23. 復讐(クラスメイト)
俺がメテオを出すや否や、女たらしが一歩後ろへ下がる。
怯えているようだな。もうちょい驚かせてみるか。
「《イン・ブラックフレイム》」
すると、太陽のような見た目のメテオが、一瞬で黒く染まる。
会場が騒がしくなる。
「魔法と魔法が合体しただと?!」
「あんなの初めてみたわ」
女たらしは、腰を抜かして倒れてしまった。
これをぶつければ、こいつは死ぬだろう。
しかしそれは問題になるので、死なない程度でやるか。
俺はメテオに込める魔力量を抑え、女たらしに投げ付ける。
「ぐわぁぁぁぁ!」
これは火傷じゃ済まないだろうな。
【529/764】
時間をかけて、この場で恥をかかせてやるとしよう。
ハハ、と爽やかな笑みを俺はこぼした。
「まだ立ちあがるのかぁ?」
「はぁ、はぁ……俺は立ち上がらなきゃ行けないんだ!俺らの国のために!」
何きれいごと言ってるんだ?
アルゲニルの女子生徒が、キャーキャー言い始める。
こいつらが絶望の顔に染まる瞬間が楽しみだ。
「ほうほう、頼もしいじゃねぇかよ!!」
俺は短剣を取り出し、瞬間移動で女たらしの目の前にやってくる。
剣を打ち合い、火花を散らせる。
「はっ、なんだよこんなものか? 魔法は優れていても、剣の技術はまだまだのようだな」
俺を見下すように笑う。
ほんと。ばかだなぁ?
にやりと不敵な笑みを俺はこぼす。
「《会心斬り》」
俺が急にスキルを使ってきたからびっくりしたのか、
もろにそれを食らって吹っ飛んで行ってしまう。
「ぐはっ!」
「うーむ、お前をいたぶっても面白くないなぁ。じゃ、みんなにお前の罪を見せてやるとするか」
「な、何……??」
フハハハ、まぁ見てろって。
俺は瞬間移動をして、女たらしの頭を掴み上げる。
「は、離せ!」
「ふっ、離せって離すバカがどこにいる?」
剣を俺に向かって振るが、
オートスキルの自動回復のおかげで、すぐに傷は治る。
「こ、攻撃が効いてないだと?!」
「さぁ、ショータイムだ《スぺクタル・メモリーズ》」
すると彼の頭からビデオテープが舞い上がり。記憶が、空中に映し出される。
そこにはアルゲニルの色んな女に手を出している映像が映っていた。
「おいまて……なんだよこれ!!!」
「戦いをずっと見てても観客は飽きるだろうしなっ!」
「やめろ!やめてくれ!」
涙と鼻水をダラダラ垂らしながら俺にお願いをする。
言うまでもないが、周りが最悪の空気となる。
「ん?やめてくれだって?じゃあ土下座しろよ」
俺は女たらしの頭を離し、自由にしてやる。
だが、映像が終わることは無い。
「お願いします。やめてください」
んー、土下座の仕方がなってないなぁ。
ちょっと練習に付き合ってやるか。
「おいおい、そんなんじゃやめねぇよ?地面に顔をつけろよ」
俺は頭の上に足を乗っける。
「「レーン!レーン!」」
映像を見たからか。
会場中がレンコールをし始めた。
一方アルゲニルの学校の女生徒達は、泣くやつもいれば、怒り狂う奴もいる。
中には本当の彼氏と揉めてる奴もいるようだ。
だがアルゲニルの女共は、俺の妹をいじめてた、最悪な奴らだ。
こうなっても文句は言えんだろう。
「なぁ、俺がなんでこんなに怒ってるか。分かるか?」
「……レン様を傷つけるようなことをして、申し訳ございませんでした」
俺はまたもや爽やかに笑う。
「やだっ!」
思いっきりご自慢のお顔を蹴り飛ばした。
「お前は、色んな生徒をいじめていた。そいつらがやめてくださいって言って、お前は一度でもやめたか?」
「うぉらぁぁぁああ!」
「《ウォールシールド》」
吹っ切れたのか全ての力を使い、俺に剣を振ってくるが、俺はバリアを張る。
二刀流で素早い。
バリアが壊れそうなので、重力魔法で大人しくしてもらおう。
「《プログラティ》」
女たらしの重力を強めてみた。
一瞬で倒れ、フィールドも重力で壊れる。
「おいおい、少しは反省しろよ。なぁ、お前ら」
俺が問うと、観客は俺に向かって歓声を上げる。
「ご、ごめんなさい……」
さて、アルゲニルの学校の生徒はクズだということを、観客もわかっただろうから、
そろそろ、決着をつけよう。
「《シックグリーパー》」
俺は魔力を死神の大鎌に変えて、それを思いっきり女たらしに刺す。
「グハッ!」
「そこまで、勝者レン!レノア王国の勝利です!」
よっぽど嬉しかったのか、大魔法学園の生徒は、
観客席で男女関わらず抱きつき合ったりしている。
すると、いつも通りココが走って俺に飛びついてきた。
「レン様おめでとうです!」
「あぁ、ありがとな」
王座を見ると、レノアの女王は俺に微笑んでいる。
それに対して隣に座っているアルゲニルの王は、女たらしをゴキブリを見るような目で見ているが、放っておこう。
「ココ、さぁ復讐の時間だ。昨日も言ったが着いてきてくれるだけでいい……付き合ってくれるか?」
「はい!もちろんです!」
ニコっと可愛らしい表情で笑う。
そして時間は過ぎ、夕暮れ時になった。
「クソがぁぁぁぁ!」
「うるせぇよ、てめぇのせいで負けたんだろ?」
「は、違う!」
「違くないでしょ?色んな女子に手を出してたんだし」
ここは雪が降る森。
クラスで固まって帰りながら色々揉めているようだ。
まったく、どいつもこいつも最悪だな。
「……よう、久しぶりだなぁお前ら」
一瞬で、クラス全員の表情が恐怖に染まった。
その瞬間、クラスのとある女が俺に剣で攻撃してくるが、ココがそれを余裕の表情で止める。
「な、何よコイツ」
「ふふ、こんにちは」
ココ、かわいらしい挨拶だなぁ!!
するとクラスの奴らが俺に言い訳をしてくる。
「い、今まではお前が弱かっただろ?」
「そうそう、だからいじめてたんだよ」
「ほう、弱かったからいじめていいんだな?」
俺と同じくいじめられていたクラスの人達は、クスクス笑っている。
お前らの分も俺が復讐してやるからな。
と、心の中でつぶやく。
「れ、レンくん。今は強いじゃない!だから今はいじめないわよ!」
「今の話をしてるんじゃねぇよ」
睨むとその女はブルブルと震え始める。
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