれ!」


瞬間、慎也がトップスピードでタックルする!だがしかし、グサ、、、。


「は、それで俺の身体は切れるかなぁ!」


やつは喉仏で鉄パイプを千切りやがった!しかし好都合。


「逆に問おう、貴様敵に塩を送って何がしたい」


「勝手に壊れただけだろうが」


じゃぎん!鎖骨から脇腹に掛けて尖った鉄パイプを振る、が。


「肋骨一本すら断てないだと」


その上、パイプは完全に粉砕されて居た、火事場の馬鹿力と剣術、奴の硬さも合間ってパイプの耐久値が先に尽きたのだ。


「もし仮にあの兄貴みたいに心臓を2度目に再度完全に貫いて居たら、あるいは勝機があったかもなぁ」


バゴーン!慎也の拳が深く減り込む。


「これで死んだら期待外れも良いところだ、貴様らの成長性を信じての不殺と知れ」


バタン、大津華は完全に意識を失う、失った筈だった、100%、、、限界を突破しました、100,,,1%。

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