24. 復讐2(クラスメイト)
「弱い奴はいじめられる。当たり前だろ!!」
弱いやつはいじめていい。
どれだけ腐った価値観を持っているんだこいつら。
救いようがないな。
「じゃあつまり、お前らは今俺より弱いんだから、いじめてもいいってことだよな?」
「そいうことを言ってるわけじゃないでしょ?!」
いやそういうことだろ。
「安心しろ、俺はお前らと違って優しいんだ。だから暴力は振らない」
アルゲニルの学校のクラス中が、安堵する。
本当は今すぐ殴ってやりたいんだけどな。
「流石レン優しいなぁ!許してくれるのか!」
「何を勘違いしている? 俺は暴力は振るわないと言っただけだ」
こいつらはどれほど頭がお花畑なんだ?
許してやるなんて俺は一言も言ってない。
「俺に心に傷を負わせたという自覚があって、尚且つ俺に申し訳ないと思っている奴は前に出ろ」
数人が駆け足で前に出てくる。
申し訳なさそうに俯いている奴もいれば、
堂々と立っている奴がいる。
本当に俺に申し訳ないことをしたと思っているのか、
ちょっと覗かせてもらおう。
俺は《真実の目》の、嘘を見分ける機能を使った。
すると、前に出てきたやつの半分以外は、
俺に申し訳ないと思っていないことが分かった。
「前に出てきたやつらの中で嘘をついている奴」
俺がそういうと、嘘をついている奴が、
ビクッと体を震わせ、動揺している。
「それと、俺に心の傷を負わせたのにも関わらず前に出てこなかった奴には、罰を与える」
その対象の奴らの額には、汗が垂れてきた。
さぁ、俺の同じ立場を味わってもらおうか。
「ふ、ふざけんな!」
「そうよ、私はちゃんと申し訳ないと思ってるわよ!」
思って無い奴のセリフだ。
ま、こんな奴にいちいち反応していても時間の無駄だから、
とっとと魔法を唱えよう。
「《レベルコントロール》」
このスキルは、俺のお気に入りの3つのスキルの中の2つ目だ。
対象のレベルを上げることは不可能だが、
下げることはいくらでも可能といったやばいスキルだ。
まぁ、発動にかなりの時間がかかってしまうのが欠点だが……。
「あれ、なんかだんだん力が抜けて……」
「て、てめぇ、なにしやがった!」
どうやら、自分自身の体の変化に気づいたようだ。
これで少しは俺の気持ちが理解できるだろう。
「お前らのレベルを1にしといてやった」
「く、くそやろぉぉ!!」
さてさて、用も済んだしさっさと帰るか。
「ココ、帰るぞ」
「はい!」
「いや待てよ! お願いだ戻してくれ!」
女たらしが、俺の足に必死にしがみついてくる。
あぁ、めんどくせぇぇ。
「安心しろ、数週間も立てば元のレベルに戻るさ。別に俺は嫌がらせがしたいわけじゃない。人の気持ちを理解できる奴になってほしいんだ。じゃあな」
そう言葉を残し、俺らはその場所を後にした。
宿舎に戻ると俺らはいろんな人に声をかけられた。
皆、今日はお祝いをしているようだ。
俺も復讐が出来て気分がいい。
「お、レンとココ帰ってきたようだな! いないから心配したぞ」
そういえば、もう夜だ。
だからだろうか、ルナは俺らを探してくれていたようだ。
「悪い悪い、今日は4人でパーティだよな! 早く行こうぜ」
俺らはクロエとルナの部屋へ行く。
すると、豪華なディナーが机の上に並べられていた。
「え、おいしそうです!」
「ルナが作ったんだよ」
元気なクロエが俺らに向かって微笑んでいた。
「もう体の傷は大丈夫なのか?」
すると、肩を回し始める。
「うん、この通り!」
といった瞬間お腹が、
ぐぅぅ、となった。
「……えへ」
体の傷は大丈夫でも、お腹は大丈夫ではないようだな。
「私もお腹すきましたし、ルナさんの料理をいただきましょう!」
「そうだな!」
そうして雑談をしながら、俺らは美味しく料理を頂いた。
ちなみに意外とクロエが食いしん坊だってことが分かった。
なるほど、だから巨乳なのか。
「そういえば、レン達は何歳なのか?」
ルナが突然そんなことを言い出す。
確かに、俺はココ年齢も知らない。
いい機会だ、聞いておこう。
「私は15歳だ!」
ルナは15歳だったのか……。
断崖絶壁を卒業するチャンスは、
まだこの子にもあるってことだ。
よかったな、ルナ。
「私はルナより3歳上の18歳だよ」
やたらお姉さん感あるなと思っていたんだよな。
やっぱり胸の大きさって年によって変わるものなのか?
「俺は17歳だ」
「てことは私より1つしたってこと~?」
「うるさいな、見た目はそんな変わらないだろ」
これからはクロエになんとなくだが下に見られそうだ。
「それで、ココちゃんは?」
「え、えっと……」
どうしたのだろうか。
もしかして、自分の年齢を教えたくないのか?
「ココ、別に言いたくないなら言わなくてもいいぞ」
「はい……」
ゆっくりと申し訳なさそうに俯く。
やはりそうか。
ココの年齢を知れるいいチャンスだと思ったのだが。
それにしても何故年齢を言いたがらないのだろう?
その後もお祝いが続き、しばらく経って俺らは自室に戻って、寝ようとしていた。
「レン様……起きてますか」
「起きてるよ」
俺にしがみついてくる。
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