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13. ダンジョン


国を出て、途中で先程決めた二つのグループに別れ、

俺たちはダンジョンについた。



洞窟だ。

中には今にも吸い込まれそうな、暗闇が広がっている。

ちなみに先生は、高難易度だからと言って、もうひとつのグループのほうに行った。



確かに高難易度のダンジョンで、みんなが危険な目にあったら、先生失格だからな。

するとクロエとルナが、武器を出した。


「え、ちょっと待て、武器ってありなのか?」

「ありだよー、大魔法学園なんて名前だけど、武器の実技もあるしね」



どうやら武器は、クロエは剣、ルナはハンマーのようだ。

というかハンマーが、めちゃくちゃでかい!

 よくそんなの持てるな。

ココが短剣をひょこっと出した。


「私も短剣使っていいんですか?」

「クロエ達がそういうなら、いいんじゃないか?」


俺も杖を出した。

今日も光り輝く水晶が美しい。

前の国のおっさん、まじで武器選びのセンスがあると思う。


それはそうと、奴隷商人との約束もあったことを思い出した。

お得意様になってくれ、だっけか。

約束したのに一度も何も買っていない。今度、買いに行ってやるとしよう。



「よし、じゃあ行こうぜ」

「《ライトボール》」


ココが魔法を唱えて、明かりの玉を空中に飛ばした。

 これで暗闇の洞窟でも問題なく進める。




 俺たちは洞窟の中を、ゆっくりと歩きはじめた。

水なんかも垂れてて、実に不気味だ。

すると、コウモリのような見た目をしている魔物が現れる。

歯がとがっているので、それで攻撃される可能性がある。


みんなが構え始めるが、魔物は小さいので、俺が倒した方がいいだろう。


「俺に任せろ」


ここの入学試験に書いてあった、

詠唱なしで、杖を振って魔法を出す。

というのを、試して見た。


すると、火属性魔法の《ファーストフレイム》が発動した。

びゅーん、という音が洞窟内に響き、魔物が燃える。


「お、すごい威力なのだー」


向こうからどんどん、気持ち悪い魔物がやってくる。

 これじゃあキリがない。


だが剣を持っているクロエが、すごい勢いで捌いていき、

巨大ハンマーを持っているルナは、すごい勢いで潰していく。

ルナは意外と身体能力が高いのか、簡単に敵の攻撃を避けてしまう。


「わ、私も負けていられません!《ベティスティナル》」


ココは自慢のスピードで、たまに短剣を回したりしながら、効率よく魔物を倒す。

いつもの可愛らしい姿とは真逆で何故か、とてもかっこよく見える。


「時間もないし、どんどん行こう!」


クロエがそういうと、みんなが走り始める。




そしてやっと、ボス部屋の前に辿り着いた。


「すごく簡単なダンジョンだったね」

「そうですね、ずっと一本道でしたし」


なんていいながら、ボス部屋に入ると、扉が勝手に閉じた。

中に待っていたのはドラゴンだった。


「え、ドラゴン?幻覚じゃないよね?」


ルナは手が震えている。

一方ココとクロエは……意外と大丈夫のようだ。

ドラゴンは目を光らせその禍々しい牙を俺たちに向けた。


「うわうわうわうわ!」


ルナがめちゃくちゃテンパっている。

俺はルナの肩に手を乗せ、安心させようと試みる。

だがどうすれば安心させられるんだ?

ココと妹以外と女子と話したことそんな無いからわからん。


考えろ、考えるんだ。


「だ、大丈夫だよ、このパーティはこんなドラゴンなんかに負けやしない。それに俺が守る」


少し棒読みになってしまう。

いや正直言って、このパーティメンバーじゃこのドラゴンを倒せないからだ。

だが今はそんなこと言っている暇は無い。


「……うん」


ちょっと安心したのか、手の震えが収まる。

ドラゴンが口をあけ、何千度もあるであろう炎を俺達に吐く、みんなジャンプでよけ、ココはそのまま短剣を5回連続ドラゴンに振る。

だが鱗が硬いのか、ドラゴンは無傷だ。


ドラゴンは尻尾を振り、ココを吹き飛ばす。


「おい!大丈夫かココ!」

「はい、大丈夫です!」


ココは、壁に着陸して、もう一度攻撃を試みる。

続いてルナは大ジャンプからの、ハンマーで思いっきり上から叩こうとする。

かなりダメージが入ったのか、ドラゴンは叫んでいる。


「ぐあああああああ!」


声が大きく、耳が壊れそうだ。

地面に着地し、ルナは耳を塞いでいる。

ココは、スキル《ボディーブレイク》を使う。


「行きます、おりゃー!」


2本の短剣がドラゴンの鱗が剥がし、突き刺さる。


【HP:3219/3300】


どうやら鱗さえ取ればダメージは通るようだ。

何回もの、連続攻撃をするが……


【HP:3201/3300】


防御力が異常に高いのか、まったくダメージが入っていない。

すると、クロエが足へ集中攻撃し始める。

血がかなり出始めた。


やはりドラゴンには通常の剣が効くのだろうか?

その時、ドラゴンが転けそうになり、ルナが踏まれそうになった。


 あ、危ない!


「《ウォールシールド》」


俺は全速力でルナに駆け寄った。

青色で半透明のバリアが俺たちを守ってくる。


「な、言っただろ?俺が守るって」

「……うん!」


「面白い!」

「期待できそう!」

「やるやんこいつ」


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