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嵐 2

第三のお姉様は、、、


「姫様…」


いつもは他愛ないおしゃべりをする私室への廊下を無口に歩くレミニアリスを気遣ったノエルが声をかけた。ルベルトの滞在する宮殿から出て、一言も喋っていない。


「……わかってる。お母様はこんなこと、しない」


父や女官たちからはあの2人の確執を聞いている。顔を合わせるたびに一触即発の雰囲気になってしまうことも。第三妃が母を憎むほど嫌っていることも。


でも、本当に命を狙われるようなことになるなんて。

レミニアリスは信じることができない。


気持ちは沈み、ノエルもどのように声をかければよいのか迷っていると……。




「レア、なにかあったみたいね。…どうかした?」


向こうからふんわりとした声がかかり、レミニアリスはパッと顔を上げた。ノエルが礼を取ると彼女の傍らにいた女官は更に深く一礼をする。


「ロゼラインお姉様…。少し、お話ししてもいいですか?」


相手はきょとんと首を傾げるが、笑って頷いてくれた。




*******



第三皇女、ロゼライン・レヴェイン。滑らかな黒髪に鮮やかな碧玉の瞳と、泣きボクロが印象なこの女性は第二妃ローズマリーの1人娘である。


場所をレミニアリスの私室に移し、事の顛末をじっと聞いていたロゼラインはレミニアリスが話し終わると同時に眉をひそめた。


「…それはだめよ、レア。王太子殿下に対して失礼に当たるのではなくって?」


「誤魔化すことのできる方法がこれしかなかったのですけど……」


「セシリアに本当の事を話してはいけないの?…あ、噂が広まってるのね」


「そうなのです……。あぁもう、セシリアに嘘つくんじゃなかった……」


「1人で抱え込んでしまうのはレアの悪い癖ね」


この異母姉は何かとレミニアリスが迷った時に相談相手になってくれる。つまり、レミニアリスの情けない場面も幾度となく見てきた人物でもあるのだ。


「……王太子殿下は事情をご存知なのでしょう?そういう場合は存分に利用させていただくべきだと思うのだけれど」


ロゼラインは穏やかな笑みを見せながらさらりとヒドイことを言った。そんな柔和そうにみえる異母姉がレミニアリスは好きだが。


「……そのつもりだったのですけど、なんだかとてもご立腹らしくて。目を合わせても避けられるのです」


うーん、と腕を組んだレミニアリスにロゼラインはニヤリとした。ノエルを呼び寄せて小声で幾つか話すと納得したように頷く。


「そっかぁ…そうなのねぇ…。気にすることはないわ、レア!そのまま演技を続けるべきよ」


意味ありげな笑みが気になるが、ロゼラインの言うことだ。そうする方がよいのだろう。レミニアリスは明るく答えた。


「…。はい、ザーシュバルドへ旅立つまで頑張りますね!」


よろしい!と満足気にロゼラインは唇に笑みを浮かべる。


「全然、よろしくないのだが?」


突然扉から響いた声に2人は同時に振り返った。

ロゼラインとノエルの会話↓↓↓↓



「ねぇ、王太子殿下ってレアのこと……?」


「残念ですが私にはわかりかねます」


「口が固い……。雰囲気は悪くないのよね?」


「"演技"だけは無駄にお上手だと見受けましたが」


「ふぅ~ん…。まぁいいわ。そのうちレアに惹かれるはずですもの!」


「……姫様に害虫が付くのは嫌ですけど…」


「あら、何か言った?」


「いいえ、なんでもございません」





的な……?


頑張れ、ルベルト。いけいけ、ノエル(&シェス)!!笑


読んでいただいてありがとうございました(*'ω'*)

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