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20. ココvs

結局ご飯を全て食べ終わった。

これがココの弁当じゃなかったら、きっと食べられなかったと思う。


「美味しかったですか?」

「滅茶苦茶美味しかった。また作って欲しい」

「嬉しいです!じゃあこれからは朝昼晩、全てのご飯を作ります!」


それはいいな。毎日の楽しみが増えた。

だが頼むから今度は量を減らして欲しい。


「それでレン様、先程先生からアルゲニル王国の話をされた時、悪い人の顔になっていましたが、どうしたんですか?」

「そういう顔だって言っただろ?」

「レン様はいつもカッコイイ顔のお方です」


真顔でそんなことを言われたので、つい照れてしまう。俺らしくないな。

それにしても、やはりいつも一番近くにいるココは俺のことをなんでもお見通しなんだな。


頼ってくれ……か。

俺はアルゲニルに復讐をしたいということを、ココに告げることにした――――




「そういう事でしたか。ならココも協力しますよ」

「でも、ココの手を汚すわけにはいかない。だから俺の隣にいてくれるだけでいい」

「それだけでいいんですか?」

「あぁ、ココがいれば、なんでも出来そうな気がするんだ」

「なら、喜んで」


もちろん、今回はアルゲニルの生徒達に復讐をする訳だが、いずれは王にもするつもりだ。

じゃなきゃ俺の気が済まない。


そうして俺らは残りの授業を受け、クロエを誘って少しの間魔物と戦って明日の戦いの準備をした。



本来、今日の夜はルナ達とディナーすることになっていたのだが、明日のアルゲニルとの戦いが終わったらすることにした。


そして、その時がやってきた――――




アルゲニルの魔法学校の生徒たちが、この国。レニア王国に来ることとなっている。

開催場所は、大魔法学園の闘技場だ。

アルゲニルには闘技場みたいな立派なものは無いからな。


会場は既に賑わっている。

控え室で待っていると、クロエが話し始める。


「き、緊張するね……死んじゃいそう」


体がすごく震えている。

もちろん、俺もココもクロエ程じゃないが緊張している。


「私たちが負ければ、世界一の魔法学校という称号を渡すことになりますからね」


暗い声で、ココは言った。

だがココの言う通り、俺らはこの学校……いや国を背負っている。


今回の試合は1vs1の3回勝負で、より多く勝てば、レノア王国の勝利となる。

控え室が緊張に包まれる中、そこに担任の先生がやってきた。


「皆さん、出番です。レノア王国の女王と、アルゲニルの王も来ています。全力で、勝ちに行ってください」

「「「はい」」」

「戦う順番は、ココ、クロエ、レン、の順番でお願いします」


最後のクライマックスという大事な仕事を任されてしまったようだ。

思う存分、観客を楽しませてやろう。

俺はニヤついてしまう。


そうして、闘技場に入場する。


「それでは、生徒の入場です」


会場は歓声でいっぱいで、色んな人達が見に来ている。

大魔法学園の生徒全員と、アルゲニルの生徒全員も、もちろん会場にいる。


「みんなー!頑張って!」


俺らは顔も知らない先輩から、声をかけられる。

王座には、レノア王国の女王と思われる人物と、アルゲニルの王が並んで座っている。


お前は今度復讐してやるよ。と、心の中で叫ぶ。

すると、アナウンスが会場に鳴り響いた。


「それでは、早速行きましょう。1戦目です、生徒はフィールドへ上がってください」


そう言われるとココは立ち上がり、俺を見て微笑んだ。


「行ってきますね、レン様」

「あぁ、ココの力を見せつけてやれ」


ココはフィールドに上がる。

敵は、元俺のクラスの女だった。

髪は赤く、爪の装備をしている。

ギロっとした目で、ココを睨め付けた。


「え〜このか弱そうな女の子が私の相手ぇ?なんか無駄に可愛い顔してるから、元の顔が分からないほどグチャグチャにしてあげるわ」


あの女には、俺の勉強道具などを沢山壊された覚えがある。

クソ、ココにあんなことを言いやがって。


――思わず歯を食いしばる。

だが、そんな俺に比べて、ココはすごく笑顔だった。


「ふふ、安心しました。見た目だけで人の力を判断する人が、強いわけないですもんね!きっとアルゲニルの全生徒、こんな感じなのでしょう」


観客が大爆笑をし、敵の女は赤面する。

いつものココだったら、喧嘩売られても買わないのに、なぜ買ったのだろう。


もしかして、俺がアルゲニルに復讐したいと言ったからか?




「それでは、戦闘を開始してください」


敵の女は、辱められたからか、

初めから本気で戦いに挑んできた。


「《スペラリー》!」


彼女の装備している爪が青く光った。

真実の目によると、攻撃スピードをかなり上昇させる魔法のようだ。

彼女はココと同じ、スピード重視だからなのだろう。

これは見物だ。


ココは短剣を抜き、

驚きのスピードで一気に距離を詰め、観客が見えるか見えないかの寸前のスピードでぶつかり合う。


途中で敵の女は氷の魔法を唱えるが、それをココは簡単に避ける。流石俺のココだ。

そして敵の女はまた他の魔法を唱える。


「《アイスシャープ》」


ココは、大ジャンプをする。

どうやら、この魔法がどのような魔法か、理解しているようだ。

鋭い氷が地面から勢いよく生えてくる。


またもや敵の女が魔法を唱える。

ココを追い詰める気満々のようだ。


「《ハイヒート》」


ジャンプ中のココは、動いて魔法を回避することが出来ない。

これが狙いか。さて、どうする。


これに当たればココと言えどかなりダメージを食らうぞ。

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― 新着の感想 ―
[一言] すいません、大変失礼だとは思いましたが。 所々誤字が有りますので 1度読み直した方がいいと思います
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