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12. アルゲニルからの宣戦布告


「こらルナ、からかわないの」


金髪の女が、そう言って笑っている。

 お前も前に、俺のことからかっただろ。というツッコミを心の中でしておいた。

ルナというのはおそらく、

この紫髪の女のことだろう。


「そういえば、まだ名前を教えてなかったわね」


すると、金髪の女が胸に片手を当てる。

よく見ると、外見は結構俺好みな気がしたりもする。


「私の名前はクロエ。それで、こっちがルナ」


と言うと、ルナはピースをする。

クロエとルナ、覚えたぞ。

二日前の俺のココと楽しい一時を邪魔したのもしっかり覚えてるからな。


「俺はレン。こっちはココだ」

「よろしくお願いします」


ペコっと、挨拶するココ。

今にでもその頭と猫耳を撫でて上げたいが、今は我慢しておこう。

またからかわれたら、たまったもんじゃない。



すると、担任先生。ヨーナスがやってきて、皆に声をかける。


「みんな、授業の時間だぞー」

「あ、二人とも、また後で」


みんな、好きな席に座る。

ちなみに席も二人一組だ。

俺は、ココと一緒に席にすわる。


「皆に1点、重要なお知らせがあります。この学校の一学年と、アルゲニル王国の学校、三学年が決闘することになりました」


教室中が、ざわめく。

アルゲニルの魔法学校だって?

アルゲニルは俺の住んでいた国だ。しかも魔法学校の三学年って、俺が入っていた学年じゃないか。


つまり、当然俺の元クラスメイトもいるわけだ。

俺の前の席の人が手を挙げて質問をする。


「先生、何故三学年同士で戦わないの?」

「あちらの学校は世界二位、この学校は世界一位だからだと思います。バトルは一対一の、三回勝負で行われます」


 不平等すぎる。だが、いい機会だ。


思わずニヤつく。


 俺をいじめてきたことを後悔させてやる。

そういえば、俺の妹もクラスの女達にいじめられてたっけな?

クソ、許せねぇ。

試合が終わったら、目につかないところで苦痛を与えてやる。


そう思っていると、ココが俺の裾を引っ張ってきた。


「レオ様、怖い顔してます」

「あ、あぁ、すまんかった」


 表情に出てしまったようだ。


「……アルゲニルって、レオ様と妹様が住んでいた国ですよね? 大丈夫ですか?」


ココが俺のを気にかけてくれる。だがあまり心配はさせたくない。

俺はココの頭に手を乗せて、笑った。


「あぁ、そうだ。でも大丈夫だよ」


すると、先生がこんなことを言い出した。


「あっちは三学年で、こっちは一学年。油断していたら、優秀なあなた達でも負ける可能性があります」


確にそうだ。

認めたくないが、世界二位の学校とだけあって、アイツらはそこそこ強い。

決して油断出来ない相手だ。


「それで、もし負けてしまったら、魔法学校一位の座を譲れとのことです」


クラスのみんなが嘘だろ、と言った顔をする。

相変わらず考えていることが汚い奴らだ。

先生は、机を思いっきり叩いて、バン、と言う張った音を鳴らした。


「どうしても負けられない、だから今から皆でダンジョンに行こうと思います」


この学校、なんでもかんでも、自由すぎじゃないか?

 本来であれば剣術の筆記授業のはずなのだが。



「まず今から、5人で一組になってください」


クラスのみんなが、どうする、と言った表情で、周りを見渡している。


「レン様、誰と組みます?」

「うーん、正直俺はお前がいればなんでもいい」

「私もです」


ココはすごく嬉しそうな表情をしている。

 純粋に思ったことを言っただけなのだが。


すると、俺の肩を誰かがツンツンやってきた。

隣を見ると、クロエと名乗った美女がいた。


「良ければ、一緒に組まない?」

「誰かと思えば巨乳美女のクロエさんではないじゃないですか」

「ちょ、ちょっとまって、何言ってるの?」


 赤面して俺を睨みつける。


おっと口が滑ってしまっった。

男だからだろうか、やはりそっちに目が行く。


するとココがしょんぼりしながら、自分の胸を触り始めた。

ココは、結構あると思うんだけどな。ちょうどいいと言うべきだろうか?


「へへーん」


ルナはダメだ。断崖絶壁。

ご飯をしっかり食べたらいいと思う。

もう少しは成長すると思うぞ。

まぁ気にしても無さそうだけど。


「レンくん、ジロジロみるなぁ」

「す、すまん」

「レン様……私大きくなる努力するから捨てないで!」


先程も思ったが、ココはちょうどいいと思うんだが。

すると、ルナが口を開く。


「あと1人、誰にするのだ?」


もうひとつのグループ6人で、俺たちの方に行くか、揉め合っているようだ。

もうこれで良くね?

とおもったので、先生に聞いてみる。


「先生、こっちが4人で、あっちが6人じゃあダメですか?」

「うーん、まぁいいです。ただし6人の方は攻略が難しいダンジョンに挑戦させます」


難しいダンジョンか、俺も行きたかった。

攻略困難なダンジョンでは、レアアイテムや、新しいスキルが手に入りやすい。

とても羨ましい。


「じゃあ、出発しましょう。みんな僕について来てください」

「はい」




みんな話ながら教室を出て、先生について行く、

すると、他の学年の生徒が、廊下に歩いていた。


「見てあの女の子、可愛いくない?」

「ホントだ! 食べちゃいたい」

「うぅ……」


ココのことを、みんな言っているようだ。

ココは俺の後ろに隠れる。

するとルナがココの両肩に手を置いた。


「いいなーいいなー、私もちやほやされたいなー」

「いつも私がちやほやしてあげてるじゃない」


そう言って、クロエがルナの頭をポンポンする。


「くーろーえー、私には君しかいないよー」

「はいはい、よしよし」


変なコンビだ。

どこで知り合ったのだろう?

「面白い!」

「期待できそう!」

「やるやんこいつ」


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